その育毛剤、効かないよ?

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自毛植毛の2大手法・FUTとFUEを比較してみた

自毛植毛を受けようと考えている人が必ず悩むのが、2017年現在の自毛植毛の世界的な二大手法であるFUE法とFUT法のどちらで植毛を受けた方がいいのかどうかです。クリニックごとにその呼び名も異なるために(例えば湘南美容外科クリニック!ではFUE法をARTASと呼んだり、切る植毛・切らない植毛と表記したり)、余計に混乱するのではないでしょうか。

そこで、この記事ではFUE法とFUT法の違いについてなるべく詳しく比較して解説したいと思います。今から自毛植毛を受けようと考えているけれどFUE法とかFUT法とか色々とあってどうすればいいのかわからないという人はぜひ参考にしてください。

(もし自毛植毛そのものの知識が無い場合はこちらの記事から先にどうぞ)
自毛植毛完全マニュアル2017年版 - AGAと戦う人に読んで欲しいブログ



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FUE法=切らない FUT=切る(メスを使う)

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FUT法とFUE法の違いの最もわかりやすい点は、FUT法はメスを使って頭皮ごと髪の毛を切り取りますが、FUE法はメスを使いません。
ここが決定的に違う点です。

メスを使って頭皮を切り取るなんて怖いですね…。実際は麻酔が効いているのでほとんど痛みは感じないのですが心理的なハードルが高くてFUT法を選択しない人も多いようです。

FUE法はメスこそ使わないものの、米粒大の面積の皮膚をパンチのような機械で毛根組織ごと採取してきます。これはこれで想像しただけで痛いです…。でもこちらの方が心理的にはずいぶん楽なのも事実です。

このようにメスを使って切るかどうかがFUT法とFUE法の一番大きな違いと言えます。

FUT法

FUT法はメスで頭皮を切り取る

FUT法はFollicular Unit Transplantationの略で、1995年に開発された手法です。日本よりも先に植毛技術が発達した海外では圧倒的に主流で、自毛植毛クリニックによってはストリップ法とも呼ぶ所もあります。

FUT法の特徴は縦2cm横10cm程度の面積をメスを使って頭皮ごと切り取るところにあります。ここがFUE法との決定的な違いです。この切り取る面積は植毛する本数によって異なりますがだいたいのイメージとして捉えて下さい。

頭皮ごと切り取り、ドナーと呼ばれる移植する株(髪の毛が生えてくる毛穴のようなもの)をごっそり採取しそれを一つずつ人手で分解し、薄くなった部分に移植するのがFUT法です。頭皮を切り取るわけですからそれを糸で縫合して植毛手術が完了します。

切り取った部分はどうなるのか

それでは皮膚を切り取った部分はいったいどうなるのでしょうか。残念ながらその部分からはもう毛が生えてくる事はありません。ですから、あまり広範囲に渡って切り取る事はできません。また、縫合するとはいえ傷が残ってしまいますから、あまり目立たない場所を選んで切り取る事になります。どこを切り取るかはドクターと相談することになるかとは思いますが、基本的には両耳を後頭部側からぐるっと帯状に切る事が一般的です。ここが最も傷が目立ちにくく、またAGAを発症させて薄毛の原因となるDHTと呼ばれる男性ホルモンの影響を受けにくい後頭部の髪の毛なので移植した後にも脱毛しにくいメリットがあります。

なるべく目立たない場所を選ぶとはいえ、傷が残るのは事実です。いかにこの傷を小さくして目立たなくするか、あるいは永久に生えてこなくなってしまう面積を小さくするかは執刀・縫合するドクターの腕の見せ所と言えるでしょう。安いからといって安易に植毛費用だけでクリニックを選ぶとこのあたりに気を使ってもらえない事が多く、後悔する事になります。

縫合する際に特殊な技術を使って縫合する事で傷を小さくすることをアピールするクリニックも多いです。単純に糸で縫合してはい終わり、ではいかないんですね。

例えばトリコフィティック縫合法(Trichophytic closure)と呼ばれる技術。傷の下の皮を1mm程度削り、そこに傷の上側の皮を被せて縫合します。傷が治癒するとその傷跡から発毛するので傷が目立ちにくくなります。トリコフィティック縫合法で傷跡から生える髪はだいたい1例から2列程度。採取ドナー面積が数mmの方は2列程度の髪の毛でも傷がほとんどわからなくなります。

このようにFUT法はメスで皮膚ごと切り取るぶん、傷痕が大きく残りやすくなる方法なのでアフターケアが大事になってきます。どこを切るか、どうやって縫合するか、全てはドクターの腕にかかっていると言えるでしょう。

FUT最大のメリットは大量植毛に適しているところ

FUEが米粒大の面積のドナーをチマチマと採取していくのに対して、FUTはメスでごっそりとドナーを頂いてしまいますので、とても効率がいいです。大量に植毛しなければならない場合はFUTを積極的に選択するべきでしょう。

また、採取時にドナーを傷つけてしまうドナーロスもあまり起こりません。FUEはパンチでチマチマと何箇所もドナーを採っていきますので、その際にどうしてもドナー部分を傷つけてしまい使いものにならない株が生まれてしまいます。

大量に植毛すればするほど、このドナーロスによって失われてしまう株が増えてしまうのがFUEの欠点ですが、メスを使って大きな面積でドナーを採取するFUTの場合はドナーロスがほとんどなく、定着率も95%を超えます。

1000グラフトを超える場合はなるべくFUTを選択されることをおすすめします。

費用がFUEよりも若干安い

これはクリニックによって異なりますが、基本的にFUT法がFUE法よりも費用を安く抑えることができます。FUE法はパンチで何度もドナーを採取しなければならないために効率があまり良くないため、どうしても人手と時間がかかってしまいます。それが植毛価格に反映されて高くなりがちです。

施術に備えて毛髪を剃る面積が少なくていい

ドナーを採取する際に、FUT、FUE共にある程度後頭部を剃り上げる必要がありますが、この際にFUTの方がFUEよりも剃る面積が狭くて済むので、剃った部分より上の毛が長ければ剃った部分を隠すことができます。つまり他人にバレにくいです。

それに対してFUEは剃り上げる面積がFUTよりもかなり広いために隠すことが困難です。植毛手術を受けたことを他の人に隠しにくいのです。

FUT法のデメリットは後頭部の線状の傷

FUT法のいいところばかり述べてきましたが、もちろんデメリットもあります。

FUEに比べるとドナー採取の際にメスで頭皮をごっそりと切り取るために、どうしてもそこが線状の傷となって残ってしまいます。クリニック側も目立たないように縫合してくれるとはいえ、短髪だと他の人にバレてしまう可能性があります。

これが最大のデメリットですね…。3cmぐらいの長さならばほとんどわからないでしょうが、坊主や極端に短いベリーショートのような髪型だと傷跡を髪の毛で隠すことができなくなってしまいます。短髪が好きな方はFUE法を選ぶことが多いようです。

FUT法まとめ

ここまでFUT法について施術方法やメリット・デメリットを解説してきました。頭皮をメスで切るという心理的な恐怖感、線状の傷が残るために髪型が制約されるというデメリットはあるものの、費用が比較的安価で、ドナーロスが少なくて大量の植毛が可能などのメリットもあります。この点を頭に入れておいて、次から解説するFUEと比較してみてご自分にあった施術方法を選択してください。



FUE法

FUE法はFollicular Unit Extractionの略で2001年に開発された手法です。FUTが1995年でしたから若干新し目の技術です。

FUE法ではFUT法と違ってメスを使わずに「パンチグラフト」という植毛用の器具で、髪の毛を株ごとに採取していきます。一回あたりの取得面積は大きいものだと米粒大、小さいものだともっと狭い範囲で採取していきます。

