その育毛剤、効かないよ?

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ハーグ(HARG療法)は高い!毎年120万円払い続けるコスパの悪さ

最初に結論:
ハーグ(HARG療法)は毎年120万円出し続けられる人限定の治療法。
即効性はあるが、やめたら髪の毛が抜ける。
だから毎年120万円払い続けないといけない。

HARG療法とは?

HARG療法は育毛メソセラピーの1種

HARG(ハーグ)療法とは「育毛メソセラピー」と呼ばれるAGA治療法の1種です。
※メソセラピー=mesotherapy

注射針で頭皮に治療薬を注入することで、発毛・育毛を目指します。
育毛用途には「発毛医薬品」「発毛因子(FGF-7、KGF等))」「ビタミン、ビオチン、コエンザイムQ10」などを合わせて注射するのが一般的で、HARG療法を始めとしてAGAメソ、スマートメソプレミアム(湘南美容クリニック)、Dr'sメソ(AGAスキンクリニック)などさまざまな種類が提供されています。

注射する医療行為なので、育毛メソセラピーは全て病院・クリニックで行われており、病院以外が育毛メソセラピーを行うと医師法違反に該当しちゃいます。

HARG療法は育毛メソセラピーの中で最も成功しているものの1つ

HARG療法は韓国のPROSTEMICSというバイオ系企業が開発した技術を用いた育毛メソセラピーです。

サイトカイン製剤、生体タンパク質製剤、AAPE Powder、脂肪幹細胞など他の育毛メソセラピーとは違うぜ!という主張がなされていますが、まあ基本的に育毛メソセラピーの一種です。

・ KGF:ケラチノサイトグロースファクターとも。毛髪の大半を構成するタ ンパク質であるケラチンを生成するケラチノサイトを増加させる発毛因子
・FGF-7:ヘアサイクルの成長期を促する発毛因子
・VEGF:毛髪再生を促進する発毛因子

こんな感じの発毛因子・成長因子が入っています。
他のクリニックの育毛メソセラピーで行われている発毛因子(グロスファクター)注入治療との違いは特にありません。


ハーグ療法はおそらく育毛メソセラピーの中で最も知名度が高いものの1つです。

AGAスキンクリニックのDr'sメソなどと違い、多くのクリニックがライセンス?を受けて提供しています。
日本全体でのHARG取り扱いクリニックは200に迫ろうかという勢いです。

HARG療法の最大の問題点は「治療費用」

HARG療法の何が問題かっていうと、高すぎるんですね治療費用が。

HARG療法の効果に持続力はほとんどありません。
これは他の育毛メソセラピーと同様です。

つまりHARG療法はやめたらすぐ髪の毛が抜けちゃうので、毎年120万円近く必要になる。

そんな大金を毎年出せますか?

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HARG療法の治療費用は高すぎる

大雑把なハーグ(HARG)の治療費用は以下のとおりです。
あくまでハーグ公式が主張している治療費用である点に注意をしてください。

・最初の半年…120万円
・その後毎年最低18万円
・5年間で合計200万円
(実際はもっとかかる)

わりと高いです。
っていうか、すごく高い。

最初の半年に120万円もかかるのは、頻繁に育毛メソセラピー注射をしまくるからです。
その後は1年に1回で済むので18万円…というわけ。

でもね、これあくまでHARG療法公式が述べている治療費用であって、実際は髪の毛を維持するには1年に1回じゃ済まないんですよ。
だからもっとお金がかかる。

そのへんをもうちょっと詳しく解説していきます。

HARG療法には持続力がないので治療をやめると髪の毛が抜ける

どんな育毛治療でも持続力はない

どんな薄毛治療法も、治療自体をやめたら髪の毛は抜けます。
つまり持続力ってあんまりないんですよね。

・フィナステリド→やめたら抜ける
・リアップなどのミノキシジル→やめたら抜ける
・HARG療法などの育毛メソセラピー→やめたら抜ける

なお唯一やめても抜けないのは「自毛植毛」のみ。
1回の治療で相当効果が持続します。

もちろんHARG療法にも永続的効果はない

HARG療法もフィナステリドもミノキシジルも、やめたら髪の毛が抜けるってのは医学的なエビデンスが出ています。

ここが重要なのですが、ハーグの効果を維持するためには「毎年100万円以上を払って、頻繁に育毛メソセラピーやらないとダメ」ってわけですよ。

毎年100万円以上。
あなたは払えますか?

HARG治療をずっと続けられるだけの経済力がある人はほとんどいない

毎年100万円払ってもへっちゃらだぜ!っていうお金持ちの人はHARG療法やればいいと思いますよ。
即効性あるし、くだらない育毛剤にお金使うよりは幸せになれるでしょう。


「最初の1年だけ頑張って120万円出したら、あとは毎年18万円で効果が持続できる」っていう公式の説明をうのみにしちゃってる人はやめた方が無難です。

最初の1年に120万円かかるなら、その後も毎年120万円かかります。
ハーグだけで薄毛を治して効果を意地するなら、そのぐらいの費用がかかり続けちゃうんです。

まあ実際はHARG療法やめても効果が維持できているように体感させるために、フィナステリドとミノキシジルの内服薬も処方するんですけどね。
HARG療法単体では治療やめたらすぐ髪の毛が抜けちゃうので、安価に続けられるミノタブ&フィナで髪の毛維持させて「HARG療法が効き続けてる」と主張しているわけ。
HARG療法やめても、頭皮が若返っているので効き続けるというクリニック側の主張には無理がありますね。
まあこの話はまた別の記事でしようと思います。

とにかく、毎年120万円出せる人以外はHARG療法はおすすめできない。

自毛植毛とHARG療法の比較

自毛植毛とHARG療法を価格面や効果で比較してみましょう。

比較項目 自毛植毛 HARG療法
初期費用 100万円前後 120万円
メンテナンス費用 なし 毎年120万円
効果の持続性 永続的 やめると抜ける
バレるか 傷と初期脱毛で
バレる可能性あり
バレない
副作用 傷が若干残る ほとんど無い

初期費用に関しては自毛植毛もHARG療法も似たようなものです。

しかし自毛植毛は一度の手術で永続的に効果があるので、その後のメンテナンス費用はかかりません。
一方でHARG療法はやめたら効果が無くなるため、毎年120万円かかります。
トータルコストの差は比較にならないほど自毛植毛が圧勝です。

自毛植毛はバレの心配がある点だけHARG療法に負けていると言えるでしょう。
どうせ100万円近く出すなら湘南美容クリニックのようなところで自毛植毛した方がいいです。

まとめ

誤解して欲しくないのですが、HARG療法に発毛効果は確かにあります。
くだらない育毛剤など「全く効かない」育毛法に比べたら、月とスッポンです。
それは多くの人が認めています。

副作用がないのもいいです。
それなりに効果があり、副作用がほぼないっていうHARG(っていうか育毛メソセラピー全般)の立ち位置は評価しています。

しかし高すぎる。
庶民には高すぎるんですよ。

最初の1年の治療費用で、あとはずっと効果が持続するなら私だってオススメします。
でも持続力がないので毎年120万円も出さないといけないんですよ。

だからハーグ(HARG)を始めとする育毛メソセラピーに対しては、微妙な評価を下さざるをえません。

HARG療法に向いている人:
お金があり余っている人
最初の1年だけでも生えてくれればという人

HARG療法に向いていない人:
毎年120万円出せない人

HARG療法するぐらいなら自毛植毛の方がコスパ高いと思いますよ。
自毛植毛も初期費用は120万円ぐらいかかりますが、その後はメンテナンスや追加費用が必要ないんですから。
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