リグロEX5の全成分を解説!
リグロEX5の成分について最初に結論:
リグロEX5の成分は5つ
そのうち発毛効果を持つ有効成分はミノキシジル5%のみ
他の4つの添加物は安全性が高く副作用がないので男女ともに使える
ただし女性用ではないので自己責任で(1日1回にとどめる)
2018年11月17日発売のロート製薬「リグロEX5」の全成分を1つずつ解説しましょう。
リグロEX5には以下の5成分が配合されています。
有効成分:ミノキシジル5%
添加物:エタノール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、酒石酸
最初に結論を言ってしまえば、リグロEX5に配合された5つの成分のうち「ミノキシジル5%」のみが発毛作用を持った有効成分です。
その他のエタノールなどは添加物といって、発毛効果自体はありません。
ただし「ミノキシジルを守る効果」「使ってみてスッキリする」「ベタベタする」「いい香りがする」などの使用感には関わるものです。
ミノキシジル5%(リグロEX5唯一の発毛成分)
もはや説明不要の発毛成分であり、全世界で使われている信頼のおける医薬品成分です。
日本国内でのみ売れているチャップアップやフィンジアなどの、全く発毛しない育毛剤には絶対に含まれていない発毛成分です。
ミノキシジル5%は医薬品成分で、しかも第一類医薬品という分類がなされています。
そのためチャップアップなどの育毛剤には入れることができず、きちんとした製薬会社でのみ製造が許可されています。
リグロEX5のミノキシジルにはなぜ発毛効果がある?
ミノキシジルの発毛メカニズムについてはまだ詳しいことは完全には解明されていませんが、2018年現在ではおおよそ以下のことがわかっています。
リグロEX5の有効成分ミノキシジルは、体内で硫酸ミノキシジルに変化して発毛作用を促します。
硫酸ミノキシジルは発毛に関わる重要な成長因子VEGFを増やし、それに伴い発毛すると考えられています。
ミノキシジル→硫酸移転酵素→硫酸ミノキシジル→VEGFを増やす→発毛
このようなメカニズムでリグロEX5の有効成分ミノキシジルは発毛します。
リグロEX5のミノキシジルは液体(外用薬)
ミノキシジルには液体と錠剤の2種類があり、リグロEX5は液体タイプのミノキシジルを採用しているので頭に塗って使うことになります。
錠剤タイプは飲んで使うので内服薬と呼び、それに対してリグロEX5の液体ミノキシジルは頭に塗るので「ミノキシジル外用薬」とも呼ばれます。
1日に2回塗って使うことで発毛すると厚生労働省に正式に認可されています。
ただしミノキシジル外用薬は前髪の生え際には効きにくいとされており、リグロEX5の添付文章でも頭頂部の薄毛に効果があると書かれています。
ミノキシジル錠剤タイプはまだ日本では正式に認可されていない
ミノキシジルという成分は本来前髪の生え際にも効果がありますが、なぜかリグロEX5のように頭に塗って使う場合は効果が見られません。
なお錠剤タイプ(ミノキシジルタブレット:通称ミノタブ)では生え際にも効果があることが確認されています。
日本国内ではまだ固体(錠剤、タブレット)タイプのミノキシジルは正式には認可されておらず、入手するにはAGAクリニックが自主的に処方しているものか、海外から個人輸入する必要があります。
同じミノキシジルという成分ではありますが、使い方によって効き目が異なる点には注意が必要です。
リグロEX5のミノキシジル成分は前髪のM字ハゲ部分にはあまり効果がありません。
ミノキシジル5%ってことは1%とかもあるの?
