その育毛剤、効かないよ?

育毛剤・AGA・自毛植毛・毛髪再生医療・薄毛について辛口でぶった切るブログです

ミノタブはアメリカFDAですら副作用が強いから未承認

前回のこの記事に引き続きミノタブ関連情報です。

aga-aga.hatenablog.jp

今回取り上げるのは「ミノタブはどこの国でも認可されていない」ということ。ミノタブが日本で未承認なのは有名な話ですが、実は海外でもミノタブは認可されていません。あの医療先進国アメリカですら、まだ未承認です。

アメリカにおいて日本の厚生労働省に該当するのはFDA(アメリカ食品医薬品局、Food and Drug Administration)という組織です。FDAは先進国の中でもかなりアグレッシブに色んな医薬品を認可することで知られていて、まさに世界の医療・医薬品をリードする存在です。発毛剤のツートップであるミノキシジルやフィナステリドも日本よりはるかに早く認可しています。

そのFDAですら、ミノタブは未認可です。
っていうか認可する気配すら感じませんし、薄毛治療目的としては飲むなとすら言っています。

ミノタブ情報日本より積極的に医薬品を認可するアメリカFDAですらミノタブは薄毛治療目的には認可していない。それどころか薄毛治療としては使うなと警告している


ミノタブ=ロニテン=高血圧治療薬

薄毛治療薬として認可されていないミノタブですが、他の治療目的としてはすでにFDAが認可しています。それが高血圧治療薬ロニテン(Loniten)です。アメリカの製薬会社ファイザーが製造・販売しているもので、1979年に認可されています。

結構古い医薬品なんですよ、ミノタブって。

このロニテンを飲んでいた患者の体毛が激増してしまったために「あれ、ミノタブ(ロニテン)って毛を増やすらしいぞ!」と騒ぎになって、薄毛治療にも使われるようになったんですね。このように元々の目的とは違う治療目的を持つ医薬品は結構たくさんあって、フィナステリドも元は前立腺肥大症の治療薬でした。

いまだにミノタブは薄毛治療としては臨床実験が進んでいない

このように薄毛治療としても使えるっぽいという話が出てきて、もう何十年も経っているにも関わらず、ミノタブの薄毛治療効果を測る臨床実験はろくに行なわれていません。製薬会社としては副作用が強すぎて、製品化できないと考えているのでしょう。

ミノタブ情報ミノタブに関するまともな臨床実験(人間の身体を使った医薬品実験)は行なわれていない

ミニタブを認可している国は全く無いというリスクは忘れずに

ミノタブはすでに海外で認可されているけれども、日本ではまだ認可されていないという類の医薬品ではありません。どこの国でも認可されていないのです。副作用が強いから。このリスキーな事実は忘れないでおいてください。

あまりにも安易に個人輸入でミノタブを飲んじゃうのは危ないし、もっと言えばAGAクリニックがガンガン処方しているのもちょっとヤバイなという感じが拭えません。そのうち厚生労働省から指導が入るのではないかと私は危惧しています。

チャップアップやフィンジア、イクオス、ブブカなどの、ただのアルコールで発毛効果全く無い育毛剤と比べるとミノタブは確かに発毛します。でもそのぶんリスクも大きいんです。

ミノタブ情報ミノタブは発毛するが副作用が強すぎる

血液検査と血圧検査は必須!

もしどうしてもミノタブを処方してもらいたい場合は、必ず血液検査と血圧検査を行っているAGAクリニックを選んでください。血液検査しないでミノタブを処方しているAGAクリニックはヤバすぎます。ミノタブは高血圧治療薬なので血圧がかなり下がるという事をAGAクリニックが軽視しすぎだと思います。

まとめましょう。

1.できればミノキシジル外用薬+フィナステリドでの治療を選択
2.どうしてもミノタブを飲みたければ血圧検査などをしっかりしてくれるAGAクリニックを選ぶ

ってところでしょうね。

湘南美容クリニックなら、処方前に血液検査を行ってくれます。2160円と費用はかかってしまいますけど、必ず血液検査を受けてからミノタブを処方してもらいましょう。

髪の毛よりも、健康が大事!

ミノタブは未承認薬なのになぜAGAクリニックで処方されている?違法なの?

