日本調剤よりミノキシジルローション5%「JG」が発売
東証一部上場の保険調剤薬局チェーン「日本調剤」からミノキシジルジェネリックが登場しました。
製品名:
ミノキシジルローション5%「JG」
有効成分:
ミノキシジル5%
価格:
7000円(税抜)・・・1ヶ月分
発売場所:
日本調剤の店頭
発売開始:
2018年12月7日
製造元:
シオノケミカル株式会社
販売元:
日本ジェネリック株式会社(日本調剤の100%子会社)
日本調剤って何?
日本調剤は調剤薬局の大手
日本調剤は全国に調剤薬局を展開する企業で、札幌市で1980年に創業されました。2018年12月3日現在で、597店舗を展開しています。
調剤薬局ってのは、病院で処方箋を出してもらった薬を、実際に処方してもらう薬局のことですね。いわゆるマツキヨやツルハなどのドラッグストアーとはちょっと違うタイプの薬局です。大学病院や規模の大きめの病院の近くにたくさんあるので、一度はお世話になったことがある人も多いでしょう。
基本的には病院の処方薬を処方してもらうところですが、実際に調剤薬局に行ってみるとわかるように処方薬以外のものもちょこちょこ売ってます。マスクとかドラッグストアーで購入できる医薬品とか。
初めて自社系列でOTCジェネリックを製造販売する
その中の1つとして今回発売されたミノキシジルローション5%「JG」が並ぶってことなのでしょう。ちなみにミノキシジルローション5%「JG」を販売する日本ジェネリックにとっては、初めての一般向け医薬品です。これまでは全て医療用医薬品のジェネリックしか取り扱ってこなかったわけで、ミノキシジルローション5%「JG」は異例の措置となります。
・子会社の日本ジェネリックが作るジェネリック医薬品を積極的に処方することで、利幅を確保
・今回発売されるミノキシジルローション5%「JG」のような一般用医薬品(OTC)は、売上構成比としては低い
・ミノキシジル市場が拡大することを見込んで初めてOTCジェネリックを取り扱う
ミノキシジルローション5%「JG」を買うメリットはあるのか?
ミノキシジルローション5%「JG」は他のミノキシジル外用薬と比べて、特にメリットはありません。わざわざ指定して購入するようなものではないですね。
まず価格面では特に魅力がありません。税抜き7000円レベルだと他にリアップX5プラスローション、リグロEX5などがありますし、そこからさらに安いミノファイブ、ミノゲインなども登場していますから。
7000円付近→ミノキシジルローション5%「JG」、リグロEX5、リアップX5プラスローション
4980円→ミノファイブ、ミノゲイン、ミノグロウ
※税抜価格
購入可能場所も日本調剤の店頭に限られているので、買いにくい。営業時間も短いし。普通にドラッグストアーでリアップやミノファイブを買った方が手っ取り早いです。
ミノキシジルローション5%「JG」の存在意義
日本調剤がどのようにミノキシジルローション5%「JG」を売ろうとしているのか、ちょっとよくわかりません。調剤薬局の店頭だけで販売されるようなので、フィナステリドの処方を受けに来た人にさりげなく売ろうとしているのかな?いやー、それで売れるとは思えないけど、調剤薬局ならではの売るノウハウがあるってことなんでしょうか。
価格面では全く魅力はないし、販路はリアップやリグロEX5より限られているし、地味な存在になりそうです。名前的にもそんなに大々的に売ろうとしている感じはしないですね。ミノキシジルローション5%「JG」ですから。
ミノキシジル外用薬が一気に陳腐化してきた
つい半年前まで大正製薬一社しかミノキシジルを出していなかったとは思えないほど、ミノキシジル外用薬が乱立しています。アンファーのメディカルミノキ5を皮切りに、リグロEX5、ミノファイブ、ミノアップ、ミノゲイン、そしてミノキシジルローション5%「JG」。
本家リアップの売上減少は間違い無さそうです。
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