FUTの採取方法は一箇所を大きめにゴッソリといった感じだったのに対し、FUEは小さい面積のぶん何度も何度も採取するようなイメージです。

傷が小さい

FUTはどれだけドクターが頑張ってもある程度の線状の傷(無毛部分)が後頭部にできてしまう自毛植毛方法でした。それに対してFUEは米粒よりも小さい面積で皮膚をくり抜きますので、もちろんその部分からは髪の毛は生えてこなくなるのですが、傷という点では目立ちにくいのは確かです。下手なドクター、というより植毛機器が時代遅れの物を使っているクリニックの場合は米粒大の傷が後頭部に大量にできてしまうこともありましたが、現在の大手の植毛クリニックはドナー採取の際に使う器具も最新の物を使うためにそのようなことは無くなりました。

ほとんど傷としては残らないレベルに植毛手術を終えることができるために、坊主はともかくとして短髪にしても植毛を受けたことが全く他の人からわからないという点が好まれています。

太くていい毛を優先的に薄いところに移植できる

FUEはドナー採取時に「太い毛を優先的に採取する」といったことが可能です。後頭部は毛の生えている密度が高いため、細い毛はそのまま後頭部に残して太い毛を薄いところに移植するといったことが可能なのです。これは案外見逃すことのできないメリットです。

施術後にすぐに激しい運動が可能

FUT法では線状の傷が大きく残るために、その傷がある程度治癒するまではあまり激しい運動はできません。ジョギング等であれば可能ですが、サッカー、バスケット、ラグビーなど他の選手と接触する可能性のあるスポーツは医師から避けるように念を押されます。

それに対してFUE法であれば傷口がほとんど目立たないぐらい小さく、また1~2日である程度治癒するためにすぐにスポーツに復帰することが可能です。本格的なアスリートの人にとって自毛植毛によって競技をしばらく離れるのは避けたいもの。そういう場合にはFUE法を選ぶべきでしょう。

頭皮以外からも毛を収集可能

ほとんど行われてはいませんが、もし頭皮から毛を確保できない場合でも頭皮以外の体毛から毛をドナーとして採取することがFUE法であれば可能です。

大量植毛にはあまり向いていない

FUTと違ってドナー採取に時間がかかるために、一回の手術で植毛できるグラフト数が少なくなってしまう傾向にあります。ただしこの辺は近年の技術向上や植毛器具の発達で1000グラフト以上のFUE施術をやるクリニックも増えてきました。

施術前に髪の毛を剃り上げる面積が広くてバレやすい

FUT、FUE共に髪の毛を剃り上げる必要がありますが、FUEの方が剃り上げる面積が広くなってしまうので、手術直後に他人に植毛手術を受けたことがバレやすくなってしまいます。

大手の植毛クリニックではウィッグ(小さいカツラのようなもの)を用意してくれている所があるので、ある程度の長さの髪型ならばそれで隠すこともできます。ただし髪の長さがかなり短い場合はウィッグで隠すことは無理です。女性ですと隠すのに十分な長さの人が多いのですが、男性の場合はここがネックになってきます。施術前はなるべく長くしておくか、あるいは思い切って坊主に近いぐらい短くしておくという手もあります。最近はツーブロックも流行っていますので、うまく隠せるような髪型を事前にアドバイスしてくれる植毛クリニックも増えてきました。

長期的に見ると傷跡が露出するかもしれない

FUE法のドナー採取方法では将来的に薄毛がさらに進行した場合に、ドナー採取部の傷跡が目立つ可能性があります。FUT法では後頭部に大きな線状の傷ができるものの、その傷の部分まで薄毛が進行する可能性は低いです。それに対してFUE法では頭皮全体の広い範囲からドナーを採取するため、その部分にまで薄毛が進行してしまうと傷跡が目立つようになってしまう可能性があるのです。

費用が若干高め

クリニックによりますが、FUTに比べると若干費用が高くなりがちです。植毛大手の湘南美容外科クリニックなどはFUTもFUEも同じ金額設定になってしますがこれは珍しい例で、FUTに比べて自毛植毛手術時間が長くなりがちなFUE法は高くなりがちです。

ドクターの腕が問われる

最近はドナー採取時にロボットでやるところも増えてきましたが、もし人手でやる場合は施術するドクターの技術によって仕上がりがかなり左右されます。FUTは縫合時に自然な仕上がりにするような技術が求められますが、FUEは採取時にいかに傷を残さないが問われます。下手なドクターだと米粒大の不自然な傷がポツポツと残ってしまう可能性があります。熟練のベテランドクターに施術してもらえるよう病院にお願いしましょう。

ドナーロスが多い

これがFUE法の最大のデメリットかもしれません。ドナー採取時にどうしても毛根の大事な部分を傷つけてしまい、そのドナーが使い物にならなくなってしまうことがあります。FUTだと広範囲に一回でドナーを採取するのでほとんどロスなく使えるのですが、FUEは何十箇所もパンチグラフトで採取する過程で、どうしてもドナーの大事なところを「切って」しまいます。こうなるともう植えても毛が生えてくることはありません。これがドナーロスです。

大量に植毛するならFUEよりFUTが推奨される最大の理由がここにあります。FUEはどれだけ繊細に作業をしても、大事なドナーを10%から15%ほど失ってしまうために、大量に植毛すればするほどFUTに比べて定着する髪の量は減ってしまいます。

FUE法まとめ

ここまでFUE法についてメリット・デメリットを中心に解説してきました。いかがでしたでしょうか。傷が目立ちにくく短髪にしても人にバレにくいという最大のメリットがある一方で、費用が高めでドナーロスが起こりやすく大量の植毛には向いていないという傾向があります。

とはいえ、近年ではドクターや器具の技術向上でこのデメリットは改善されつつあります。ドナー採取時にロボットを使って半自動化するクリニック(湘南美容外科クリニック!のARTAS等)も増えつつあり、今後さらに技術が進化していく手法と言えるでしょう。

FUTとFUEはどちらの方が失敗が多いのか

自毛植毛を失敗してしまうと取り返しがつかないだけに、FUTとFUEのどちらが成功率が高いかは気になるところですね。しかし、何をもって「失敗」と見なすのかは難しいところです。と言うことで失敗問題については以下のようにテーブルにまとめてみました。

ドナー定着率の失敗 傷が目立ちすぎる失敗
FUT 低い 高い
FUE 高い 低い
FUEの欠点はドナー(グラフト)を取得する際に毛根を傷つけてしまい、移植した後に定着しないことが多いというところです。FUEロボットであったりドクターがの腕の精度によって定着率が左右されるので、受けてみないと定着率がわからない点が怖いですね。傷の問題はFUTほどは深刻ではありません。ただしよほど酷いドクターの場合は米粒状のドナー取得痕が残るかもしれません。

それに対してFUTはドナー定着率についてはFUEよりも高くて失敗することは少ないでしょう。しかしFUTはメスで頭皮を切り取るのでどうしても線状の傷が残ってしまいがちです。うまく髪型で隠せればいいのですが、もし隠しきれないほどの傷になってしまった場合は失敗と言えるでしょう。

いずれにせよ、FUTの方が自毛植毛の施術方法としては歴史が長く、ドクターが手法に精通しているため、大きな失敗は起こりにくい傾向にあります。

FUTとFUEの比較のまとめ

以上、現在の2大自毛植毛技術であるFUT法とFUE法の違いの比較について解説してみました。

どちらの技術も一長一短、いいところもあれば悪いところもあるのが現状です。「安いからFUTを選ぶ!」「傷が目立たないからFUEを選ぶ!」と安易に考えないでください。どちらの手法が適しているのかはあなたの髪の毛の状態によって左右されます。どちらの手法が一概にいいとは言えないのです。経験豊富なドクターとよく相談してから、ご自分にあった手法を選ぶようにしてください。