ミノキシジルの液体タイプ(外用薬、頭に塗るやつ)は国内で現在3つの医薬品が登場し、徐々に知名度が上がりつつあります。一方で、ミノキシジルの本来の発毛力を活かせるのは液体ではなく錠剤(ミノキシジルタブレット、以下ミノタブ)の方なのですが、日本ではミノタブは認可されていません。

  • ミノキシジル液体→認可済み
  • ミノタブ→未承認(日本だけでなくアメリカでも認可されていない)


医薬品は厚生労働省が認可したものでなければ薬局で販売したり、病院で処方したりすることができないものです。それにも関わらず、一部のAGAクリニックではミノタブを堂々と処方しています。これは違法なのでしょうか?

未承認医薬品でも医師の管理があれば処方してもいい


もちろん違法でも何でもなく、きちんと法律・制度にのっとってミノタブは処方されています。

実はミノタブのような未承認医薬でも医師がきちんと管理していれば、病院で処方することは可能です。日本はどうしても医薬品の認可が遅れがちな国です。そのため海外ではかなり効く医薬品としてすでに認可されているのに、日本国内ではまだ入手することができないというドラッグ・ラグ(ドラッグ・ラグ - Wikipedia)が起こりがちです。

そのギャップを埋めるために、海外では流通していて日本ではまだ認可されていない未承認医薬品でも、病院で医師の管理下であれば処方することが可能なのです。主にガンなど重篤な疾患分野でよく使われる手法です。

というわけで、ミノタブは日本国内では認可されていない医薬品ながら、AGAクリニックの独自の判断で処方可能というわけなのです。

もちろんミノタブに保険は適用されないため、全額自己負担となります。ミノタブを処方するために血液検査をしたとしても、その検査は保険適用されませんから、全額10割を負担しなければいけません。

個人輸入でもミノタブを入手できる…ができれば病院がベスト

病院での処方以外にも「個人輸入」という方法でもミノタブを入手することはできます。ただしミノタブは副作用が大きいので、安易に個人輸入するのは控えてください。

ミノタブの有効成分ミノキシジルは、頭に塗る外用薬としては安全性の高い医薬品です。せいぜい痒みや被れなど軽い副作用は留まります。

しかし内服タイプのミノタブとなると、副作用の強さは一気に跳ね上がります。正直に言って、医学的知識の無い人が安易に飲むべきものではありません。AGA治療ガイドラインというものを発表している日本皮膚科学会も、ミノタブを使うのは副作用の大きさから、服用すべきでないとまで警告しています。

どうしてもミノタブを服用してみたいという人は湘南美容クリニックなどのAGAクリニックで、医師の管理のもと処方してもらいましょう。

著作権侵害ブログへの対応

最近このブログ(aga-aga.hatenablog.jp)の記事や画像を、機械的に丸ごとパクって使用しているブログをいくつか見かけます。著作権侵害が確認された場合は以下の手順で対応しております。

1.管理しているサーバーに対して報告して対応してもらう

2.サーバー業者が対応してくれない場合は、プロバイダ責任制限法の「送信防止措置請求」で記事の削除を依頼

たいていの場合は2までで済むのですが、悪質かつ大量の記事を窃盗されている場合は3に進みます。

3.プロバイダ責任制限法の「発信者情報開示請求」で氏名・住所・電話番号などをサーバーやドメイン管理業者に開示

4.開示された情報を使い損害賠償請求


現在手続きを進めているブログは以下の通りです。

(2018年11月5日現在)
ドメイン名:
beautyteen20.com
対処:
エックスサーバー株式会社へ報告済み
プロバイダ責任制限法の送信防止措置請求を準備中
画像、記事を大量に全てコピーしているので相当悪質と判断し、発信者情報開示請求により損害賠償請求まで行います

発毛剤は4000円台の価格なら爆発的に売れるはず

発毛剤があまり使われないのは価格のせい

国内の発毛剤は6000円台(1ヶ月分)

「発毛剤」ってどうも影が薄いというか、発毛力のわりに世間的な認知度が低い気がします。
実際ロート製薬などの調査でも大半の人が発毛剤そのものを認知しておらず、薄毛になったらシャンプーや育毛剤を使うと答えています。

なぜ効果のある医薬品である発毛剤があまり売れないのに、全く効果が無い育毛剤の方が売れてしまっているのか?その原因は価格にあると思いますね。発毛剤の価格はもう少し安くなるべきです。

現在主流の発毛剤であるミノキシジル5%外用薬の価格は、1ヶ月分で6000円〜7000円台。
リアップX5が唯一6000円台、その他のリアップX5プラスローション、メディカルミノキ5、リグロEX5はいずれも7000円台となっています。

20代〜30代にとって、発毛剤に毎月6000円以上出すのはちょっと厳しい。
発毛剤の実売価格が5000円を切って4000円台になるようなら爆発的に売れるはずです。

製薬会社さん、頼みますよ。

なぜ発毛剤と同等の価格の育毛剤が売れているのか?