リグロEX5はミノキシジル5%を採用していますが、確かにミノキシジル1%などの成分も他の発毛医薬品には存在します。
日本で初めてミノキシジルを発売した大正製薬のリアップX5は、当時ミノキシジル1%でした。
現在はミノキシジル5%を有効成分として「リアップX5」が主力製品となっています。
ミノキシジル成分は濃度が高まれば発毛効果も高くなります。
つまりミノキシジル1%よりも、リグロEX5に採用されたミノキシジル5%の方が発毛効果が高いというわけです。
あまりにもミノキシジル濃度が高まると副作用が強くなるため、5%〜7%程度が一般的な成人男性には適しているだろうと言われています。
なお海外では10%超えのミノキシジル成分が配合された医薬品も存在します。
ミノキシジル5%の副作用はカブれや赤みなど
リグロEX5に採用されたミノキシジル成分に副作用はほとんどありません。
あっても「肌が若干かぶれる」「赤みが出る」「かゆみ」といった軽いものばかりです。
ほとんどの人が気にならない程度でしょう。
ミノキシジル成分はリグロEX5のように外用薬として使う分には副作用を全く気にする必要はありません。
ただし錠剤タイプは副作用が強いです。
心臓疾患、循環器系疾患を抱える人はミノキシジルの錠剤タイプ(ミノタブ)を使うのは避けてください。
リグロEX5のような外用薬タイプであればミノキシジル成分でも使用することはできますが、できればお医者さんに相談しながら使って欲しいところです。
1,3-ブタンジオール
1,3-ブタンジオール(1,3-Butanediol)は保湿性、水分を吸収性、抗菌性などを持つ成分。
保湿としての役割よりもミノキシジルの安定性(保存性)を高めるために配合されています。
ミノキシジルはわりと成分としては「弱い」ところがあり、簡単に壊れてしまい発毛効果を持たなくなってしまいます。
リグロEX5と同じミノキシジル成分を持つメディカルミノキ5(発売元アンファー)の製造元「東亜薬品株式会社」も、ミノキシジル成分の不安定性のために開発に苦労しています。
1,3-ブタンジオールはミノキシジルと一緒に配合することで、成分としての安定性を高める役割を担っているのです。
医薬品、医薬部外品としての表示名称は1,3-ブチレングリコールですが、化粧品成分表示名称としてはBGと表記されます。
1,3-ブチレングリコール、ブタン1,3-ジオール、1,3-ジヒドロキシブタンなどと呼ばれることもある紛らわしい名前を持つ事でも有名です。
副作用はありません。
まとめ:
1,3-ブタンジオールは発毛効果を持たないが、リグロEX5の有効成分ミノキシジルの安定性を高めて発毛効果を維持する役割を担う
プロピレングリコール
プロピレングリコールはローションのような粘着性を持つ無色無臭の液体。
化粧品成分としての表記は「PG」で、多くの化粧品にも含まれています。
発毛効果ではなく、殺菌、防腐剤として配合されているアルコールの一種です。
肌に対して若干の保湿、保潤作用などもあります。
食品にも使われるほど安全性が高いため、万が一口に入っても問題ありません。
またプロピレングリコールは分子量が小さいため肌に浸透しやすい性質を持ち、リグロEX5の有効成分ミノキシジルが頭皮に深く浸透する効果を助ける効果もあります。
エタノール
エタノール、つまりアルコールです。
リグロEX5の容量の大半を占めるのがエタノールであり、有効成分ミノキシジルの劣化を防ぐ重要な役割を担っています。
ほぼ全ての液体タイプの医薬品や化粧品にエタノールが含まれているほど広く使われています。
敏感肌の人は少々ピリピリした感じを受けるかもしれませんが、基本的に副作用はありません。
「エタノールフリー」を宣伝する育毛剤などもありますが、逆にエタノールよりも肌に負担をかける成分が代わりに入っていることもあり本末転倒です。
多少肌にピリピリきてもいいからエタノール入りの医薬品を使うべきです。
酒石酸
ワインから抽出される酒石酸に発毛効果はありません。
あくまでリグロEX5のミノキシジル成分をサポートする補助的な役割です。
というより、リグロEX5では主に染色のために配合していると考えられます。
酒石酸自体に美肌効果があるなどと主張しているブログがありますが、全部デタラメなので真に受けないようにしましょう。
リグロEX5成分まとめ
以上、リグロEX5に配合された5つの成分を解説してみました。
リグロEX5成分の中で唯一発毛効果を持つのは「ミノキシジル5%」のみです。
それ以外はミノキシジルの安定性を高めたり、保存期間を長くしたりするために配合されている添加物です。
副作用があるのはミノキシジルのみで、添加物に副作用はありません。
ミノキシジルの副作用も軽いものばかりなので、比較的安心して誰でもリグロEX5が使えると言っていいでしょう。
なおミノキシジルは男性だけでなく女性の薄毛に使うことができますが、あくまでリグロEX5は男性用です。
女性がリグロEX5を使うなら以下の記事を参考にしてください。
aga-aga.hatenablog.jp
もし現状で購入するならリグロEX5と全く同じ成分で若干安い「リアップX5」をおすすめします。
価格競争勃発!?リグロEX5(ロート製薬)の発売で発毛剤ミノキシジル値下げが期待
最初に結論:
リグロEX5の発売が決定
それによりリアップX5など既存ミノキシジルの値下げがあるかも!