FUE法を行っているクリニックはまだ日本ではそんなに数がありません。東京、仙台、大阪、福岡でFUE法での自毛植毛を受けるなら湘南美容外科クリニックがまず第一選択かなと思います。

なんと薬局で薬の偽造品が見つかる

とんでもないニュースが流れてきました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170117/k10010842631000.htmlwww3.nhk.or.jp

薬局でC型肝炎の治療薬を処方してもらったところ、なんと中身が偽物だったという衝撃的なニュース。ハーボニーという薬で、なんと一錠5万円もするそうです。

もちろん薬局が中身をすり替えて偽物を売るわけが無く、流通過程で何者かが中身を入れ替えた可能性が濃厚だそうです。これだけ高い医薬品ですから正規品と偽物をすり替えて闇市場で流せばとんでもな利益が出るんでしょうね。しかし日本国内でまさかこんな事が起きるとは思いもしませんでした。

よくAGAやED治療薬のジェネリックを海外から個人輸入するのは偽造品のリスクがあるので危険だという論調がありますが、国内流通医薬品でもこのようなことがあるんですね…。患者さんが錠剤の色や形に違和感を覚えて発覚したそうですがよく気づきましたね。大手柄だと思います。製薬会社はこの方にお礼しないと!

まあそんなに薬価の高くないプロペシアで偽造品・偽物なんて事はちょっと考えにくいです。今は特許が切れたプロペシアよりもさらに安いジェネリックのフィナステリド錠が認可されていますから余計に偽物リスクは低くなったでしょうが、2007年頃は都内で7000円台で処方しているクリニックは安すぎるとして偽物じゃないかとか海外から輸入されたものじゃないかとか掲示板では囁かれていましたが、さすがにそれは無かったはずです。

以上国内の正規流通品に偽造医薬品が見つかったというお話でした。個人輸入だとどうしても偽造薬のリスクを背負わないといけないですね。効かないだけならともかく、健康を害しては本末転倒です。国内フィナステリドの最安値1800円の湘南美容外科クリニックは偽造品が紛れている心配は無いです。

追記

徐々にハーボニー偽造品事件の全貌が明らかになってきました。当初考えられていた状況よりも性質が悪いですね。

正規の仕入れ元ではなく、卸業者の正規の許可を持たない素性不明な個人から持ち込まれたハーボニーを現金問屋が購入し、それを他の卸業者へと転売して流通されて最終的に薬局に流れ着いたそうです。ありえないですこれは…。

素性不明な個人 → 現金問屋 → 東京の卸業者 → 大阪の卸業者 → 薬局 → 患者さん

こういった流れですね。
ようするに「素性不明な個人 → 現金問屋」がマズイわけです。
これだけ高価な物を素性のしれない個人が、それも何人も現金問屋に持ち込んでいた。それを現金問屋が買い取ってしまう。
これは日本の医薬品業界にとっては根底を揺るがしかねない事件ですよ。

偽物を持ち込んだのが数人の男女ということなので組織的な犯行でしょう。
さらに、これは勝手な予想ですが持ち込んだ人間は偽物だったとは知らなかった可能性があります。
暴力団などが個人を雇って「これを現金問屋に持ち込んだら1割報酬をやる」みたいな感じでしょうね。

今回は偽の錠剤がサプリメント漢方薬などで入れ替えるという稚拙な手段だったので患者さんがすぐに気がついたわけですが、もし精巧に作られたらお手上げじゃないんですかね。
相当信頼のできる流通経路からのみ仕入れるようにしないと本当にマズイです。

自毛植毛完全マニュアル2017年版

この記事では現在薄毛治療に対して最も確実性が高く、そのぶん費用も高いと言われている自毛植毛(自毛移植)について解説します。

2005年に登場したプロペシアの陰に隠れて薄毛治療としては地味な存在として扱われてきましたが、自毛植毛はここ10年で劇的な進化を遂げきた薄毛治療手法です。

以前のまで主流だったフラップ法などに比べると、抜群の効果を発揮するFUT法やFUE法が日本でも主流となってきました。
また、年々自毛植毛費用も下がってきて、施術を受けやすくなってきました(それでもまだまだお高いですが…)。

自毛植毛は費用が高い分、気軽に受ける事ができない治療です。
よく自毛植毛のことを調べてから自分に合っているかどうかを考えていただけるように、2017年の最新事情も踏まえてわかりやすく解説していきたいと思います。

自毛植毛とは

自毛植毛(自毛移植)を一言で説明するならば、「側頭部や後頭部に残っている健全な毛根ごと採取し、薄くなった部分に移植する」というものです。

かなり薄毛が進行してしまった人でも側頭部や後頭部にはかなり毛髪が残っているケースが多いですよね。
なぜそういう事が起きるかと言うと、側頭部や後頭部や男性ホルモンの一種であるDHTの影響を受けにくいために、脱毛しにくいのです。
逆に前頭部(生え際)や頭頂部(つむじ)はDHTの影響をモロに受けてしまうために、AGAを発症するとすぐに薄毛になってしまうのです。

側頭部や後頭部の髪の毛が残っている部分を毛根ごと採取し、生え際に移植(植える)してしまえば、そこからまた髪の毛が生えてくるわけです。
これが自毛植毛の簡単な説明です。

自毛移植のメリットは確実に薄毛を治せること

自毛植毛の最大のメリットはその確実性です。

プロペシアやミノキシジルなどは安価に治療できるために大ブームとなりましたが、残念ながら全ての人に効果があるわけではありませんでした。
またかなり薄毛が進行してしまってからプロペシアを服用しても、現状維持止まり(それでも凄いことですが)になってしまう人も多かったです。
安価で手軽なぶん、かなりAGAが進んでしまった人には劇的な改善が見込めない治療法と言えるでしょう。

それに対して自毛植毛は、側頭部や後頭部に大量の髪の毛が残っていれば(ちなみにこれをドナーと呼びます)、かなり薄毛が進行した人でも劇的に生え際を前進させたり頭頂部の密度を濃くすることが可能なのです!

これこそが自毛移植の最大のメリットでしょう。

手術の失敗等が無ければ、プロペシアなどのように改善するかどうか運任せといった事がありません。
最新の移植手法であるFUT法などでは髪の毛が定着率が95%にも及びますから、後頭部から1000本を頭頂部に移植すればほぼ全てが定着し、頭頂部の髪の毛の密度は劇的に改善されます。素晴らしい治療方法です。

ちなみに毛根を皮膚ごと採取すると聞くとめちゃくちゃ痛そうな気もしますが、麻酔を使うので痛みはほとんど感じません。

治療をやめても効果が継続

自毛移植にはもう一つ大きなメリットがあります。
一度手術してしまえば効果がずっと続くのです。

プロペシアやミノキシジル、あるいは成長因子治療などは、治療をやめたら効果が無くなり、薄毛がまた進行してしまうというデメリットがあります。
いったん治療をしはじめたら現状維持するためにずっと治療を継続しなければならないのです。
一ヶ月7000円かかる治療を選択したら、10年で80万円以上かかってしまいます。

しかし自毛植毛はいったん移植してしまえば、その後メンテナンスをしなくても効果は継続します。

さらに言えば、移植前より移植後の方が脱毛に対して強くなれる可能性すらあるのです。
なぜならば、移植に使う側頭部や後頭部のドナー(毛根)は先述したようにAGAを発症させる男性ホルモンの一種であるDHTに対して非常に強い毛根なのです。
だから薄毛が進行してもまだ力強く髪の毛を生やしてくれます。
その毛根を前頭部や頭頂部などに移植したらどうなるでしょうか?元々生えていた毛根よりもDHTに対して強い毛根になれるのです!