ここで発毛業界に詳しい人なら、なぜ発毛剤と同じぐらいの価格の育毛剤がバカ売れしてしているのか疑問に感じる人もいるでしょう。
確かにチャップアップなどの育毛剤は全く発毛効果が無いくせに、発毛剤と同じ価格でめちゃくちゃ売れています。

育毛剤はお手軽に売りやすい

育毛剤が売れる理由は簡単です。
育毛剤は医薬品ではないため、ネットで売りやすいんですよ。

医薬品のようにさまざまな広告規制が無いし、売り手も参入しやすい。アフィリエイトといって、ブログ経由で育毛剤を売ったら販売報奨金をブロガーに与える仕組みも育毛剤販売企業は活用しており、1本7000円程度の育毛剤を売ると5000円以上のアフィリエイト報奨金を与えるようなところもあります。

育毛剤メーカーの大半は「ネット広告企業」「情報商材企業」などが絡んでいるので、ネットで物を売る手法は熟知しており、マーケティング能力が高いんですね。だから売れる。

それに対して発毛剤は医薬品なので、ネットの広告などもかなり制約がある。ドラッグストアや薬局でも発毛剤は第一類医薬品という厳しいカテゴリなので薬剤師経由でしか購入できない。

発毛剤は売りづらい、だから育毛剤より売れないんですよ。

育毛剤は作りやすい

育毛剤は作るのも簡単です。
育毛剤を作っている化粧品会社に頼めば、1〜2週間ですでに用意されている育毛剤に自分の好きな商品名やパッケージを付けて売り出すことができます。

例えば育毛剤で一番売れているチャップアップはこの手法が用いられています。販売元のソーシャルテックという企業がチャップアップを開発したかのように公式サイトでは書かれていますが、実態は天真堂という化粧品メーカーがあらかじめ用意した「育毛剤ラインナップ」から1つを選んで、それにチャップアップという名前を付けて売っているだけです。

だから数年前までは同じ中身の育毛剤を別々の企業が「チャップアップ」「ブブカ」という名前で販売している始末。アホらしい。



発毛剤が普及するには4000円台が必要!

海外では4000円以下で発毛剤が購入できる

海外から個人輸入すれば、日本国内で7000円近くで売られている発毛剤(ミノキシジル5%)と同じ有効成分を持ったものが、半額以下の4000円以下で手に入れることができます。

海外の発毛剤は正直品質が悪く、また個人輸入すれば偽物を掴まされるリスクもあるために単純に国内発毛剤とは比較できませんが、それでも20代〜30代の男性にとっては「1ヶ月4000円以下の価格で発毛剤が買える」というのは魅力的です。だから実際ミノキシジルのような発毛剤だけでなく、フィナステリドのような発毛内服薬も海外から個人輸入する人が非常に多いです。

切実なお願い

製薬会社さん!
ミノキシジル5%を4000円ぐらいにできませんか?

国内ミノキシジル発毛剤は、あまりにもボトルが高級すぎます。
1mlを正確に測れるし、確かに使いやすいのは事実です。
でも若くして薄毛に悩んでいる人は、使いやすさよりも安さを求める人が多いのも事実。

1ヶ月4000円の価格で発毛剤が購入できるなら、発毛根拠のない育毛剤なんて誰も買わなくなるはずなんですよ。
国内の製薬会社さんは思い切って、実売4000円のミノキシジル5%発毛剤を販売して欲しいところです。

(2018年11月22日追記)朗報!ミノゲインが5378円で発売

良いニュースが飛び込んできました。ミノキシジル5%を配合した発毛剤「ミノゲイン」が、税込み5378円で発売されました。詳しくは以下の記事で。
aga-aga.hatenablog.jp

4000円台にはギリギリ届きませんでしたが、それでも大幅にミノキシジル5%外用薬の価格相場を下げてくれました!よくやったサンドラッグ!