- リグロEX5の価格は7000円でリアップX5プラスローションとほぼ同等
- 実質的には大正製薬リアップX5がかなり安くなる?
- リグロEX5は先発品リアップX5と何が違う?
- リグロEX5とリアップX5で店頭価格競争が勃発する可能性はあり
- リグロEX5のまとめ
2018年11月17日より、ロート製薬から国内3つ目となるミノキシジル外用薬(発毛剤)が発売されます。
その名もリグロEX5。
2017年12月12日に名称だけは登録されていましたが、この度正式に発売が決定しました。
日本国内のミノキシジル外用薬の歴史
1999年 アンファー(大正製薬)
2018年8月 メディカルミノキ5(アンファー)
2018年11月 リグロEX5(ロート製薬) ←いまここ
リグロEX5の価格は7000円でリアップX5プラスローションとほぼ同等
1ヶ月分で60mlで、リグロEX5の価格は7000円(税抜)となりました。
後発品なのに高いですねえ。
同じミノキシジル5%、1ヶ月分の3医薬品を比較してみましょう。
リグロEX5 7000円
リアップX5 プラスローション 7048円
メディカルミノキ5 7800円
リグロEX5は先発医薬品である大正製薬リアップの特許が切れて発売される後発品ですから、価格的には大胆に値下げをして欲しかったところ。
それなのにリアップX5とほぼ同じ価格では、消費者側としてはメリットが全く無いです。
ただしリグロEX5の登場により価格競争が起こり、リアップX5の値段が下がっていく可能性は残されています。
後で詳しく解説します。
実質的には大正製薬リアップX5がかなり安くなる?
しかも大正製薬リアップX5には「リアップX5」と「リアップX5プラスローション」の2つがまだ併売中です。
リアップX5の方は公式にはもうラインナップから消えていますが、アマゾンなどではまだまだ絶賛発売中で、価格もリアップX5プラスローションはもちろん、リグロEX5よりも安くなっています。
【第1類医薬品】リアップX5 60mL…2018年11月2日現在では税込みで6458円
リグロEX5は先発品リアップX5と何が違う?
リグロEX5の売りは何の役にも立たない健康情報アプリ
リアップX5との違いについてロート製薬は以下のように発表しています。
発毛情報アプリ(フィンクテクノロジーズ開発)
インターネットでの相談サービス
いりません!
こんなもの後発品であるリグロEX5には誰も求めてなくて、価格面でメリットを出して欲しかった。
フィンクテクノロジーズ(FiNC Technologies)はスマホに特化した健康情報を発信するベンチャーらしいですが、薄毛改善には何の役にも立たないでしょう。
2018年8月に発売されたアンファー「メディカルミノキ5」も、4ヶ月後にAGAクリニックでの診察が受けられるサービスなどを加えたせいで価格は先発品のリアップX5より随分と高くなってしまいました。
薄毛の人間が求めるニーズをしっかりと捉えて欲しいですね。
アプリなんて、誰も求めていないんですよ。
そんなもので発毛しないから。
ミノキシジル外用薬はフィナステリドよりも高いんだから、価格面で頑張ってくれないと、ちょっとAGAの知識がついた人はインターネットで個人輸入しちゃいます。
個人輸入なら国内価格の半額以下で購入できるんですから。
海外製ミノキシジル外用薬の品質には不安を抱いている人も多いし、できれば安価な国内製のミノキシジル外用薬を購入したいんですよね。
なんでそのニーズを感じ取れないかなあ?
ちょっとガッカリです。
リグロEX5にミノキシジルの効果をサポートする成分を加えるという話はどこにいった?
