2019年にリアップ売上は激減する
リアップのジェネリックミノキシジル外用薬が突如として大乱立した2018年11月。「2018年11月ミノキシジル大戦争」と当ブログは勝手に名付けたいと思います。
本家ミノキシジルであるリアップの2019年の売上はおそらく悲惨なことになりそうです。なぜならツルハドラッグやサンドラッグなど大手ドラッグストアが相次いでミノキシジルのプライベートブランドを取り扱いだしたからです。
国内ドラッグストア売上トップ7のミノキシジル取扱状況
1位ウエルシアホールディングス(ウエルシア薬局・ シミズ薬品)
主要ミノキシジル:ミノファイブ(ハピコム)
イオングループのウエルシアホールディングスでは、イオン系のプライベート医薬品ブランド「ハピコム」から「ミノファイブ」が登場。しかも価格は国内最安値の5378円(税込)です。リアップは今後も取り扱うみたいですが、2000円以上の価格差があるのにリアップを買う人はいないでしょうね。まだまだミノファイブの知名度は低いですが、徐々に売上を伸ばしてリアップを大幅に食いそうです。
2位ツルハホールディングス(ツルハドラッグ・ くすりの福太郎・ レデイ薬局・ 杏林堂薬局など)
主要ミノキシジル:ミノファイブ(ハピコム)
ツルハドラッグを代表とする業界2位のツルハホールディングスでは、イオン系プライベートブランドのハピコムを取り扱っています。つまり「ミノファイブ」が主力のミノキシジル外用薬となることは明白で、リアップの扱いは一気に少なくなるでしょう。価格差もあるためツルハでもミノファイブが1番売れるようになるはず。
3位コスモス薬品
主要ミノキシジル:リアップ?
「ディスカウント ドラッグコスモス」という名前で九州を中心に展開するコスモス薬品。ハピコムは取り扱っていないために、今後もリアップをメインで取り扱う予定です。
4位マツモトキヨシホールディングス(マツモトキヨシ)
主要ミノキシジル:リアップ?メディカルミノキ5?
かつては業界首位だったマツモトキヨシも、いまや4位に後退して中堅の域に落ちてしまいました。かつてはリアップ発売元の大正製薬と仲が良かったのですが、現在は色々とトラブルを抱えてしまい、ちょっと関係が薄くなりつつあります。
現在はアンファーのメディカルミノキ5を積極的に取り扱っている模様です。大正製薬との関係が悪化したことを受けてリアップの販促費が少なくなった影響で、今後はメディカルミノキ5やリグロEX5を前面に出すかもしれません。
特にメディカルミノキ5の発売元であるアンファーはマツキヨに積極的に売るように働きかけているようです。メディカルミノキ5はもともとネット通販がメインの予定でしたが、ドラッグストアーでの売上も確保したいという思惑からマツキヨに近づき、それが大正製薬との仲をこじらせる原因になったとも言われています。
5位スギホールディングス(スギ薬局)
主要ミノキシジル:リアップ、リグロEX5
愛知県に本社を構えるスギホールディングス。愛知から関西・関東に進出し、現在は業界第5位にまで上り詰めました。リアップ、リグロEX5を中心に取り扱うようです。
6位サンドラッグ
主要ミノキシジル:ミノゲイン
サンドラッグは「ミノゲイン」というプライベートブランドを作ったので、今後はミノゲインを主力として売りだすのは明白。価格はハピコムのミノファイブと並んで国内最安の5378円なので、7600円近くするリアップX5プラスローションはあんまり売れなくなるでしょう。
7位ココカラファイン(ココカラファインヘルスケア)
主要ミノキシジル:リアップ、リグロEX5
これまで同様にリアップをメインとするようです。
ミノファイブがミノキシジルで最も売れる商品になる可能性がある
ハピコムの「ミノファイブ」はまだほとんど知名度が0に近いですが、今後は爆発的に売れる可能性があります。
- 理由1・・・業界首位のウエルシアホールディングス、業界2位のツルハホールディングスがプライベートブランドとして取り扱う
- 理由2・・・ミノキシジル国内最安値
リアップはちょっと厳しいでしょうねえ・・・。価格を下げないと一気に存在感を失う可能性もあります。同一価格帯のリグロEX5も、今は本田のCM効果で20代・30代にリーチできていますが、その効果はいつまでも続かないでしょう。
価格、下げましょうよ。リアップもリグロもミノファイブも同じミノキシジル5%なんだから治療効果は同じわけで、それだったら2000円以上安いミノファイブを買うに決まってます。
2017年度は165億円を売り上げたリアップは大正製薬の売上の実に9.0%を占めます。もしこれが3分の2ほどになるとすると、企業経営ににもそれなりの悪影響を与えそうです。
どうなるリアップ。どうなる大正製薬。