アンファーの「スカルプDサプリメント 5α-R」が超ぼったくりな件
「予防医学」なるものを掲げるアンファーが、超ぼったくりなサプリを出しています。
スカルプDサプリメント
5α-R(ファイブ・アルファ・アール)定期購入 5,950円
単品購入 7,000円育毛サプリメント5α‐R スカルプD公式通販 | アンファーストア
【配合成分・配合量(8粒あたり)】
ノコギリヤシエキス 360mg
緑茶エキス 567mg(EGCGとして270mg)
ウコンエキス63.6mg(総クルクミンとして60mg)
バナナ果皮エキス 20mg
ヨウバイヒエキス 25mg
いくら何でも高すぎ!
これがいかにぼったくりか解説します。
ノコギリヤシ以外は髪の毛に何も関係ない成分
緑茶エキスだの、ウコンエキスだのは一切発毛・育毛には関係ないです。緑茶エキス(カテキン)で髪が生えるなら、毎日食後に緑茶飲んでいるおじいちゃんはみんなフサフサになっちゃうし。ウコンで発毛するならカレーばっかり食べてたらももうフサフサですよ。
ようするにスカルプDサプリメント「5α-R」に入っている育毛・発毛成分はノコギリヤシだけ。
ノコギリヤシ単体サプリなら1000円以下で買える
この成分で育毛・発毛に関係しているのは、「ノコギリヤシエキス 360mg」のみです。
ノコギリヤシ360mg程度だったら、単体のサプリで月額600円ぐらいで購入できるんですよね。
売り上げランキング: 21
それを10倍の6000円近くで販売しちゃうアンファーって…。
他にも意味不明なサプリやプロテインを多数販売
「スカルプDハイブリッドプロテイン」という意味不明なプロテインも販売しています。普通のプロテインに、適当に少量のアミノ酸を加えた程度なのに、めちゃくちゃ高い。これをいかにも髪が生えそうな売り文句を並べて販売するのは、いかがなものかと思いますよ。
【髪のためのプロテイン】スカルプDサプリメント AGAプロテイン | スカルプD公式通販 | アンファーストア
外からのケアを大事にしながらも、体の内側から必要な成分を届け、ボリュームケアするのがスカルプDのプロテインです。「ボリュームサポート」「体引締めサポート」「男性活力サポート」に着目した成分を配合し、これ一つで3つの悩みにアプローチ!
アンファーさん、いくらなんでも日本人男性の髪の毛に対して不誠実すぎませんか?
4860円!加美乃素デルタがミノキシジル最安値を更新
加美乃素デルタという新しいミノキシジル5%外用薬が発売されました。
初回限定で3980円(税込み4298円)で、2回目からは4500円(税込み4860円)です。
しかも送料無料ですし、ネットで購入できますし、最強では?
製造元はシオノケミカル株式会社で、販売は株式会社加美乃素本舗。
実際の販売はこちらのサイトだけなのかな?大賀天神橋薬局というところで、大阪にある実在する薬局のようです。
なお初回限定価格は2019年5月31日までです。
ミノキシジル外用薬の低価格下が止まりませんね。ついに5000円を下回ってきました。
ミノタブは危険
ミノタブは危険です。
発毛効果はありますが、ミノタブは副作用が大きく、健康な人でも危険ですし、心臓が悪い人は重大な副作用が生じる可能性が高いです。
ミノタブを自己判断で安易に服用するのはもちろん危険ですし、一部のAGAクリニックでミノタブ処方された場合も、副作用の危険性は変わりません。医者が処方しているから安全というわけではないのです。
ミノタブは日本皮膚科学会ガイドラインが正式に危険と判定した
育毛・発毛業界に大きな影響を与える1つの文章があります。それが日本皮膚科学会の出した「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」。
この日本皮膚科学会ガイドラインにおいて、「ミノキシジルの内服を行うべきではない」と断言されています。ミノキシジルタブレット=ミノタブ=ミノキシジルの内服です。
ミノタブは危険と、日本でもっとも発毛に対して権威がある日本皮膚科学会が明言しているんです。
日本皮膚科学会が発表したミノタブの危険性は以下の通りです。
1.ミノタブは降圧剤として開発されたが、まだ日本では認可されていない
→日本人向けに臨床実験が行なわれていないので、危険性がわからない
2.ミノタブをAGAに対する治療薬として認可している国は無い
→日本だけでなくアメリカですらミノタブをAGA・薄毛治療としては使われていない
3.それにもかかわらず医師が安易に処方しているので危険