リグロEX5の成分は以下の通り。
有効成分:ミノキシジル5%
添加物:エタノール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、酒石酸
以前出されたロート製薬のプレスリリースによれば、リグロEX5にはミノキシジルの効果を高める何らかの成分を加えるといったことを示唆していましたが、結局無くなってしまったようです。
つまり、リアップX5やメディカルミノキ5と全く同じもの。
差別化0で、しいていえばアプリのみ。
うーん…。
リグロEX5は1日2回使う
リグロEX5は朝と夜の1日2回使う点もリアップX5などと全く同じです。
ちなみにもしリグロEX5を使うなら、頭皮が若干湿っている状態の方が効き目は良くなるので参考にしてください。
リグロEX5とリアップX5で店頭価格競争が勃発する可能性はあり
リグロEX5の発売によって消費者が受けられるメリットとしては、リアップX5との価格競争によって店頭価格が下がる点があげられます。
リアップX5に次いで今年2018年8月に発売されたメディカルミノキ5は、原則としてネット通販のみでしか購入できず、しかも価格もリアップX5より随分と高いです。
そのためリアップX5の店頭販売価格は全く下がりませんでした。
しかしリグロEX5はドラッグストアでも売られるので、リアップX5ともろ競合してしまいます。
リアップX5の発売元大正製薬としては、ドラッグストアや薬局への販売報奨金を多く出し、現場で価格を下げられるようにするかもしれません。
実際に大正製薬はマツモトキヨシなどにリアップの報奨金をかなり出しています。
それに対抗してリグロEX5の価格も下がってくれれば、薄毛の消費者としてはメリットを受けることができますね。
価格競争よ、起こってくれ!
毎月7000円近く出すのは20代には辛いぞ!
リグロEX5のまとめ
成分・価格が全く同じのリグロEX5とリアップX5のどちらを選ぶかは、現在のところ好みの問題ですね。
リグロEX5の発売によりリアップX5の店頭価格が下がる可能性があり、そこは期待したいところ。
アマゾンや店頭価格の動向についてはまたレポートしたいと考えています。
以上、第三のミノキシジル外用薬「リグロEX5」の発売により価格競争勃発!?という話でした。
aga-aga.hatenablog.jp
aga-aga.hatenablog.jp
(追記)5378円のミノゲインが発売されました。安い!
aga-aga.hatenablog.jp
17型コラーゲンを増やす食品・サプリは無い
最初に結論:
17型コラーゲンを増やす食品やサプリは存在しないので悪質業者に騙されないで。
東京医科歯科大学の17型コラーゲン研究を受けて、17型コラーゲンを増やすための食品やサプリを探している人が増えているようです。
結論から言うと、そんな食品やサプリは存在しません。
17型コラーゲン研究の本家本元である「東京医科歯科大学・難治疾患研究所」ですらまだ見つけられてないのです。
17型コラーゲンに関する3つの誤解を解消しておこう
普通のコラーゲンを摂っても意味はない
17型コラーゲンと普通のコラーゲンは全く別物です。
17型コラーゲンは科学的には膜貫通性コラーゲンと呼ばれる性質のもので、普通のコラーゲンとは全く違うと考えてください。
フカヒレ、手羽先、豚足、スッポンなどコラーゲンを多く含む食品を食べても発毛はしません。
17型コラーゲンそのものを口にしたり頭に塗っても意味はない
17型コラーゲンを口から摂取したり、頭皮に塗ったりしても吸収されません。
17型コラーゲンが含まれているという宣伝文句のサプリが今後登場しても、真に受けないでください。
17型コラーゲンを体内で生成促進する物質は発見されていない
ここ重要です。
17型コラーゲンと薄毛の関係性を研究している「東京医科歯科大学難治疾患研究所」ですら、17型コラーゲンを体内で増やすための物質や成分を発見できていません。
ですから、実態の怪しい小規模サプリ・健康食品・育毛剤メーカーなどが、17型コラーゲンを増やす物質など発見できているわけがないのです。
参考URL:東京医科歯科大学の17型コラーゲン商法に対する注意喚起
http://www.tmd.ac.jp/mri/scm/osirase.html
しかし残念なことに一部の悪質な業者が、17型コラーゲンを増やすことに成功したなどと主張しているようです。
その根拠を見てみると全く信憑性のないものです。
マウスを使った実験結果を都合のいいように解釈しているだけにすぎません。
17型コラーゲンの体内生成を促進できる物質はまだ発見されていないので、手を出さないようしてください。
まとめ:17型コラーゲンを増やす食品・サプリなんてものはない
17型コラーゲンは現状では増やせない。
これは東京医科歯科大学が発表している確定事項なので、うさんくさいサプリメーカーや育毛剤メーカーを信じないようにしてください。
東京医科歯科大学よりも、名も無き怪しげなサプリ・育毛剤メーカーの方が信用できるという人は、どうぞご自由に。
AGAメディカルドクターズセレクトは高すぎ。フィナ+ミノキ単体で十分
今回はユナイテッドクリニックの「AGAメディカルドクターズセレクト」について取り上げます。
中身は「フィナステリド + ミノキシジル + 発毛効果が無いサプリ」ですから、それぞれ単体で処方してもらった方が安く済んじゃいます。
AGAメディカルドクターズセレクトの中身とは
・フィナステリド
・ミノキシジル
・オリジナルサプリメント
基本はフィナステリドとミノキシジルの外用薬(ローション)です。
ミノタブの場合もあり。
それに加えて補助的にケトコナゾールシャンプーとサプリを使用します。
ケトコナゾールシャンプーにはほとんど発毛効果はありません。
サプリの発毛効果は当然0です。
つまりAGAメディカルドクターズセレクトは、実質的にフィナステリドとミノキシジルのみしか発毛効果がありません。
・フィナステリド
・ミノキシジル
じゃあフィナステリドとミノキシジルだけ処方してもらった方が安く済みますよね?