育毛剤は投げ捨てろ!育毛剤と発毛剤の違いを比較

長らく孤軍奮闘していた発毛剤「リアップ」の特許が切れて、2018年に入りメディカルミノキ5(8月)、リグロEX5(11月)続々と同一性分を採用した発毛剤が発売され出しました。間違いなく、これからは発毛剤の時代です。

え?育毛剤?
育毛剤をまだ使ってるんですか?


そんなものはもうゴミとして捨ててしまいましょう。
育毛剤の宣伝に騙されず、育毛剤には発毛効果が無いと認識することが発毛への第一歩ですよ。


育毛剤と発毛剤の違い

育毛剤と発毛剤って何が違うのか、イマイチわからない人も多いと思われるので解説しておきましょう。

まず具体的な商品は以下の通り。
・発毛剤…リアップ、リグロEX5、メディカルミノキ5など
・育毛剤…チャップアップ、フィンジア、イクオス、ブブカ、ランブットなど


で、育毛剤と発毛剤の違いを簡単に言ってしまえば「発毛効果があるか無いか」です。
育毛剤には発毛効果が無いため、いくら使っても髪の毛は生えてきませんが、発毛剤には発毛効果があるために適切に使えば発毛します。

発毛剤は髪の毛が生える

発毛剤には、髪の毛が生えるという効果、つまり発毛効果があります。
しかも発毛効果は様々な医療機関が実験で立証して、それを国に提出し、国が認可しています。
国が発毛効果を認めているのが発毛剤なのです。

育毛剤では髪の毛が生えない

逆に、育毛剤には髪の毛が生える効果はありません。
国は一切発毛効果を認めていないですし、科学的にも根拠がありません。
それなのに育毛剤メーカーや育毛剤販売会社は「髪の毛が生えるように見せかけて売っている」のです。

育毛剤と発毛剤は月とスッポン

育毛剤と発毛剤を比較してみましょう。この表を見ても、あなたはまだ育毛剤を使いたいと思いますか?

種類 発毛効果 発毛効果の認可 科学的根拠 販売元
発毛剤 製薬会社など
育毛剤 × × × 得体のしれない化粧品会社など

もう平成も終わろうとしているのに、いまだに科学的根拠が無い育毛剤に騙されて抜け毛を撒き散らすのはやめましょう。
育毛剤なんてものは昭和の産物です。

これからは発毛効果が日本のみならず世界中で国から認可されている「発毛剤」を使うべきです。
もし育毛剤が自宅にあるなら、今すぐ捨てましょう。
何の役にも立ちません。

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リグロEX5(ミノキシジル5%)は女性でも発毛効果はあり!ただし自己責任で

リグロEX5を女性が使ってもいいのか最初に結論:
理論上はリグロEX5を女性が使えば発毛します。
ただしリグロEX5は男性向けにしか認可されていない発毛剤です。

なぜ女性向けに認可されていないのか、また本当に女性がリグロEX5を使って発毛するのか解説してみました。


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リグロEX5を女性が使えば発毛効果はある

リグロEX5の有効成分はミノキシジルなので、女性が使えば発毛効果が得られます。
ミノキシジルは男性だけでなく、女性にも発毛効果があると正式に厚生労働省が認めています。

ただし現在女性向けに認可されたミノキシジル発毛剤はリアップリジェンヌだけで、これは有効成分のミノキシジルがちょっと薄いタイプとなっています。

製品名 有効成分 男女どちら向け?
リアップリジェンヌ ミノキシジル1% 女性向け
リグロEX5 ミノキシジル5% 男性向け

日本国内ではミノキシジル5%の発毛剤が3種類存在しますが、いずれも男性専用となっており女性向けではありません。

ただし、もちろん女性がリグロEX5などのミノキシジル5%発毛剤を使ったら発毛効果はあります。
ミノキシジル5%よりも濃度が薄いミノキシジル1%を使っても発毛効果があるわけですから、ミノキシジル5%で発毛効果を得られないわけがありません。
男性が対象ではありますが、ミノキシジル5%の方がミノキシジル1%よりも発毛効果が高いデータが製薬会社から提示されています。

女性向けに認可されていないからといって、発毛効果が無いわけではありません。

なぜリグロEX5は女性向けに発売されていないのか?