→AGAクリニックでミノタブを医者が処方しているからといって安全ではない
ミノタブの副作用としては以下をあげています。
重大な心血管系障害
胸痛
心拍数増加
動悸
息切れ
呼吸困難
うっ血性心不全
むくみ
体重増加
これらをふまえて、日本皮膚科学会は「ミノタブは発毛効果と副作用がと危険性が十分に検証されていないため、服用しないように強く勧められる」と述べています。
AGAクリニックではミノタブを安易に処方しすぎではないか
大手のAGAクリニックではほぼ必ずと言っていいほど、オリジナル処方薬と称してミノタブを処方しています。ミノタブ単独で処方することは稀で、たいていの場合はフィナステリドと同時に処方します。
ミノタブの発毛効果は確かに強いです。ミノキシジルの外用薬では発毛しづらい前頭部のM字部分でも、発毛させる効果があるのは事実です。
しかし副作用が強すぎるし、何より日本人向けにちゃんと臨床実験が行なわれていないから、どの程度人体への危険性があるのか未知数なのです。
いくらAGAクリニックが血液検査をしてミノタブを処方しているとはいっても、長期的な服用で心臓などの循環器に与えるダメージはわかりません。
AGAクリニックはミノタブをちょっと安易に処方し過ぎている現状があります。
利益になるからミノタブを処方する側面がある
なぜAGAクリニックがミノタブを処方したがるのかというと、もちろん効果の高さもあるのですが、それと同じぐらい利益率が高いってこともあげられます。
フィナステリド単独、あるいはミノキシジルの外用薬だけ処方してもあまり利益になりません。またフィナステリドは普通の皮膚科でも処方されますし、ミノキシジル外用薬にいたってはドラッグストアーでも購入できます。わざわざAGAクリニックに行く必要がありません。
そこで皮膚科やドラッグストアーと差別化するためにも、AGAクリニックはミノタブを積極的に処方しているのです。そうすることでAGA患者を多く呼ぶことができ、処方単価も上げられ、利益を確保できるというわけです。
クリニックといえども営利企業ですから、利益を求めるのはけっして悪いことではありません。ただしミノタブの危険性を軽んじての安易な処方は、少し慎重になってほしいと思います。何か重大な事故が起きなければいいのですが・・・。
みなさんはミノタブの危険性・副作用ときちんと向き合い、医者が処方を勧めてきても慎重に判断するようにしてください。
日本調剤よりミノキシジルローション5%「JG」が発売
東証一部上場の保険調剤薬局チェーン「日本調剤」からミノキシジルジェネリックが登場しました。
製品名:
ミノキシジルローション5%「JG」
有効成分:
ミノキシジル5%
価格:
7000円(税抜)・・・1ヶ月分
発売場所:
日本調剤の店頭
発売開始:
2018年12月7日
製造元:
シオノケミカル株式会社
販売元:
日本ジェネリック株式会社(日本調剤の100%子会社)
日本調剤って何?
日本調剤は調剤薬局の大手
日本調剤は全国に調剤薬局を展開する企業で、札幌市で1980年に創業されました。2018年12月3日現在で、597店舗を展開しています。
調剤薬局ってのは、病院で処方箋を出してもらった薬を、実際に処方してもらう薬局のことですね。いわゆるマツキヨやツルハなどのドラッグストアーとはちょっと違うタイプの薬局です。大学病院や規模の大きめの病院の近くにたくさんあるので、一度はお世話になったことがある人も多いでしょう。
基本的には病院の処方薬を処方してもらうところですが、実際に調剤薬局に行ってみるとわかるように処方薬以外のものもちょこちょこ売ってます。マスクとかドラッグストアーで購入できる医薬品とか。
初めて自社系列でOTCジェネリックを製造販売する
その中の1つとして今回発売されたミノキシジルローション5%「JG」が並ぶってことなのでしょう。ちなみにミノキシジルローション5%「JG」を販売する日本ジェネリックにとっては、初めての一般向け医薬品です。これまでは全て医療用医薬品のジェネリックしか取り扱ってこなかったわけで、ミノキシジルローション5%「JG」は異例の措置となります。
・子会社の日本ジェネリックが作るジェネリック医薬品を積極的に処方することで、利幅を確保
・今回発売されるミノキシジルローション5%「JG」のような一般用医薬品(OTC)は、売上構成比としては低い
・ミノキシジル市場が拡大することを見込んで初めてOTCジェネリックを取り扱う
ミノキシジルローション5%「JG」を買うメリットはあるのか?