実際に計算してみました。
価格比較で一目瞭然!AGAメディカルドクターズセレクトを選ぶ意味は無し
以下の表を見てもらえればわかるように、AGAメディカルドクターズセレクトを選ぶ意味はありません。
メニュー | 1ヶ月の価格 |
---|---|
AGAメディカルドクターズセレクト | 29,800円 |
フィナステリド28錠 | 3,700円 |
ミノキシジル5% | 4,500円 |
ミノキシジル10% | 8,500円 |
2%ケトコナゾールシャンプー | 3,600円 |
AGA メディカルドクターズセレクト トリートメント | 3,600円 |
AGAメディカルドクターズセレクトに含まれている発毛効果がある医薬品だけをユナイテッドクリニックで処方してもらったら、めちゃくちゃ安く済んじゃいます。
- フィナステリドとミノキシジル10%のみ処方してもらう場合…12,200円
- AGAメディカルドクターズセレクト…29,800円
ね、意味ないでしょ?
シャンプーとかサプリとか、発毛に全く効果はありません。
そんなもののために毎月3万円近く出すなんて、ありえません。
わざわざ高いオリジナルセットを作るわけは「儲かるから」
フィナステリドとミノキシジルだけなら安く済むのに、なぜわざわざ必要の無いシャンプーやサプリなどをセットにした「AGAメディカルドクターズセレクト」なるオリジナルメニューを作るのか、疑問に感じる人もいるでしょう。
身も蓋もないことを言ってしまえば、儲かるからです。
フィナステリドの先発品であるプロペシアの特許が切れて、今やどこの病院でもフィナステリドのジェネリックが安く処方されています。
またミノキシジル外用薬はリアップX5という市販薬をドラッグストアーで購入をすることができてしまいます。
つまりフィナステリドとミノキシジルをそのまま病院で処方していても、以前より儲からなくなってきてるというわけです。
そのため「オリジナルカクテル療法!」と称して、必要のないシャンプーやサプリをセットにし、いかにも病院独自のメニューであるかのように宣伝しているわけです。
フィナ+ミノキに病院オリジナルの「付加価値」を付ければ、価格を上げられる。
利益も上がる。
最近はどこのAGAクリニックでもこのやり方を前面に出しています。
決してユナイテッドクリニックだけがやっているわけではありません。
すごく残念な風潮だなと感じています。
もっと誠実に薄毛治療に臨んで欲しい。
高すぎる。
フィナステリドとミノキシジルをそれぞれ単体処方してもらうだけで十分!
ヘアドネーション詐欺
最初に結論:
髪の毛を失った子供への善意を利用するヘアドネーション詐欺が横行しています。
寄付するなら正規の有名NPOに!
- ヘアドネーションって?
- ヘアドネーション詐欺は病気の子供用ではなくファッション用ウィッグに使う
- 訴訟しても逃げられる可能性が高い
- 一度ヘアドネーションするとしつこく連絡してくる可能性があり
- ヘアドネーションはしっかりとした団体に寄付しよう!
ここ数年日本で急激に盛り上がっている「ヘアドネーション」。
病気で髪の毛を失った子供向けのウィッグを作るために、目安として31cm以上の長い髪の毛を寄付する行為です。
このヘアドネーションへの関心の高まりを悪用して、ヘアドネーション詐欺なるものが登場していますので注意喚起を。
ヘアドネーションって?