医薬品を国内で発売するときは、必ず男性・女性の両方が使っても問題ないかどうかを実験して、国(厚生労働省)に提出しなければいけません。

この実験は結構大変でお金や費用がかかってしまうため、男性にしか売れない医薬品であれば実験対象を男性だけに絞ることで開発コストを下げることができます。

日本で発毛剤はほぼ男性にしか売れないため、リグロEX5も男性向けにしか認可を得ないという判断をしたようです。

ようするに単に開発・製造コストの問題であって、女性はリグロEX5で発毛効果を得られないというわけではないのです。



リグロEX5を女性が使っても副作用はないの?

日本国内ではリグロEX5の有効成分であるミノキシジル5%を女性が使用した臨床データがないため、副作用が生じるかどうかはわかっていません。

ただし海外では普通に女性向けにミノキシジル5%の発毛医薬品が売られています。
アメリカではロゲイン(Women's Rogaine)という商品名で2014年2月にミノキシジル5%外用薬が認可されています。

つまり女性だからといって使えないということはないのです。
海外の女性と日本の女性は体格などが違うため単純に比較はできませんが、頭皮に塗るタイプのリグロEX5であれば副作用は生じにくいでしょう。

なおアメリカで認可されている女性向けミノキシジル5%であるロゲインは、1日1回使用するようになっています。
男性向けロゲインやリグロEX5は1日2回使うタイプなので、回数が少なくなっています。
男性と同じ量を使うと少し副作用が強く出てしまうからでしょう。

内服タイプのミノキシジルは要注意

なお海外ではミノキシジルの内服薬(錠剤)も処方されていますが、女性は内服タイプのミノキシジルは飲んではいけません。
副作用が強く出るとされています。

あくまで女性が使っても問題ないのはリグロEX5のような外用薬タイプのミノキシジルです。
なお男性向けの定番発毛剤である「フィナステリド」は女性厳禁です!

成分名 男性 女性
ミノキシジル5%外用薬(リグロEX5など)
ただし認可はされていない
ミノキシジル1%外用薬(リアップリジェンヌなど)
ミノキシジル内服薬
フィナステリド ×

まとめ

女性がリグロEX5を使えば発毛するでしょう。
有効成分ミノキシジル5%は世界中で女性向けに発毛効果が実証されているからです。

ただしリグロEX5は男性向けにしか認可されていないため、ドラッグストアーで女性が購入しようとしても断られる可能性が高いです。
リグロEX5は第一類医薬品ですから薬剤師の許可が無いと買えません。

リグロEX5の全成分を解説!

リグロEX5の成分について最初に結論:
リグロEX5の成分は5つ
そのうち発毛効果を持つ有効成分はミノキシジル5%のみ
他の4つの添加物は安全性が高く副作用がないので男女ともに使える
ただし女性用ではないので自己責任で(1日1回にとどめる)

リグロEX5成分

2018年11月17日発売のロート製薬「リグロEX5」の全成分を1つずつ解説しましょう。
リグロEX5には以下の5成分が配合されています。

有効成分:ミノキシジル5%
添加物:エタノール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、酒石酸

最初に結論を言ってしまえば、リグロEX5に配合された5つの成分のうち「ミノキシジル5%」のみが発毛作用を持った有効成分です。

その他のエタノールなどは添加物といって、発毛効果自体はありません。
ただし「ミノキシジルを守る効果」「使ってみてスッキリする」「ベタベタする」「いい香りがする」などの使用感には関わるものです。


ミノキシジル5%(リグロEX5唯一の発毛成分)

もはや説明不要の発毛成分であり、全世界で使われている信頼のおける医薬品成分です。
日本国内でのみ売れているチャップアップやフィンジアなどの、全く発毛しない育毛剤には絶対に含まれていない発毛成分です。

ミノキシジル5%は医薬品成分で、しかも第一類医薬品という分類がなされています。
そのためチャップアップなどの育毛剤には入れることができず、きちんとした製薬会社でのみ製造が許可されています。

リグロEX5のミノキシジルにはなぜ発毛効果がある?