ミノキシジルローション5%「JG」は他のミノキシジル外用薬と比べて、特にメリットはありません。わざわざ指定して購入するようなものではないですね。
まず価格面では特に魅力がありません。税抜き7000円レベルだと他にリアップX5プラスローション、リグロEX5などがありますし、そこからさらに安いミノファイブ、ミノゲインなども登場していますから。
7000円付近→ミノキシジルローション5%「JG」、リグロEX5、リアップX5プラスローション
4980円→ミノファイブ、ミノゲイン、ミノグロウ
※税抜価格
購入可能場所も日本調剤の店頭に限られているので、買いにくい。営業時間も短いし。普通にドラッグストアーでリアップやミノファイブを買った方が手っ取り早いです。
ミノキシジルローション5%「JG」の存在意義
日本調剤がどのようにミノキシジルローション5%「JG」を売ろうとしているのか、ちょっとよくわかりません。調剤薬局の店頭だけで販売されるようなので、フィナステリドの処方を受けに来た人にさりげなく売ろうとしているのかな?いやー、それで売れるとは思えないけど、調剤薬局ならではの売るノウハウがあるってことなんでしょうか。
価格面では全く魅力はないし、販路はリアップやリグロEX5より限られているし、地味な存在になりそうです。名前的にもそんなに大々的に売ろうとしている感じはしないですね。ミノキシジルローション5%「JG」ですから。
ミノキシジル外用薬が一気に陳腐化してきた
つい半年前まで大正製薬一社しかミノキシジルを出していなかったとは思えないほど、ミノキシジル外用薬が乱立しています。アンファーのメディカルミノキ5を皮切りに、リグロEX5、ミノファイブ、ミノアップ、ミノゲイン、そしてミノキシジルローション5%「JG」。
本家リアップの売上減少は間違い無さそうです。
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自毛植毛先進国ヨーロッパや韓国ではPRPとの併用で定着率を向上
当ブログではPRP毛髪療法のコスパの悪さについて過去に書きましたが、自毛植毛との併用されるぶんには、定着率を上げることから積極的に使用が推奨されます。
自毛植毛ではドナーを植えてからどのぐらい定着するかが成功の鍵を握ります。そこで自毛植毛の先進国であるヨーロッパや韓国などでは、自毛植毛時にPRP療法を併用しています。PRP自体の発毛効果を期待するのではなく、あくまで自毛植毛ドナーの定着率の向上を目的としています。
PRP単体の発毛効果について、海外では否定的です。「そんなもので発毛するわけがない」というものから「発毛はしても持続性がない」というものまで。もちろん日本の育毛メソセラピー(HARGなど)についても海外の植毛医から評判は悪いです。
あくまでPRPは自毛植毛の定着率・生着率の向上を目的として使うに留めるのが良さそうです。ただし日本の自毛植毛クリニックではPRPとの併用治療を提供しているところは、私が把握している限りではありません。
PRPは2014年に改正された再生医療法により届出制になり、一定の安全性が確保された医療機関でなければ実施できなくなっているのも関係があるのかもしれません。
2019年にリアップ売上は激減する
リアップのジェネリックミノキシジル外用薬が突如として大乱立した2018年11月。「2018年11月ミノキシジル大戦争」と当ブログは勝手に名付けたいと思います。
本家ミノキシジルであるリアップの2019年の売上はおそらく悲惨なことになりそうです。なぜならツルハドラッグやサンドラッグなど大手ドラッグストアが相次いでミノキシジルのプライベートブランドを取り扱いだしたからです。
国内ドラッグストア売上トップ7のミノキシジル取扱状況
1位ウエルシアホールディングス(ウエルシア薬局・ シミズ薬品)
主要ミノキシジル:ミノファイブ(ハピコム)
イオングループのウエルシアホールディングスでは、イオン系のプライベート医薬品ブランド「ハピコム」から「ミノファイブ」が登場。しかも価格は国内最安値の5378円(税込)です。リアップは今後も取り扱うみたいですが、2000円以上の価格差があるのにリアップを買う人はいないでしょうね。まだまだミノファイブの知名度は低いですが、徐々に売上を伸ばしてリアップを大幅に食いそうです。
2位ツルハホールディングス(ツルハドラッグ・ くすりの福太郎・ レデイ薬局・ 杏林堂薬局など)
主要ミノキシジル:ミノファイブ(ハピコム)
ツルハドラッグを代表とする業界2位のツルハホールディングスでは、イオン系プライベートブランドのハピコムを取り扱っています。つまり「ミノファイブ」が主力のミノキシジル外用薬となることは明白で、リアップの扱いは一気に少なくなるでしょう。価格差もあるためツルハでもミノファイブが1番売れるようになるはず。
3位コスモス薬品
主要ミノキシジル:リアップ?