人間の毛を使ったウィッグはめちゃくちゃ高いです。
なんたって原料の毛が簡単には手に入らないですからね。
女の子用のフルオーダーのウィッグだと子供用でも40万円程度はしてしまいます。
病気の治療費に加えてウィッグ代金ともなると、そうそう簡単には出せない金額ですよね。
そこでNPOなどが中心となり、長い髪の毛を寄付してもらい、それを材料に子供用のウィッグを作りプレゼントしているのです。
これがヘアドネーションという素晴らしい社会運動です。
しかしこのような善意を悪用して、小遣い稼ぎをしている業者が残念ながら存在します。
それがヘアドネーション詐欺です。
ヘアドネーション詐欺は病気の子供用ではなくファッション用ウィッグに使う
ヘアドネーション詐欺はちゃんとしたNPO団体と同じように、病気の子供向けのウィッグを作ると宣伝して髪の毛を集めます。
しかし集めた髪の毛は医療用ウィッグではなく、以下のような用途に流用されます。
- ファッション用ウィッグ(エクステ)
- 人形の髪の毛
これらを製造している業者に転売することで利益を得ているわけです。
寄付してもらった髪の毛をそのまま転売するわけですから、結構ボロい商売です。
参入する上で特に資金や技術は必要ありませんから、リスクはほとんどありません。
訴訟しても逃げられる可能性が高い
また法的にもグレーですらなく、ほぼ「白」です。
ヘアドネーションNPOは「詐欺で訴える」と言っていますが、実際は難しいでしょうね。
「寄付してもらった時は医療用ウィッグとして使うつもりだったが、品質の関係でエクステや人形用に使った」と言い逃れされるのがオチです。
実際正規のヘアドネーションNPOでも、31cm以下の短い髪の毛はフルウィッグとしては使えないため、業者に転売しています。
その転売費をNPOの運営資金として使うことで、しっかりとした長い髪の毛を集めるための運営ができるという側面があるのです。
この正規NPOのやり方と同じことをしている!とヘアドネーション詐欺業者が主張すれば、法廷ではまあ認められちゃうでしょう。
少なくとも詐欺罪の構成要件を満たすのは難しいと考えられます。
一度ヘアドネーションするとしつこく連絡してくる可能性があり
この手の悪質業者は、一度つながったカモをとことん悪用しようとします。
数カ月後に髪の毛が生えてきたタイミングでまた連絡してきて「ヘアドネーションしてくれ」と頼んでくるわけです。
ヘアドネーションを断ると「病気で髪の毛を失った子供が待っいるのに、その気持ちを踏みにじるのか?」と問いつめられるようなケースも一部で確認されています。
ヘアドネーションはしっかりとした団体に寄付しよう!
このブログで頻繁に訴えている「育毛剤メーカーによる薄毛コンプレックス商法」にせよ、今回紹介したヘアドネーション詐欺にせよ、根底は似ています。
誰もがしっかりした髪の毛を生やしたいと願っています。
髪の毛って人間の尊厳に関わるものですから。
そういう人の気持ちにつけこみ、商売する業者が多すぎます。
ヘアドネーションをする場合は、Twitterなどでいきなりコンタクトを取ってきた怪しげな業者ではなく、正規のNPOに寄付しましょう!
メソセラポス スカルプリキッドは効かない!擬似成長因子に失笑
最初に結論:
メソセラポス スカルプリキッドは効果なし。
擬似成長因子なんて馬鹿らしい理屈に騙されないで!
メソケアプラスというシャンプー屋が、2018年10月1日に新しい育毛剤を出してきました。
その名も「メソセラポス スカルプリキッド」。
「成長因子のままではない」「成長因子は失活する」という宣伝文句のバナー広告をネットで見たことがある人も多いのでは?
メソセラポス スカルプリキッドの最大の売りは、擬似成長因子なるバカ理論。
よくこんなくだらない理論を思いつくものだと、まともな発毛業界の人から笑われている育毛剤なのです。
成長因子と似た成分を入れてるから効く!と主張する謎理論
成長因子による発毛とは?