ミノキシジルの発毛メカニズムについてはまだ詳しいことは完全には解明されていませんが、2018年現在ではおおよそ以下のことがわかっています。

リグロEX5の有効成分ミノキシジルは、体内で硫酸ミノキシジルに変化して発毛作用を促します。
硫酸ミノキシジルは発毛に関わる重要な成長因子VEGFを増やし、それに伴い発毛すると考えられています。

ミノキシジル→硫酸移転酵素→硫酸ミノキシジル→VEGFを増やす→発毛

このようなメカニズムでリグロEX5の有効成分ミノキシジルは発毛します。

リグロEX5のミノキシジルは液体(外用薬)

ミノキシジルには液体と錠剤の2種類があり、リグロEX5は液体タイプのミノキシジルを採用しているので頭に塗って使うことになります。
錠剤タイプは飲んで使うので内服薬と呼び、それに対してリグロEX5の液体ミノキシジルは頭に塗るので「ミノキシジル外用薬」とも呼ばれます。

1日に2回塗って使うことで発毛すると厚生労働省に正式に認可されています。

ただしミノキシジル外用薬は前髪の生え際には効きにくいとされており、リグロEX5の添付文章でも頭頂部の薄毛に効果があると書かれています。

リグロEX5は生え際にはちょっと効きにくい
リグロEX5は生え際にはちょっと効きにくい

ミノキシジル錠剤タイプはまだ日本では正式に認可されていない

ミノキシジルという成分は本来前髪の生え際にも効果がありますが、なぜかリグロEX5のように頭に塗って使う場合は効果が見られません。

なお錠剤タイプ(ミノキシジルタブレット:通称ミノタブ)では生え際にも効果があることが確認されています。
日本国内ではまだ固体(錠剤、タブレット)タイプのミノキシジルは正式には認可されておらず、入手するにはAGAクリニックが自主的に処方しているものか、海外から個人輸入する必要があります。

同じミノキシジルという成分ではありますが、使い方によって効き目が異なる点には注意が必要です。
リグロEX5のミノキシジル成分は前髪のM字ハゲ部分にはあまり効果がありません。

ミノキシジル5%ってことは1%とかもあるの?

リグロEX5はミノキシジル5%を採用していますが、確かにミノキシジル1%などの成分も他の発毛医薬品には存在します。

日本で初めてミノキシジルを発売した大正製薬のリアップX5は、当時ミノキシジル1%でした。
現在はミノキシジル5%を有効成分として「リアップX5」が主力製品となっています。

ミノキシジル成分は濃度が高まれば発毛効果も高くなります。
つまりミノキシジル1%よりも、リグロEX5に採用されたミノキシジル5%の方が発毛効果が高いというわけです。

あまりにもミノキシジル濃度が高まると副作用が強くなるため、5%〜7%程度が一般的な成人男性には適しているだろうと言われています。
なお海外では10%超えのミノキシジル成分が配合された医薬品も存在します。


ミノキシジル5%の副作用はカブれや赤みなど

リグロEX5に採用されたミノキシジル成分に副作用はほとんどありません。
あっても「肌が若干かぶれる」「赤みが出る」「かゆみ」といった軽いものばかりです。
ほとんどの人が気にならない程度でしょう。
ミノキシジル成分はリグロEX5のように外用薬として使う分には副作用を全く気にする必要はありません。

ただし錠剤タイプは副作用が強いです。
心臓疾患、循環器系疾患を抱える人はミノキシジルの錠剤タイプ(ミノタブ)を使うのは避けてください。

リグロEX5のような外用薬タイプであればミノキシジル成分でも使用することはできますが、できればお医者さんに相談しながら使って欲しいところです。

1,3-ブタンジオール

1,3-ブタンジオール(1,3-Butanediol)は保湿性、水分を吸収性、抗菌性などを持つ成分。
保湿としての役割よりもミノキシジルの安定性(保存性)を高めるために配合されています。

ミノキシジルはわりと成分としては「弱い」ところがあり、簡単に壊れてしまい発毛効果を持たなくなってしまいます。
リグロEX5と同じミノキシジル成分を持つメディカルミノキ5(発売元アンファー)の製造元「東亜薬品株式会社」も、ミノキシジル成分の不安定性のために開発に苦労しています。

1,3-ブタンジオールはミノキシジルと一緒に配合することで、成分としての安定性を高める役割を担っているのです。

医薬品、医薬部外品としての表示名称は1,3-ブチレングリコールですが、化粧品成分表示名称としてはBGと表記されます。
1,3-ブチレングリコール、ブタン1,3-ジオール、1,3-ジヒドロキシブタンなどと呼ばれることもある紛らわしい名前を持つ事でも有名です。