このメリットも非常に大きいです。移植後は移植前よりもAGAに強くなれるのです。

自毛植毛のデメリット

もちろん自毛植毛にもデメリットはあります。ここからは自毛植毛のデメリットについて解説していきます。

最大のデメリット「費用」

まずはやっぱりこちら。費用です。お高いです。なかなか手を出しづらいです。

プロペシアが毎月数千円で済むところ、自毛植毛は最低でも数十万円はかかってしまいます。
高額な費用を捻出できるかどうかが、自毛移植の最大のハードルと言えるでしょう。

薄毛の進行具合にもよるのですが、だいたい100万円ちょっとはかかってしまいますね。20代の若い人には捻出するのがほとんど不可能に近い金額です。
植毛ローンに頼らないと厳しいでしょう。

aga-aga.hatenablog.jp

傷、無毛部分ができてしまう

また、自毛植毛の施術方法によってはドナー(後頭部・側頭部の毛根)を採取する際に無毛部分(二度と毛が生えてこない部分)や傷が残ってしまいます。

特に無毛部分の問題は避けて通れません。
前頭部や頭頂部に移植するためには側頭部や後頭部から何千本という毛根を皮膚ごと採取しなくてはならないのわけですから、その部分からはもう毛が生えてこなくなるのは当然です。

もちろん自毛植毛施術時に無毛部分や傷のことを考慮しながらドナーは採取します。
毛が生えなくなる部分が目立たないように工夫して採取してくれるんですね。

基本的には両耳を後頭部側よりぐるっと囲んだ部分を使う事が多いです。
そこならばその部分より上の髪の毛が覆い被さることにより、無毛部分があまり目立たなくなるからです。

でも短髪の人だと無毛部分を隠せるだけの髪の長さが確保できません。
そのため自毛植毛を受けた人は少し長めのスタイルに変更する必要があります。



FUE法は傷や無毛部分が目立ちにくい

後で詳しく解説しますが、施術方法によって無毛部分の大きさは異なります。
現在主流となっているFUT法では、かなり大きめの無毛部分(例えば縦2cm、横15cm)ができてしまいます。
新しいFUE法と呼ばれる方法だとパンチの穴のような無毛部分が多数できるようなイメージです。

どちらがより目立ちにくいかはヘアスタイルによりけりなので一概には言えませんが、FUE法の方が目立ちにくい傾向にあります。
ただしFUT法では無毛部分を小さくするような事も可能です。

ヘアサイクルの関係で、手術後半年ぐらいしてから生えてくる

一つの毛根から生えている髪の毛というのは常にずっと生え続けているわけではありません。
成長期→脱毛期→成長期→脱毛期というサイクルを繰り返しているようなイメージです。
他の毛根が脱毛期で休んでいる間は他の毛根が成長期で頑張って生えているわけです。

自毛植毛の手術後の初期に問題となるのは、この髪の毛の生え変わりのサイクルです。
基本的に移植した毛根は、移植直後は脱毛期になると考えて下さい。
つまり、移植してもしばらくは生えてこない可能性が高いのです。

3ヶ月程度で生えてくる事もありますが、だいたいは半年ぐらいから細くて弱々しい毛が生えだします。
その後時間をかけて太くて黒々しい髪の毛に成長します。
だいたい1年ぐらいかかるケースが多いですね。

移植してすぐに前頭部・頭頂部がふさふさの状態になるわけではないんですね…。

これはデメリットでもありますが、ポジティブに捉えるならばメリットにもなり得ます。

もし自毛植毛したことを他人に知られたく無い場合、いきなり後頭部の髪の毛が前頭部に定着してフサフサになっちゃうとバレバレですね。
「カツラじゃないのか?」と職場で噂がたつかもしれません。
半年から1年をかけて徐々にフサフサになった方がある意味いいのかもしれません。

成長期と脱毛期の髪の毛がバランス悪くなる

またもう一つヘアサイクルの件でデメリットを。
毛根を移植する時にその毛根から毛髪が生えているということは、ヘアサイクルにおいては成長期ということになります。
そして移植した毛根のサイクルが全て成長期の可能性が高いです。
これが後々で問題となってしまいます。

通常、一つ一つの毛根のヘアサイクルは微妙に異なるために、成長期の毛根が頑張って髪の毛を生やしている間は脱毛期の毛根は休んでいても全体の毛髪料に不自然さはありません。
しかし、全ての毛根のサイクルが同じだったらどうなるでしょうか?
みんな一斉に脱毛期がきて悲惨なことになってしまいます。

これが自毛植毛の時に起こりうる可能性があるのです。
移植するドナーが全部成長期の毛根だったら、一斉に脱毛期に入ってしまいます。悲劇ですね。

移植方法によってこのリスクは異なります。
一定面積の皮膚をごっそり採取するFUT法であれば成長期と脱毛期の毛根ごとドナーにするのであまり問題になりませんが、狭い範囲をパンチ穴を空けるような感じでドナー採取するFUE法では気を使う必要がありそうです。

この辺りはちゃんとした植毛クリニックでは考慮してくれるでしょう。
しかし安価で施術例も少ないクリニックの場合、とりあえず移植しちゃえばその後どうなろうが知らないというスタンスで適当にやられてしまうかもしれません。

下手なドクターだと生え際が不自然になる

下手なドクターは、仕上がりに気を使わずに適当に生え際に「一直線」に植毛をしてしまいます。
そのため、妙に不自然に直線的な生え際になってしまうんですね。

自毛移植は、ただ毛根ごと移植する機械的な作業ではありません。
特に生え際は職人的なテクニックが必要とされるため、ドクターによって仕上がりに差が出てしまうのデメリットと言えるでしょう。

FU(Follicular Unit・フォリキュラーユニット)とグラフト(株)とは?

最新の自毛植毛技術を知る上で最低限把握していただきたいのがFUとグラフトです。
実際に移植を受ける時のクリニック選びの際に、FUやグラフトの知識が無いと費用などの比較がしづらくなります。
頑張って覚えておきましょう。

FUとは?

人間の頭皮を拡大すると毛穴が見えてきますが、一つの毛穴から一本の毛が生えているわけではなく、一般的には数本の毛が生えています。この毛穴のことを自毛植毛の時にはFUと呼びます。

グラフトとは?

自毛植毛する際に植え付ける移植片の一つ一つのことをグラフト(株)と呼びます。
FUの集まりがグラフトと覚えておいてください。


2017年現在、最も一般的な自毛植毛クリニックでは一つのグラフトに一つのFUというのが主流です。
以前は一つのグラフトに2~3個のFUを含んだMFU(ミニグラフト)と呼ばわれるものを使ってしました。
取り扱いがFUよりも楽であったり施術時間が短くなり、結果的に植毛費用を押さえる事ができるために以前は主流でした。

しかし移植した際の不自然さが際立ち、特に生え際の不自然さから植毛したことがバレやすくなるデメリットが目立ちます。
また、定着率が低くなりやすく、さらに頭皮の傷が大きくなるという様々なデメリットから徐々にMFUは嫌われるようになり、現在は一つのFUで一つのグラフトにする方法が主流となっています。

ここは植毛クリニック比較する際に大事です。
誰だって費用を抑えたいと考えますので、植毛費用の安いクリニックを優先してピックアップするかもしれませんが、そのクリニックはもしかしたらMFUなどの前時代的な植毛方法を使っているから費用が安いのかもしれません。
前時代的な植毛方法で手術しているクリニックはその旨を知られたく無いのか、あまりwebサイトに詳しい施術方法を出さない傾向にもあります。