成長因子(発毛因子)は髪の毛を生やすために重要なタンパク質で、発毛業界では最も熱い研究分野です。
VEGF、IGF-1、KGFなどが代表的な成長因子。
ミノキシジルの発毛メカニズムも体内でVEGFを増やす効果があるからとされています。
成長因子自体は確かに発毛効果に直結する重要な要素です。
ミノキシジルはVEGF(血管内皮細胞増殖因子)を増やすから発毛するし、HARGなどの育毛メソセラピーは発毛因子を注射などで直接頭皮に注入して発毛させます。
成長因子を利用した発毛治療法一覧
治療法 | 解説 | 効果 |
---|---|---|
ミノタブ | ミノキシジルタブレット(飲むミノキシジル)のこと。体内でVEGFを増やす最高の成長因子発毛治療法 | ☆☆☆☆☆ |
ミノキシジル外用薬 | ミノキシジルを頭に塗る治療法。リアップX5やメディカルミノキ5。ミノタブよりは効果が薄いが、体内で成長因子を作り出すためにそれなりに効果はある。 | ☆☆☆ |
育毛メソセラピー | 注射で外部から成長因子を頭皮に注入する。ミノキシジルと違って体内で成長因子を作り出すわけじゃないので、効果は薄い。 | ☆☆ |
メソセラポス スカルプリキッド | 成長因子ではない擬似成長因子を入れた育毛剤。発毛効果は一切無い。 | 効果無し |
上記の3つが現在の成長因子発毛治療法です。
一番下のメソセラポス スカルプリキッドに代表される成長因子治療法なんて、嘘まみれなので手を出さないようにしましょう。
ミノキシジルと育毛メソセラピー以外に成長因子による発毛効果は確認されていません。
成長因子と「似た成分」なんて存在しない
効かない育毛剤「メソセラポス スカルプリキッド」に成長因子は入っていません。
その代わりに成長因子と「似た成分」である擬似成長因子(シミラーグロスファクター)という謎成分を入れているようです。
左が本物の成長因子で、右側が擬似成長因子です。
VEGF→W3ペプチド
KGF→ケラミン1
IGF-1→IDP2
PDGF→リボキシル
bFGF→リジュリン
Thymosinβ4→プロヘアリンβ4
もうね…、呆れてものが言えません。
よくそんな無茶苦茶な理屈を思いつくなあ。
成長因子と同じ働きをする成分なんて、もしあったらとっくの昔に大流行してますよ。
成長因子は発毛業界だけじゃなくて美容業界でも大注目ですから。
科学的にそんなものは全く立証されてないし、もしメソセラポス スカルプリキッドの発売元である「株式会社メソケアプラス」が発見したというなら、世界的な大ニュースですよ。
成長因子に似ていると勝手に主張して、それを育毛剤に入れたから髪の毛が生えると宣伝して売るって、ちょっと薄毛の人を馬鹿にしすぎじゃないですか。
もっと誠実に商売する気はないんでしょうか。
成長因子をそのまま育毛剤に入れたら効果が無くなるのは事実
メソセラポス スカルプリキッドの宣伝ページが盛んに「成長因子は失活する」と言っていること自体は事実です。
失活とはようするに効果が無くなるということ。
成長因子は体内から取り出しても、徐々にその活動量が減少してきます。
そのまま保存しておいてもすぐにダメになってしまうので、育毛剤に入れても意味はありません。
クリニックの育毛メソセラピーで使われる成長因子も、保存状態が悪ければ活動量はかなり減少しています。
ミノキシジルのように成長因子を体内で作り出すように促す治療法ならともかく、外部から成長因子を注入する発毛法はあまり効果が現れないのは、メソセラポス スカルプリキッドの主張する「失活」にも原因があるのは確かです。
だからといって成長因子を育毛剤に入れないで、全く発毛効果がない「擬似成長因子」なんてものを代わりに入れるという発想が意味不明です。
今後メソセラポス スカルプリキッドのように成長因子(発毛因子)を悪用した育毛剤がどんどんと増えていくことが予想されているので、皆さん注意してくださいね。
発毛効果は全く期待できません。
銀クリが関わっていない事を祈りたい
発売元のメソケアプラスといえば、銀クリ(銀座総合美容クリニック)がプロデュースしたシャンプーを発売していることで有名です。
まさかとは思いますが、メソセラポス スカルプリキッドにも銀クリが絡んでいるってことは無いですよね?
そうだとしたら、銀クリへのAGA界隈からの信用失墜しちゃいますが…。
メソセラポス スカルプリキッドの宣伝ページには銀クリの名前は一切書かれていないので、多分大丈夫だとは思います。
銀クリさんのように、まともなAGAクリニックが擬似成長因子なんていう育毛剤を認めるわけないですから。
(後日追記)
銀クリさんはメソセラポス スカルプリキッド自体には関わっていない可能性が高いです。
よかったよかった。
メソセラポス スカルプリキッドは効かない
結論。メソセラポス スカルプリキッドに発毛効果は無いため、全く効きません。
ご自慢の擬似成長因子とやら以外にも、キャピキシルとピディオキシジルという効かない育毛成分の黄金コンビが入っているようですが、どうせ効かないんだから入れなくていいよ。
こんな育毛剤に1ヶ月半分で11,000円も出しちゃダメですよ!100円でも使う価値無し!