「ディスカウント ドラッグコスモス」という名前で九州を中心に展開するコスモス薬品。ハピコムは取り扱っていないために、今後もリアップをメインで取り扱う予定です。
4位マツモトキヨシホールディングス(マツモトキヨシ)
主要ミノキシジル:リアップ?メディカルミノキ5?
かつては業界首位だったマツモトキヨシも、いまや4位に後退して中堅の域に落ちてしまいました。かつてはリアップ発売元の大正製薬と仲が良かったのですが、現在は色々とトラブルを抱えてしまい、ちょっと関係が薄くなりつつあります。
現在はアンファーのメディカルミノキ5を積極的に取り扱っている模様です。大正製薬との関係が悪化したことを受けてリアップの販促費が少なくなった影響で、今後はメディカルミノキ5やリグロEX5を前面に出すかもしれません。
特にメディカルミノキ5の発売元であるアンファーはマツキヨに積極的に売るように働きかけているようです。メディカルミノキ5はもともとネット通販がメインの予定でしたが、ドラッグストアーでの売上も確保したいという思惑からマツキヨに近づき、それが大正製薬との仲をこじらせる原因になったとも言われています。
5位スギホールディングス(スギ薬局)
主要ミノキシジル:リアップ、リグロEX5
愛知県に本社を構えるスギホールディングス。愛知から関西・関東に進出し、現在は業界第5位にまで上り詰めました。リアップ、リグロEX5を中心に取り扱うようです。
6位サンドラッグ
主要ミノキシジル:ミノゲイン
サンドラッグは「ミノゲイン」というプライベートブランドを作ったので、今後はミノゲインを主力として売りだすのは明白。価格はハピコムのミノファイブと並んで国内最安の5378円なので、7600円近くするリアップX5プラスローションはあんまり売れなくなるでしょう。
7位ココカラファイン(ココカラファインヘルスケア)
主要ミノキシジル:リアップ、リグロEX5
これまで同様にリアップをメインとするようです。
ミノファイブがミノキシジルで最も売れる商品になる可能性がある
ハピコムの「ミノファイブ」はまだほとんど知名度が0に近いですが、今後は爆発的に売れる可能性があります。
- 理由1・・・業界首位のウエルシアホールディングス、業界2位のツルハホールディングスがプライベートブランドとして取り扱う
- 理由2・・・ミノキシジル国内最安値
リアップはちょっと厳しいでしょうねえ・・・。価格を下げないと一気に存在感を失う可能性もあります。同一価格帯のリグロEX5も、今は本田のCM効果で20代・30代にリーチできていますが、その効果はいつまでも続かないでしょう。
価格、下げましょうよ。リアップもリグロもミノファイブも同じミノキシジル5%なんだから治療効果は同じわけで、それだったら2000円以上安いミノファイブを買うに決まってます。
2017年度は165億円を売り上げたリアップは大正製薬の売上の実に9.0%を占めます。もしこれが3分の2ほどになるとすると、企業経営ににもそれなりの悪影響を与えそうです。
どうなるリアップ。どうなる大正製薬。
「PAVONE Premium Quality Award」受賞をアピールする育毛剤に注意
リデンシルという全く発毛効果がない成分を売りにしている育毛剤「REDEN」が「PAVONE Premium Quality Award」で金賞を受賞したというニュースが流れていました。
この「PAVONE Premium Quality Award(パヴォーネ プレミアムクオリティーアワード)」ってなんぞや?ということを説明したいと思います。金賞受賞なんてアピールしてますけど、どの程度の価値があるんでしょうか?