もし自毛移植の手法で疑問点があれば、カウンセリングの際にしっかりと担当者に聞いてみましょう。
MFUなどの手法を使っている植毛クリニックには要注意です。

現在の二大植毛技術「FUT」と「FUE」の比較

さあ、いよいよ2017年現在主流となっている植毛技術について詳しく解説してきます。FUT法とFUE法、とても名前が似ているこの2つが現在の一般的な自毛植毛技術です。

この2つは最後の1文字だけが違い、最初の2文字のFUは共通していますね。FUとは先ほど解説したFollicular Unit・フォリキュラーユニットのことです。

FUTとFUEの決定的な違いはこのFUを頭皮より採取する際の方法です。あまり専門用号を使っても患者さんに伝わりにくいので、FUTは「切る植毛」、FUEは「切らない植毛」とクリニックが説明する事もあるように、この両者は採取方法にメスを使うかどうかで区別することができます。

1995年に開発されたFUT法は、例えば縦3cm、横15cmのようにかなり大きめの面積で頭皮ごと切り取ってFUを採取します。メスで切るイメージですね。

それに対して2001年に開発されたFUE法はパンチと呼ばれる器具を使って部分部分の毛穴を採取するイメージです。パンチ穴を頭に空けていく、と言うとちょっと怖いですがそんな感じです。

FUE法では湘南美容クリニックが国内では最も知られた存在です。


それぞれメリットとデメリットがあるので下の記事で詳しく説明しています。

aga-aga.hatenablog.jp
aga-aga.hatenablog.jp

毛髪再生医療が実用化されても自毛植毛のアドバンテージは消えない

毛髪再生医療が国内でも研究が進んでおり、2020年ごろには実用化されると言われています。毛髪再生医療が完全に実用化されてしまえば、自毛植毛よりも効果が高くなるかもしれません。

しかし毛髪再生医療が自毛植毛レベルの治療費用になるのは2025年〜2030年頃になってしまいます。2020年の実用化当初はなんと5000グラフトで2千万円という、桁を1つ間違っているのではないかと思ってしまうぐらいの高額費用になりそうです。

aga-aga.hatenablog.jp


また、毛髪再生医療は定着率がどうなるのか現在のところは未知数です。自毛植毛のように90%を超えるまでには相当な時間がかかるでしょう。

夢の薄毛治療として語られる事の多い毛髪再生医療ではありますが、長い歴史を積み重ねて改良されてきた自毛植毛のFUTやFUEと比べれば、まだまだ安定性や価格面では厳しいものがあるのです。^

しばらくは自毛植毛が最も効果の高い治療法として君臨し続けるでしょう。

自毛植毛まとめ

「自毛植毛完全マニュアル2017年版」いかがでしたでしょうか。

自毛植毛は非常にコストがかかるぶん、治療効果はプロペシア等を寄せ付けないほどに圧倒的です。将来的に毛髪再生医療が実用化されても、しばらくは自毛植毛が第一選択肢となるでしょう。そのぐらい技術的に安定しています。もう少し価格が下がれば言うことは無いのですが。

現在の主流はFUT法とFUE法の二種類で、より先進的なのはFUE法です。FUE法は、まだまだ日本で手術できる病院が少ないのが現状です。

もしお住いの近くにFUE法をやっている自毛植毛クリニックがあれば、ぜひカウンセリングだけでも受けて費用を見積もってもらってはいかがでしょうか?湘南美容クリニックなどでは比較的安価な料金でFUE法を行ってくれます。

毛髪再生医療がついに実用化寸前!?

心臓や肝臓よりも先に毛髪再生医療が実用化しそうな気配

iPS細胞などに代表される再生医療が注目を集めていますが、なんとその再生医療の先頭を走るのが「薄毛治療」。

なぜ薄毛が再生医療の先頭を走っているんでしょうか?
心臓・肝臓など人間にとってもっと重要な臓器を最優先で研究したほうがいいんじゃないでしょうか?

その訳は作るための「難易度」と「リスク」にあります。

心臓等に比べると髪の毛を作り出す毛包細胞は、もし失敗しても人体に与えるリスクが低いですよね。
だって心臓を再生医療で作り出して移植したはいいけれど、もし途中で不具合を起こしたら致命的なことになるじゃないですか。
だから慎重に実験・研究を進めないといけない。

それに対して薄毛を治す発毛再生医療はもし失敗しても死ぬことは無いです。

ってことでリスクが低い。さらに心臓などの臓器よりも単純な作りになっているのではるかに簡単に作れそう!という事もあって、もう少しで実用化が見込めそうな気配になっているんです。

2020年頃には一般の人も毛髪再生医療が受けられるという空気になってきました。ただ、費用は超高額になりそうですが今から貯金して数年後の実用化に向けて準備しておくのもいいかもしれませんね。自毛移植のように薄毛が進行しすぎて移植すらも無理になってしまった重度のAGAの人でも、毛包細胞培養技術のおかげでいくらでも毛を作り出せるそうです。

発毛再生医療には超期待。
もうプロペシアなんか必要なくなるのかもしれません。
お金があればの話ですが…。

国内では資生堂と京セラが火花を散らす

毛髪再生医療を研究している資生堂陣営と京セラ陣営が火花を散らしています。先に実用化すれば株式市場へのインパクトも強そう。現に京セラは研究進捗状況を発表したところ株価が3日連続で上昇したそうです。

京セラが3連騰、理研らと毛髪再生医療の共同研究 | 個別株 - 株探ニュース

12日、京セラ <6971> が理化学研究所、オーガンテクノロジーズと脱毛症治療に向けた再生医療技術分野で共同研究を始めると発表したことが買い材料視された。

共同研究では、毛包器官を再生して脱毛症を治療する技術や製品の開発を行う。同社は長年培ってきた微細加工技術や生産技術を応用し、細胞加工機器を開発する。2020年の実用化を目指す。

発表を受けて、毛管再生医療の実用化による新たな事業基盤の確立に期待する買いが向かった

どちらが先に実用化できるのか。仁義無き戦いが繰り広げられています。

調べたところ資生堂も毛髪再生医療のニュースで株価が上がったことがあるらしいです。

http://kabukei.jp/posts/142215
資生堂<4911.T>が反発。この日、午前8時30分にカナダのバイオベンチャー企業RepliCel Life Sciences社(レプリセル社)の「毛髪再生医療技術(RCH―01)」導入に関し、人口21億人を擁する日本を含むアジア全域を対象とした技術提携契約について基本合意したことを発表した。資生堂はレプリセル社に対して契約金として4億円を支払うことになる。今後、レプリセル社の毛髪再生医療技術と資生堂の技術を組み合わせ、専門医とも連携することで、脱毛症や薄毛に悩む人に美容と医療を融合した安全で有効な毛髪再生医療の事業化を5年をめどに目指す方針。

資生堂の株価は9時24分現在1522円(△64円)

この記事中のレプリセルは資生堂に実際に毛髪再生医療の技術を提供しているカナダのベンチャー企業なんですが、こちらも急激に株価が上昇中です。
jp.advfn.com

伸びに伸びまくって結局頓挫したアデランスの「ジガミ Jigami」

資生堂の毛髪再生医療は当初2018年の実用化を目処にしていましたが、2017年現在は2020年あたりに延びてしまっています。
大抵この手の技術の実用化・量産化は延びに延びまくるもの。

最悪の場合はアデランスの毛髪再生医療「ジガミ Jigami」のように頓挫してしまう可能性も無くは無いです。

アデランスはアメリカのボズレー・メディカル・インスティチュートを77億円で買収して毛髪再生医療に古くから取り組んできました。
2014年ごろに実用化の予定というニュースが盛んに流れていまいたが、2012年頃を境に途端に報道やプレスリリースが無くなり、ついに毛髪再生医療からの撤退してしまいました。

技術の実用化の目処が立たなかったか資金が枯渇したのか内情はわかりませんが、アデランス的には増毛市場がプロペシアや自毛植毛に侵食される中で、毛髪再生医療を企業の次の収益源としたかったことは想像に難くありません。
今後業界内でのアデランスの立ち位置は非常に厳しいものへと追い込まれていくでしょう。

実際の実用化はいつ頃になるのか

資生堂、京セラ陣営ともに2020年を目標に研究開発を続けていますが、そう上手く行くとは思えません。
個人的にはおそらく2020年代の中頃にまでずれ込むと予想しています。

毛髪再生医療に過度な期待を抱くのは避けて、今のところはプロペシアや湘南美容外科クリニック!のような自毛植毛クリニックで薄毛を乗り切るしか無いでしょう。

今後も当ブログでは毛髪再生医療に関して重大なニュースがあったらどんどんと届けていこうと思います。

こちらの記事も参考にしてください。
aga-aga.hatenablog.jp

1年でも早く実用化されると嬉しいですね!