副作用はありません。

まとめ:
1,3-ブタンジオールは発毛効果を持たないが、リグロEX5の有効成分ミノキシジルの安定性を高めて発毛効果を維持する役割を担う

プロピレングリコール

プロピレングリコールはローションのような粘着性を持つ無色無臭の液体。
化粧品成分としての表記は「PG」で、多くの化粧品にも含まれています。

発毛効果ではなく、殺菌、防腐剤として配合されているアルコールの一種です。
肌に対して若干の保湿、保潤作用などもあります。

食品にも使われるほど安全性が高いため、万が一口に入っても問題ありません。

またプロピレングリコールは分子量が小さいため肌に浸透しやすい性質を持ち、リグロEX5の有効成分ミノキシジルが頭皮に深く浸透する効果を助ける効果もあります。

エタノール

エタノール、つまりアルコールです。
リグロEX5の容量の大半を占めるのがエタノールであり、有効成分ミノキシジルの劣化を防ぐ重要な役割を担っています。
ほぼ全ての液体タイプの医薬品や化粧品にエタノールが含まれているほど広く使われています。

敏感肌の人は少々ピリピリした感じを受けるかもしれませんが、基本的に副作用はありません。
「エタノールフリー」を宣伝する育毛剤などもありますが、逆にエタノールよりも肌に負担をかける成分が代わりに入っていることもあり本末転倒です。
多少肌にピリピリきてもいいからエタノール入りの医薬品を使うべきです。

酒石酸

ワインから抽出される酒石酸に発毛効果はありません。
あくまでリグロEX5のミノキシジル成分をサポートする補助的な役割です。
というより、リグロEX5では主に染色のために配合していると考えられます。

酒石酸自体に美肌効果があるなどと主張しているブログがありますが、全部デタラメなので真に受けないようにしましょう。

リグロEX5成分まとめ

以上、リグロEX5に配合された5つの成分を解説してみました。

リグロEX5成分の中で唯一発毛効果を持つのは「ミノキシジル5%」のみです。
それ以外はミノキシジルの安定性を高めたり、保存期間を長くしたりするために配合されている添加物です。

副作用があるのはミノキシジルのみで、添加物に副作用はありません。
ミノキシジルの副作用も軽いものばかりなので、比較的安心して誰でもリグロEX5が使えると言っていいでしょう。

なおミノキシジルは男性だけでなく女性の薄毛に使うことができますが、あくまでリグロEX5は男性用です。
女性がリグロEX5を使うなら以下の記事を参考にしてください。
aga-aga.hatenablog.jp


もし現状で購入するならリグロEX5と全く同じ成分で若干安い「リアップX5」をおすすめします。

【第1類医薬品】リアップX5 60mL
大正製薬
売り上げランキング: 29

価格競争勃発!?リグロEX5(ロート製薬)の発売で発毛剤ミノキシジル値下げが期待

最初に結論:
リグロEX5の発売が決定
それによりリアップX5など既存ミノキシジルの値下げがあるかも!


2018年11月17日より、ロート製薬から国内3つ目となるミノキシジル外用薬(発毛剤)が発売されます。

その名もリグロEX5。

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2017年12月12日に名称だけは登録されていましたが、この度正式に発売が決定しました。

日本国内のミノキシジル外用薬の歴史
1999年 アンファー(大正製薬)
2018年8月 メディカルミノキ5(アンファー)
2018年11月 リグロEX5(ロート製薬) ←いまここ

リグロEX5の価格は7000円でリアップX5プラスローションとほぼ同等

1ヶ月分で60mlで、リグロEX5の価格は7000円(税抜)となりました。
後発品なのに高いですねえ。

同じミノキシジル5%、1ヶ月分の3医薬品を比較してみましょう。

リグロEX5 7000円
リアップX5 プラスローション 7048円
メディカルミノキ5 7800円

リグロEX5は先発医薬品である大正製薬リアップの特許が切れて発売される後発品ですから、価格的には大胆に値下げをして欲しかったところ。
それなのにリアップX5とほぼ同じ価格では、消費者側としてはメリットが全く無いです。

ただしリグロEX5の登場により価格競争が起こり、リアップX5の値段が下がっていく可能性は残されています。
後で詳しく解説します。


実質的には大正製薬リアップX5がかなり安くなる?