11,000円も出すんなら、本物の成長因子(VEGF)を体内で増やして、発毛させるリアップX5が2本も買えちゃうじゃないですか。
メソセラポススカルプリキッドはお金の無駄です。
得体のしれない謎理論を掲げて薄毛の人を騙そうとする育毛剤ではなく、世界中で支持されている発毛医薬品を使うようにしましょう。
AGA治療前の血液検査は肝機能の数値をチェックしている
よくある疑問:
AGA治療のために病院に行こうと考えています。
病院のホームページによるとAGA治療前に必ず血液検査を受ける必要があると記載されていましたが、これは何のために行うのでしょうか?
答え:
主に肝機能と前立腺がんの兆候を調べるためです。
病院によっては内服タイプ(飲む)のAGA治療薬の処方前に、血液検査を行う場合があります。
主に肝機能の異常と前立腺がんの有無を調べる為です。
肝臓の数値は大事
AGA治療の要となるフィナステリド(プロペシア)などの治療薬を長期間服用し続けると、肝臓にある程度の負担がかかります。
肝機能の状態をはかる血液検査の数値(γ-GTP・GPT・GPT)を元に治療薬の長期服用に耐えうるかどうかを判断する必要があります。
肝機能に異常がある方は服用できません。
前立腺がんを見つけやすくするため
また前立腺がんの早期発見に使われる腫瘍マーカーであるPSA(prostate specific antigen)も、AGA治療薬の服用前に必ず調べておくべき数値です。
AGA治療薬(プロペシア)を服用するとPSAの値が低くなるため、もし前立腺がんの兆候が現れてもPSAを元に判断するのが難しくなってしまいます。
そのため事前に治療薬の服用前の数値を調べておく必要があるのです。
薄毛治療に血液検査は必須ではない
AGA治療前の血液検査は必須ではなく、病院ごとに行うかどうかを独自に判断しています。
もし会社の健康診断等で血液検査を行った場合は、その結果を持参すれば血液検査を行わない場合もあります。
もし半年以内に既に血液検査を受けている場合は、血液検査の結果に肝機能(γ-GTP・GPT・GPT)、前立腺(PSA)の数値が記載されているかどうかを確認して病院に持参するといいでしょう。
薄毛治療のための血液検査は保険が使えない
薄毛治療のための血液検査は自由診療のために保険が使えません。
だいたい5000円ほどかかります。
節約できるところは節約したいですね。
フィナステリド(プロペシア)に即効性はない
薄毛治療初心者がよく抱きがちな質問に答えるシリーズです。
疑問:
「AGA治療のためにプロペシアを服用しはじめて3日経ちました。
シャンプーの際の抜け毛が大幅に減っているような気がします。
これはもうプロペシアの治療効果が現れ始めたと考えていいのでしょうか?」
答え:
気のせいです。
プロペシアの効果は数日では実感できません。
プロペシアは体内の男性ホルモン(DHT)によって狂ってしまった、髪の毛の生え変わりサイクルを正常に戻すことで頭髪量を改善させます。
治療効果が目で確認できるようになるまで数ヶ月はかかるのが一般的で、ましてや数日で効果が出現することはありえません。
抜け毛はシャンプーの時だけに起きるもののではなく、普通に生活しているだけでも自然にぽろぽろと抜け落ちています。
お風呂場の排水溝に貯まった頭髪だけが抜け毛ではないのです。
プロペシア服用開始後にシャンプー時の抜け毛が減ったとしてもそれは「たまたま」であったと考えられます。
AGA治療にはある程度のまとまった時間が必要であり、日々の抜け毛量に一喜一憂しすぎないようにしましょう。
他の医薬品や育毛剤はもっと即効性がある?
プロペシアよりも効果が現れるのが早いリアップ(ミノキシジル)でも、使用数日で抜け毛を減らす効果はありません。
ミノキシジル外用薬(頭に塗る)で早くて3ヶ月程度はかかります。
ミノタブだと早ければ2ヶ月程度でしょうか。
育毛剤はそもそも効果がないので、即効性どころじゃありません。
順調にハゲ続けます。
即効性のある薄毛治療法は、現在のところ「植毛、カツラ」などに限られます。
医薬品や育毛剤、サプリ、HARGなどの育毛メソセラピーに即効性はありません。
1ヶ月程度で薄毛が改善するほど凄まじい効果を持つものは存在しません。