父親の薄毛は子供に遺伝する?AGA遺伝子検査のCAGリピートを見よう!

薄毛・ハゲは親子で遺伝するのか。父親が薄毛だと必ず子供も薄毛になるのか。
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「父親が薄毛だと子供も薄毛になる」「お爺ちゃんが薄毛だと孫が薄毛になる」

色々な説がありますが、薄毛の遺伝については「定説が無い」といった状態です。

これが何を意味するかというと、親や祖父の薄毛と子供の薄毛は直接的にはほとんど因果関係が無いということです。

薄毛遺伝のポイント父親が薄毛でも子供が薄毛になるかどうかはAGA遺伝子検査を受けないとわからない

AGA遺伝子検査

CAGリピートが大事

親が薄毛かどうかという表面的な情報よりも、AGA遺伝子検査で得られるCAGリピートという値の方が遥かに信憑性の高い情報です。

AGA遺伝子検査とは、薄毛の原因となる男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン)を体内に取り込みやすい体質かどうかを遺伝子的に検査するものです。

男性ホルモンの一種であるこのDHTは髪の毛にとっては天敵です。しかしDHTが存在するからといって、確実に薄毛になりやすいかと言えばそうではありません。学術的にはアンドロゲンレセプター受容体の感受性が高い人ほどAGA・薄毛になりやすい、と表現します。

以下の図のように、アンドロゲンレセプターの感受性が強い人は、AGAの天敵の悪玉ホルモンDHTをどんどんと体内で受け入れてしまいます。その結果髪の毛に悪影響を及ぼし(具体的には発毛のサイクルを狂わせ)、徐々に薄毛を発症します。逆に感受性が弱い人は体内にDHTがたくさんあってもその存在を無視できるので薄毛になり辛いのです。
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アンドロゲンレセプターの感受性をはかる指標はいくつかありますが、その中でも「CAGリピート」は特に重要な数値で、この値が低い人ほどDHTによる悪影響をダイレクトに受けやすくなり、結果としてAGAを発症しやすくなります。

薄毛遺伝のポイントCAGリピート数が24を下回るとAGAになりやすい

CAGリピートは母親から強く遺伝する説

CAGリピートの値が親子間でどのように遺伝するのかどうかはまだよくわかっていませんが、近年濃厚になりつつあるのが、父親よりもむしろ母親の方から強く遺伝するという説です。アンドロゲンレセプターはX染色体の影響下にあり、このX染色体は母親から強く影響を受けて遺伝しやすいからです。

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とりあえずAGA遺伝子検査を受けてみよう

とはいえ薄毛になりやすいタイプの遺伝子が母親から遺伝しやすいというのはあくまで仮説であり、科学的に立証されたわけではありません。少なくとも言える事は、本人がAGA遺伝子検査をすればアンドロゲンレセプター受容体の遺伝子についてはきちんと数値として確認できるということです。この検査は普通の皮膚科等では行っておらず、一部のAGAに強いクリニックのみで実施しています。

どこの病院でも20000円ほどと費用はそれなりにかかってしまいますが、父親の薄毛を見て戦々恐々するよりは自己投資だと思って検査する方が精神安定上いいのかもしれませんね。

AGA遺伝子検査に関するさらに詳しい情報はこちらも参考にしてください。
aga-aga.hatenablog.jp

「リアップは唯一発毛効果が認められている」に覚える違和感

最近積極的にテレビCMを展開しているリアップ。

その中で気になる文言がありました。

「リアップは唯一発毛効果が認められている」

製品のwebサイトにもこのように書かれています。

http://www.taisho.co.jp/riup/riupx5/product_x5/
リアップX5は、「壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防」の効果が認められています。つまり、既に始まってしまった脱毛に対して、その進行を食い止めて現状を維持するだけでなく、発毛の効果もあります。リアップシリーズは、日本で唯一発毛効果が認められた製品です。

リアップの有効成分「ミノキシジル」は世界で初めて発毛効果が認められた医薬品であることは事実です。日本では1999年より販売が解禁され、科学的に発毛効果が立証されていない有象無象の育毛剤に対して大きなアドバンテージを誇りました。

しかし2005年に厚生労働省に認可されたプロペシア(有効成分フィナステリド)の登場により、「唯一発毛効果が認められている」という冠は外す事になったはずです。プロペシアも同様に発毛効果が認められているからです。

リアップ(ミノキシジル)とプロペシア(フィナステリド)が発毛に作用するメカニズムは全く違うものですが、どちらも正式にアメリカのFDAや日本の厚生労働省に認可されています。

どちらを選択するべき?どちらも併用していいの?

体内の男性ホルモンの一種であるDHTによって引き起こされるAGAの薄毛。プロペシアはこのDHTの働きを抑制することでAGAの根本原因を取り除こうとしますが、リアップ(ミノキシジル)は血管を拡張し血流を増やす事で(副作用的に)発毛が促進されます。

この全く違う二つのメカニズムを持つ両者ですから、どちらを併用しても構いません。一般的にリアップは比較的即効性があり、プロペシアは効果が現れるのが遅い傾向にあります。

それでは、費用面でどちらか一つしか選択できない場合はどちらを選ぶべきでしょうか?

人のAGAの具合には個人差がありますので一概にどちらかが適していると言い辛い側面があるのですが、どうしても一つ選ぶならばプロペシアになるでしょうか。リアップの有効成分ミノキシジルは確かに強力な発毛作用を持っていますが、しかし日本で認可されているのは頭皮に塗るタイプだけであり、体内への浸透力が極めて弱いと言わざるをえません。プロペシアのような内服薬と比べて、皮膚に塗るだけでは体内に有効成分がなかなか取り込まれないのです。

これはある意味仕方のないことで、皮膚についたものをどんどんと体内に取り込んでしまえば、人間にとって有害な物質も同じように体内に入ってきてしまいます。それを防ぐ為のメカニズムがリアップ(ミノキシジル)に対しては逆効果となってしまっているわけです。

リアップもプロペシアも良いところはある、しかし「唯一発毛効果が認められている」には違和感を覚える、という記事でした。

ランブットを使うぐらいなら、厚生労働省が発毛を認可しているリアップX5(成分ミノキシジル)にしましょう。

仙台のAGAクリニックまとめ

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東北一の人口104万人を誇る、杜の都・仙台。
仙台でAGA治療を受けるクリニックに迷っているなら、こちらの2つのAGAクリニックが有望です。

特に湘南美容外科クリニックはお勧め。

2017年7月現在初回1800円と超格安でAGA治療薬(プロペシアなどフィナステリド錠、ザガーロカプセル、ミノキシジルなど)を処方してくれて、さらに発毛成長因子を頭皮に直接注入する「スマートメソプレミアム」、そして薄毛治療の最終兵器自毛植毛においてはFUEとFUTという2大手法のいずれも取り扱っている、総合AGA治療クリニックの代表格です。