しかも大正製薬リアップX5には「リアップX5」と「リアップX5プラスローション」の2つがまだ併売中です。
リアップX5の方は公式にはもうラインナップから消えていますが、アマゾンなどではまだまだ絶賛発売中で、価格もリアップX5プラスローションはもちろん、リグロEX5よりも安くなっています。

【第1類医薬品】リアップX5 60mL…2018年11月2日現在では税込みで6458円

リグロEX5は先発品リアップX5と何が違う?

リグロEX5の売りは何の役にも立たない健康情報アプリ

リアップX5との違いについてロート製薬は以下のように発表しています。

発毛情報アプリ(フィンクテクノロジーズ開発)
インターネットでの相談サービス

いりません!
こんなもの後発品であるリグロEX5には誰も求めてなくて、価格面でメリットを出して欲しかった。
フィンクテクノロジーズ(FiNC Technologies)はスマホに特化した健康情報を発信するベンチャーらしいですが、薄毛改善には何の役にも立たないでしょう。

2018年8月に発売されたアンファー「メディカルミノキ5」も、4ヶ月後にAGAクリニックでの診察が受けられるサービスなどを加えたせいで価格は先発品のリアップX5より随分と高くなってしまいました。

薄毛の人間が求めるニーズをしっかりと捉えて欲しいですね。
アプリなんて、誰も求めていないんですよ。
そんなもので発毛しないから。

ミノキシジル外用薬はフィナステリドよりも高いんだから、価格面で頑張ってくれないと、ちょっとAGAの知識がついた人はインターネットで個人輸入しちゃいます。
個人輸入なら国内価格の半額以下で購入できるんですから。

海外製ミノキシジル外用薬の品質には不安を抱いている人も多いし、できれば安価な国内製のミノキシジル外用薬を購入したいんですよね。
なんでそのニーズを感じ取れないかなあ?

ちょっとガッカリです。

リグロEX5にミノキシジルの効果をサポートする成分を加えるという話はどこにいった?

リグロEX5の成分は以下の通り。

有効成分:ミノキシジル5%
添加物:エタノール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、酒石酸

以前出されたロート製薬のプレスリリースによれば、リグロEX5にはミノキシジルの効果を高める何らかの成分を加えるといったことを示唆していましたが、結局無くなってしまったようです。

つまり、リアップX5やメディカルミノキ5と全く同じもの。
差別化0で、しいていえばアプリのみ。
うーん…。

リグロEX5は1日2回使う

リグロEX5は朝と夜の1日2回使う点もリアップX5などと全く同じです。
ちなみにもしリグロEX5を使うなら、頭皮が若干湿っている状態の方が効き目は良くなるので参考にしてください。

リグロEX5とリアップX5で店頭価格競争が勃発する可能性はあり



リグロEX5の発売によって消費者が受けられるメリットとしては、リアップX5との価格競争によって店頭価格が下がる点があげられます。
リアップX5に次いで今年2018年8月に発売されたメディカルミノキ5は、原則としてネット通販のみでしか購入できず、しかも価格もリアップX5より随分と高いです。
そのためリアップX5の店頭販売価格は全く下がりませんでした。

しかしリグロEX5はドラッグストアでも売られるので、リアップX5ともろ競合してしまいます。

リアップX5の発売元大正製薬としては、ドラッグストアや薬局への販売報奨金を多く出し、現場で価格を下げられるようにするかもしれません。
実際に大正製薬はマツモトキヨシなどにリアップの報奨金をかなり出しています。

それに対抗してリグロEX5の価格も下がってくれれば、薄毛の消費者としてはメリットを受けることができますね。


価格競争よ、起こってくれ!
毎月7000円近く出すのは20代には辛いぞ!

リグロEX5のまとめ

成分・価格が全く同じのリグロEX5とリアップX5のどちらを選ぶかは、現在のところ好みの問題ですね。
リグロEX5の発売によりリアップX5の店頭価格が下がる可能性があり、そこは期待したいところ。

アマゾンや店頭価格の動向についてはまたレポートしたいと考えています。

以上、第三のミノキシジル外用薬「リグロEX5」の発売により価格競争勃発!?という話でした。


aga-aga.hatenablog.jp
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(追記)5378円のミノゲインが発売されました。安い!
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