PAVONE Premium Quality Awardとは
健康食品、化粧品、食品・飲料品が対象で「日本を牽引する富裕層や各界の専門家」の審査によって金賞だの銀賞だのが決まるようです。へーそうですか。凄いですね。
審査員はこちら。
pavone-premium-quality-award.com
実質的な運営はPAVONE(パヴォーネ)という年4回発行される会報誌を出しているKPクリエイションズ株式会社です。表面的には「社団法人 富裕層ビジネス支援機構」という組織が運営している模様。
金賞の数多すぎぃ!!毎年60個って笑
2018年のPAVONE Premium Quality Awardで最高金賞&金賞を受賞した健康食品や化粧品の数はなんと・・・60以上!多すぎぃ!!!もう金賞の価値なんて無いじゃんって思うのは自分だけでしょうか?大判振る舞いしすぎでしょう。
ちなみに育毛剤では以下が受賞していました。みごとに効かないやつばっかり。Rambut(ランブット)が銀賞ってのが笑えますね。
最高金賞:チャップアップ02
金賞:REDEN
銀賞:Rambut
銅賞:ベルタ育毛剤(女性向け)
PAVONE Premium Quality Awardは同じ企業が大量に受賞
幅広い商品から審査しているのではなく、お金を払って申請した特定の商品だけが受賞対象になるので、当然同一企業が5個も10個も受賞しちゃってます。この時点でもうアワードの価値なんて無いんですよね。モンドセレクションより酷い。
ちなみに育毛業界に大きな悪影響を与えているアンファーは「妊娠しやすくなるサプリ(アンファー コウノトリfor ママ)」なるもので審査員特別賞をもらっていました。不妊治療を何だと思ってるんだ。
PAVONE Premium Quality Awardは申請料15万円
申請方法について | PAVONE Premium Quality Award
申請料15万円です。まあようするにお金を払って、人体によほど害が無ければ何らかの賞は受賞できちゃうってことです。育毛剤であれば「発毛効果」なんて審査対象にはなっていません。実際に審査員が試して発毛効果を立証しているわけじゃない。
だからPAVONE Premium Quality Awardで最高金賞を受賞しようが金賞だろうが、発毛効果には一切関係ない!ってこと。でも今後育毛剤や育毛サプリは「金賞受賞したよ!すごいっしょ!」ってアピールするんだろうなあ。ほんと、最悪ですわ。
モンドセレクションと似たようなもの
モンドセレクションといえば、申請すればほぼ受賞できることで有名な、無価値アワードの代表例です。
モンドセレクションで銅賞をとるのは果てしなく難しいらしい | STUDIO
公式HPによると、2014年度の出品数は3163。受賞数は最高金賞が400、金賞が1,389、銀賞が787、銅賞が222だそうです。総受賞数は2,798なので88.5%の確率で最低でも銅賞を受賞できるようです。
11.5%の確率でしか落選しないので、400の最高金賞よりも、365の落選商品がどんなものか見てみたいものです。
モンドセレクションの場合は9割近くが金銀銅のいずれかを受賞できるようです。落選するほうが難しいって面白すぎ。PAVONE Premium Quality Awardも似たようなものなんでしょう。多分落選率はモンドセレクションより低いんじゃないかな。
「PAVONE Premium Quality Award受賞」という宣伝文句に釣られるな
今後PAVONE Premium Quality Awardの受賞歴は、効かない育毛剤や健康食品、化粧品で使われまくるでしょう。でも、薄毛に悩む人たちはそういう「権威ビジネス」に騙されないようにしましょうね。モンドセレクションもそうだけど、この手のアワードを受賞したからといって、品質や味の良さを保証するわけじゃないんですよ。お金を払って申請すれば、たいていの場合は何らかの賞がもらえる仕組みになってるんです。
加美乃素デルタは発売断念か
老舗育毛剤メーカー「加美乃素」から2019年に発売予定だったミノキシジル5%「加美乃素デルタ」は、どうやら発売中止になりそうな気配が漂ってきました。
リアップの特許が切れて無数のミノキシジル5%外用薬が発売されており、生き残り戦争は熾烈を極めています。生き残る可能性があるとこの5つだけでしょう。
- 大手メーカー系→リアップX5、リグロEX5
- ドラッグストアのプライベートブランド→ミノアップ、ミノファイブ
- ネット重視→メディカルミノキ5
加美乃素が加美乃素デルタを発売したところで、自社でドラッグストアに卸しても今さらもう誰も買わないし、ドラッグストアのプライベートブランドとして売るには加美乃素デルタっていう商品名はまず過ぎる。
価格競争を仕掛けるにしても税抜き4980円、税込み5378円のミノアップやミノファイブには勝てないでしょう。
ちょっと詰んだかなという気がします。加美乃素は動きが遅すぎた。下手に販売するよりも、潔く撤収して損害を抑えるのが賢明かなと思います。