全国にたくさんある湘南美容外科クリニックグループの中でも、ロボット式のFUE自毛植毛をてがけているのは仙台、東京、大阪、福岡のみですしね。

とりあえず薄毛で困ったらここに駆け込んでおけば間違いないって感じの薄毛の総合デパートです。
湘南美容外科については下の方でまた詳しく解説します。

仙台AGA治療の概況

この記事では仙台でAGA(男性型脱毛症)治療をおこなっている病院を紹介します。他の政令都市と同様に、仙台でも二つの全国大手AGAクリニックが競い合って激しい価格競争を繰り広げています。一つは湘南美容外科クリニック、もうひとつはAGAスキンクリニックです。

この二つのクリニックは2014年頃からお互いを意識し合うようにプロペシアの初回処方価格を下げ続け、2017年2月現在では税込み4200円となっています。この両クリニックの次に安いプロペシア価格を打ち出している病院が7000円台後半ということを考えると、ずば抜けて安いと言えるでしょう。

湘南美容外科クリニック(旧ルネッサンスクリニック)

仙台でのAGA治療をリードするのは湘南美容外科クリニックです。初回のプロペシア処方価格は4200円、診察料やその他の費用は一切かかりません。ライバルのAGAスキンクリニックはプロペシア価格こそ同じですが、診察料や血液検査代金がかかることを考えると、実質的な最安価格はこちらの湘南美容外科となるでしょう。

以前はルネッサンスクリニック仙台院として仙台駅の西口エリアに開院していましたが、2015年5月からは湘南美容外科に統合されて現在は東口に立地しています。

湘南美容外科(旧ルネッサンス)・仙台院の強みは「安価なプロペシア処方」に加えて「ARTAS自毛植毛」が上げられるでしょう。FUE法、FUT法など他のクリニックで主流となっている自毛植毛法に比べて傷跡が残りにくく、手術後にすぐ通常の社会生活をおくることができるARTASは湘南美容外科クリニックの売りの一つとなっており、仙台院では一日一人の施術のために早めの予約が必要となっている人気のコースです。

湘南美容外科であれば、軽度〜中度のAGAの方はプロペシアによる治療で薄毛の進行を止めて改善を、重度のAGAの方はプロペシアで最低限の現状維持に加えて、ARTAS(アルタス)のFUE自毛移植で劇的な薄毛改善をはかることができます。

FUE自毛植毛は従来の定番だったFUT法自毛植毛に比べると傷が目立ちにくく、近年は主流になりつつあります。その中でもARTASはドナー(毛根ごと含まれた髪の毛)採取を全自動化した最新型ロボットなので、何と言ってもドナーロスが少ないことに定評があります。手動でドナーを取得すると、どうしても取得ミスが生じてせっかくのドナーが破損して使えなくなってしまいますので、極力ロボット式のFUEの方がいいのですが、日本で導入しているのはこの湘南美容外科グループのみに留まっているのが現状。仙台で自毛植毛するなら湘南美容外科仙台院一択でしょう。

また、発毛因子を頭皮に直接レーザーで注入するスマートメソも人気です。プロペシアだけでは効果が感じられないが、自毛植毛まではしたくないという中間層はスマートメソが最適でしょう。

仙台駅東口より徒歩数分と立地も抜群。湘南美容外科は仙台でのAGA治療においては他を寄せ付けない圧倒的存在感を放っています。

ルネッサンス_悩み系

AGAスキンクリニック・仙台院

仙台のみならず北は北海道、南は九州まで湘南美容外科クリニックグループと激しい競争を繰り広げているのがこの「AGAスキンクリニック」。2015年に入ってからはタレントの篠崎愛さんを起用したCMも開始するなど積極的な広告展開を見せている異色の薄毛治療病院は、ここ仙台にもクリニックを構えています。

仙台駅よりは徒歩5~7分(仙台駅の西側エリアに立地)、最寄り駅はJR仙石戦のあおば通駅で徒歩2分です。湘南美容外科クリニックとほぼ同レベルの良好立地と言えます。

初回のプロペシア処方価格は湘南美容外科と同じ4200円。ただし、もしプロペシアのみでのAGA治療を考えている場合はAGAスキンクリニックよりも湘南美容外科クリニックの方をお勧めしたいと思います。なぜならAGAスキンクリニックは初診料が5000円かかってしまい、また2015年8月まではキャンペーンで無料となっていますが通常時は血液検査代金が20,000円もかかってしまうのです。

いくら初回のプロペシア処方料が安くても、これだけの初期費用がかかってしまうと結局は帳消しになってしまい意味がありません。もしプロペシアだけの治療を考えている方は湘南美容外科クリニックが無難です。

マドレクリニック

同じく仙台駅付近でプロペシアを処方しているのがマドレクリニックです。仙台駅西口エリアのエキニア青葉通りビルの3階、最寄り駅はJRあおば通駅です。ちなみに同じビルの6階に湘南美容外科クリニック仙台院があります。

心療内科・精神科・美容内科など多種多様なニーズに応えるクリニックです。AGA治療以外にもED、ニンニク注射、まつ毛育毛剤グラッシュビスタ、ボトックス、ピル、禁煙外来、ワクチン・予防注射など治療内容は多岐にわたります。

初診料は4000円、再診料は原則無料、他に処方料がプロペシア処方が84錠未満の場合は600円かかります。

プロペシアの詳細な価格はこちら

  • プロペシア28錠 7,900円(1錠あたり282円) + 処方料600円
  • プロペシア90錠 25,000円(1錠あたり277円)
  • プロペシア140錠 37,500円(1錠あたり267円)
  • プロペシア180錠 48,000円(1錠あたり266円)

プロペシアのジェネリックであるフィナステリド錠・ファイザーの価格表はこちら

  • フィナステリド28錠 6,300円(1錠あたり225円) + 処方料600円
  • フィナステリド90錠 20,000円(1錠あたり222円)
  • フィナステリド140錠 30,500円(1錠あたり217円)
  • フィナステリド180錠 38,000円(1錠あたり211円)

プロペシア代はそれなりに安いのですが、初診料4000円と処方料600円がかかるのでトータルコストは少し高くなってしまう印象です。その代わりに2015年5月より解禁されたプロペシアのジェネリックであるファイザー・フィナステリド錠を1錠あたり50円ほどプロペシアより安く処方しています。

他に塩化カルプロニウム5%配合のアロビックス(30ml)を1,500円で処方。

クリスタルメンズクリニック仙台院

次に紹介するのはクリスタルメンズクリニックの仙台院です。秋田にもある男性特有の悩みを解決するクリニックです。仙台駅東口より徒歩2分、駿台予備校の向いのファインホームビル3階にあります。

このクリニックの特徴は何といっても徹底的にプライバシーを守ってくれる姿勢です。本当に素晴らしい。

まず、患者さんはもちろんのこと、診察医・スタッフにいたるまで全て男性のみで構成されています。待合室で女性の目が気になる事はありません。これはメンズクリニックならではのメリットと言えます。

さらに診察はもちろん個室で行うのですが、診察前の問診票の記入や、診察後の薬の処方、そして会計に至るまで全てその個室内で行うようになっています。

ちょっと体の調子が悪いから内科や消化器内科で診察を受ける、といった場合は別に他の患者さんからの目は気になりませんよね。でもAGAやEDのように男性のコンプレックスに関わる場合となると話は別です。受付で「今日はどうされました?」「(小声で)えっと…AGAの診察に…」「AGA?それ何でしたっけ?」「…あの髪の毛の…」「ああ、薄毛の!失礼しました、ではこちらの問診票にご記入を〜」なんて会話で恥ずかしい想いをした人いるのではないでしょうか。

