ミノタブは未承認薬なのになぜAGAクリニックで処方されている?違法なの?
ミノキシジルの液体タイプ(外用薬、頭に塗るやつ)は国内で現在3つの医薬品が登場し、徐々に知名度が上がりつつあります。一方で、ミノキシジルの本来の発毛力を活かせるのは液体ではなく錠剤(ミノキシジルタブレット、以下ミノタブ)の方なのですが、日本ではミノタブは認可されていません。
- ミノキシジル液体→認可済み
- ミノタブ→未承認(日本だけでなくアメリカでも認可されていない)
医薬品は厚生労働省が認可したものでなければ薬局で販売したり、病院で処方したりすることができないものです。それにも関わらず、一部のAGAクリニックではミノタブを堂々と処方しています。これは違法なのでしょうか?
未承認医薬品でも医師の管理があれば処方してもいい
もちろん違法でも何でもなく、きちんと法律・制度にのっとってミノタブは処方されています。
実はミノタブのような未承認医薬でも医師がきちんと管理していれば、病院で処方することは可能です。日本はどうしても医薬品の認可が遅れがちな国です。そのため海外ではかなり効く医薬品としてすでに認可されているのに、日本国内ではまだ入手することができないというドラッグ・ラグ(ドラッグ・ラグ - Wikipedia)が起こりがちです。
そのギャップを埋めるために、海外では流通していて日本ではまだ認可されていない未承認医薬品でも、病院で医師の管理下であれば処方することが可能なのです。主にガンなど重篤な疾患分野でよく使われる手法です。
というわけで、ミノタブは日本国内では認可されていない医薬品ながら、AGAクリニックの独自の判断で処方可能というわけなのです。
もちろんミノタブに保険は適用されないため、全額自己負担となります。ミノタブを処方するために血液検査をしたとしても、その検査は保険適用されませんから、全額10割を負担しなければいけません。
個人輸入でもミノタブを入手できる…ができれば病院がベスト
病院での処方以外にも「個人輸入」という方法でもミノタブを入手することはできます。ただしミノタブは副作用が大きいので、安易に個人輸入するのは控えてください。
ミノタブの有効成分ミノキシジルは、頭に塗る外用薬としては安全性の高い医薬品です。せいぜい痒みや被れなど軽い副作用は留まります。
しかし内服タイプのミノタブとなると、副作用の強さは一気に跳ね上がります。正直に言って、医学的知識の無い人が安易に飲むべきものではありません。AGA治療ガイドラインというものを発表している日本皮膚科学会も、ミノタブを使うのは副作用の大きさから、服用すべきでないとまで警告しています。
どうしてもミノタブを服用してみたいという人は湘南美容クリニックなどのAGAクリニックで、医師の管理のもと処方してもらいましょう。