ミノタブはアメリカFDAですら副作用が強いから未承認
前回のこの記事に引き続きミノタブ関連情報です。
今回取り上げるのは「ミノタブはどこの国でも認可されていない」ということ。ミノタブが日本で未承認なのは有名な話ですが、実は海外でもミノタブは認可されていません。あの医療先進国アメリカですら、まだ未承認です。
アメリカにおいて日本の厚生労働省に該当するのはFDA(アメリカ食品医薬品局、Food and Drug Administration)という組織です。FDAは先進国の中でもかなりアグレッシブに色んな医薬品を認可することで知られていて、まさに世界の医療・医薬品をリードする存在です。発毛剤のツートップであるミノキシジルやフィナステリドも日本よりはるかに早く認可しています。
そのFDAですら、ミノタブは未認可です。
っていうか認可する気配すら感じませんし、薄毛治療目的としては飲むなとすら言っています。
ミノタブ=ロニテン=高血圧治療薬
薄毛治療薬として認可されていないミノタブですが、他の治療目的としてはすでにFDAが認可しています。それが高血圧治療薬ロニテン(Loniten)です。アメリカの製薬会社ファイザーが製造・販売しているもので、1979年に認可されています。
結構古い医薬品なんですよ、ミノタブって。
このロニテンを飲んでいた患者の体毛が激増してしまったために「あれ、ミノタブ(ロニテン)って毛を増やすらしいぞ!」と騒ぎになって、薄毛治療にも使われるようになったんですね。このように元々の目的とは違う治療目的を持つ医薬品は結構たくさんあって、フィナステリドも元は前立腺肥大症の治療薬でした。
いまだにミノタブは薄毛治療としては臨床実験が進んでいない
このように薄毛治療としても使えるっぽいという話が出てきて、もう何十年も経っているにも関わらず、ミノタブの薄毛治療効果を測る臨床実験はろくに行なわれていません。製薬会社としては副作用が強すぎて、製品化できないと考えているのでしょう。
ミニタブを認可している国は全く無いというリスクは忘れずに
ミノタブはすでに海外で認可されているけれども、日本ではまだ認可されていないという類の医薬品ではありません。どこの国でも認可されていないのです。副作用が強いから。このリスキーな事実は忘れないでおいてください。
あまりにも安易に個人輸入でミノタブを飲んじゃうのは危ないし、もっと言えばAGAクリニックがガンガン処方しているのもちょっとヤバイなという感じが拭えません。そのうち厚生労働省から指導が入るのではないかと私は危惧しています。
チャップアップやフィンジア、イクオス、ブブカなどの、ただのアルコールで発毛効果全く無い育毛剤と比べるとミノタブは確かに発毛します。でもそのぶんリスクも大きいんです。
血液検査と血圧検査は必須!
もしどうしてもミノタブを処方してもらいたい場合は、必ず血液検査と血圧検査を行っているAGAクリニックを選んでください。血液検査しないでミノタブを処方しているAGAクリニックはヤバすぎます。ミノタブは高血圧治療薬なので血圧がかなり下がるという事をAGAクリニックが軽視しすぎだと思います。
まとめましょう。
1.できればミノキシジル外用薬+フィナステリドでの治療を選択
2.どうしてもミノタブを飲みたければ血圧検査などをしっかりしてくれるAGAクリニックを選ぶ
ってところでしょうね。
湘南美容クリニックなら、処方前に血液検査を行ってくれます。2160円と費用はかかってしまいますけど、必ず血液検査を受けてからミノタブを処方してもらいましょう。
髪の毛よりも、健康が大事!