完全個室で問診・診察・薬の処方・会計まで済ませるクリスタルメンズクリニック仙台院はならば、そのような気恥ずかしい心配は無用です。さらに受付から帰るまで他の患者となるべく顔を合わせないような仕組みも整っています。まさに完璧。お互い男性同士ですし、同じ悩みを抱えている者同士ですから、顔を合わせたってさほど恥ずかしいとは感じないし、そこまで徹底しなくてもいいんじゃないの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、人口100万を抱える地方中核都市の仙台とはいえ、東京大阪などの大都市と比べると知り合いとばったり出くわす恐れは格段に高いでしょう。もし普通の皮膚科にプロペシアをもらいに行って、ばったり知り合いと出くわしちゃっても「最近腫れものができちゃってさー」と言い訳もできますが、AGAやEDなどの専門クリニックの場合はそうはいきません。誰も得しない悲しい遭遇となってしまいます。

診察の流れ

まずは電話かメールで予約をしてください。患者さんのプライバシーを守るために完全予約制となっています。その後、来院したら待合室ではなくすぐに個室に案内され、問診票を記載します。プロペシアの場合は飲み合わせは特に問題にはなりませんが、今飲んでいる他の薬の情報などを漏れなく書きましょう。その後診察に入り、時間にすると5分以内でさくっと終わります。基本的にはプロペシアを処方するためだけの診察ですね。さらにプロペシアは院内処方ですからその個室内で受け取る事ができ、会計も個室で完結します。待合室で他の患者さんと一緒に待つ時間はありません。素晴らしいシステムです。

プロペシア価格と支払い方法について

プロペシア(8%税込み価格 2015年現在)
1ヶ月分(28錠) 9160円
2ヶ月分(56錠) 17490円(1ヶ月あたり 8744円)
3ヶ月分(84錠) 26230円(1ヶ月あたり 8743円)
5ヶ月分(140錠) 42180円(1ヶ月あたり 8435円)
6ヶ月分(168錠) 50600円(1ヶ月あたり 8432円)
12ヶ月分(336錠)99930円(1ヶ月あたり 8326円)

現金の他クレジットカード(VISA・JCB・マスターカード・アメリカンダイナース・アメックス)も利用可能です。

以上クリスタルメンズクリニックの仙台院についての紹介でした。プロペシアの価格はさほど安い部類には入りませんが、徹底したプライバシーの保護が特徴のメンズ専門クリニックです。待合室で気まずい思いをしたくない人には大変お勧めできる、仙台のAGAクリニックです。

仙台AGAクリニックまとめ

以上仙台にあるAGA治療クリニックをまとめてみました。東京に比べてればAGA治療病院は少ないので選択肢は限られますが、湘南美容外科クリニックとAGAスキンクリニックという2大大手がどちらも進出しているので治療環境は悪くないですね。

プロペシアだけでは治療に限界を感じた人でも自毛植毛に強い湘南美容外科クリニックが駅前に鎮座していますので、無料カウンセリングだけでもどうでしょうか。

北九州・小倉のAGA治療病院

100万都市の割に選択肢が少ない

かつては日本を代表する工業都市だった北九州。今でも人口97万人を誇る日本で12番目に人口の多い市です。しかし、同じ福岡県にある県庁所在地であり九州一の商業地・福岡市が近い事もあって、商業的にはかなり水を空けられているのが現状です。

全国展開している大手のAGAクリニックがいずれも福岡市に進出しているのに対し、北九州市には地元のクリニックがあるのみ。そのためプロペシアの処方価格は高止まり、高度なAGA治療を受ける環境は整っていないと言わざるをえません。

この記事では北九州市内のAGA治療病院の紹介と、電車・高速バスを使えば90分以内で行く事のできる福岡市内の大手AGAクリニックについて紹介することにします。

高速バスを使えば天神-小倉間は2000円程度ですので、もし3ヶ月分〜6ヶ月分をまとめて処方してくれる安価な天神・博多地区の病院があればそちらに通った方が結果的に安価に済む場合もあります。

特に後ほど紹介する福岡(天神)にある「湘南美容外科クリニック」は初回4200円、2回目以降6500円での処方で、しかも初診料・診察料共に無料ですので、北九州から足を運ぶ価値はあると言えるでしょう。

本来ですとこのレベルの価格で処方してくれるクリニックが小倉駅付近に一つぐらいあっても良さそうなのですが…。

こちらは北九州・小倉地域と福岡市内(主に天神)との比較をまとめた図です。
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まずは北九州市内の安価なプロペシア処方病院をいくつかリストアップすることにします。

北九州市内のAGAクリニックの紹介

こばやし皮膚科クリニック

http://www.kobayashi-hifuka.com/index.htmlwww.kobayashi-hifuka.com
プロペシア:8000~9000円

アトピー・アレルギー治療、ほくろ除去などに加えて脱毛やレーザーでのしみ治療、ケミカルピーリングなどの保険適用外の治療を行っている、2008年に開院した比較的新しい八幡東区の皮膚科クリニックです。ごしま耳鼻科、たかみクリニック、大嶋歯科と隣接しており、最寄りの駅は2.5km以上離れているので車で行くのが無難でしょう。

プロペシア28錠価格は、初診の場合は9000円、再診だと8000円(税別)となっています。3ヶ月ごとに治療効果を測るために写真撮影をしてくれる良心的なクリニックです。

小倉中央美容形成クリニック

http://www.kokura-aga.com/www.kokura-aga.com
プロペシア+α:30,000円程度

小倉駅より徒歩1分の利便性高い立地の小倉中央美容形成クリニック。基本的に女性向けの美容整形外科といった感じですが、AGA治療の一つの選択肢であるHARG療法も手がけています。

初診の際に血液検査として7000円かかり、またプロペシア単独の処方はおこなっておらず、「オーダーメイド治療薬」としてプロペシア・ミノキシジル内服薬・サプリメントを一ヶ月30,000円程度で処方しています。

村田クリニック

www.murata-cl.com
プロペシア:8,000円(税別)

小倉北区の村田クリニックです。香春口三萩野駅が最寄り駅で徒歩3分程度です。

福嶋美容外科クリニック

美容整形、二重、わきがは福岡、北九州市小倉の福嶋美容外科クリニック
プロペシア:9000円
こちらもハーグ療法を手がけているクリニック。小倉駅より徒歩数分、平和通駅からはさらに近いです。

やはり北九州市のAGA治療環境は整っていないと言わざるをえない

最初に書いたように北九州市・小倉地域は、他の100万都市に比べても安価なプロペシア処方病院が少ない状況が続いています。また高度なAGA治療を行う病院も乏しく、かなりAGAが進んでしまった人にとっては治療する術が無いとも言えるでしょう。

そこで、本当に本気でAGAを治療したいと考える人には、交通費と時間はかかってしまうのですが福岡市(天神・博多)まで治療を受けに行くという選択肢があります。

小倉駅前から出ている高速バスを使うとして往復で2000円弱、時間にすると3時間。
県内とはいえ福岡・天神は遠いです。

しかし福岡市内にはプロペシア一月分が4000円台(初回)という目を疑うような価格で処方している全国大手のAGAクリニックがいくつか進出しています。交通費を払っても北九州市内で治療を受けるよりも安く済む場合があるのです。

もし毎週のように通院しなければならないのならば、さすがにこれは非現実的な話です。時間も費用もかかりすぎてしまいます。でもAGA治療は基本的に一ヶ月感覚での通院です。買い物がてら、リフレッシュがてら、月に一回福岡・天神・博多に行って治療を受けるというのは十分に考慮に値するでしょう。

そこで、ここからは福岡市内、特に天神や博多といった北九州市・小倉からアクセスの良い所にあるAGA治療病院をいくつか紹介したいと思います。