その育毛剤、効かないよ?

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横浜のAGAクリニック選びマニュアル 2015年度版

神奈川県・横浜市。
人口減時代にあって着実に人口を増やし、今では大阪市を抜いて政令指定都市としては日本最大の人口を抱えるこの街が今AGA治療クリニックの大激戦地となっています。

ほんの数年前までは、日本を代表する大都市にも関わらずAGA治療薬「プロペシア」の処方価格は高止まりしており、都内に勤務している人は横浜で薄毛治療を受けるよりも仕事帰りに東京都内の格安クリニックに通う人が多く見られました。

もし一ヶ月分の処方価格が1000円違えば、年間で12000円の差となります。
髪は増やしたいけれども、なるべくお金はかけたくないという人にとって、横浜の処方価格はあまりにも高いままだったのです。

2015年現在は劇的に状況が変わっており、大手のAGAクリニックが次々と格安のプロペシア処方価格を設定することで、7000円台だった最安価格が一気に4000円台にまで下がってきました。
まさにプロペシアの価格破壊とも言える状況です。
(2018年追記)2018年現在は湘南美容外科クリニックがフィナステリドジェネリックを1800円という衝撃的な価格で処方しています。

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先頭を走る湘南美容外科クリニック、追うAGAスキンクリニック

横浜のプロペシア処方価格に価格破壊をもたらしたのは「湘南美容外科クリニック」と「AGAスキンクリニック」です。

全国10都市以上に展開するこの大手AGAクリニックは競うようにして6000円台から5000円台、そしてついに2015年は4000円台とプロペシア処方価格を下げてきました(2015年8月現在4200円)。

これは初回のみの価格であり、2回目以降は価格が上がるとはいえ大変インパクトのある価格と言えるでしょう。
ほんの5年前までは8000円であれば安い方、7000円台は東京都内でも数えるほどしか無かったことを考えると隔世の感があります。

この記事では主にこの2つの大手クリニックの比較をメインに、追随する他の横浜のクリニックを紹介します。
価格比較はもちろんのこと、各クリニックが独自に手がけている様々なAGA治療法についても解説します。
横浜でAGA治療を受ける前にぜひとも読んで頂きたいですね。

そもそも、なぜ普通の皮膚科ではなくAGAに強いクリニックに行くべきか

2005年の12月にプロペシアが解禁されてから、全国で13000箇所もの病院でプロペシアを処方するようになったと言われています。
その多くが薄毛治療やAGA治療を謳ったクリニックではなく、普通の皮膚科です。

それでは何故そういった普通の皮膚科ではなくAGAに強いクリニックの人気が高いのでしょうか。どうせ処方されるプロペシアは同じものなのだから、価格が気にならなければどこでも一緒なのでは?と思う方もいるでしょう。

私が考えるAGAクリニックの強みは以下の3点です。

  • プロペシアだけでは治療が不十分な場合に「次の手」を用意している
  • 豊富な治療実績を元に治療予測がたてられる
  • ミノキシジルやAGA遺伝子検査などのAGA系サービスの充実

順に解説していきます。

プロペシアだけでは治療が不十分な場合に「次の手」を用意している

AGA治療薬として抜群の実績を誇るプロペシア(成分名フィナステリド)ですが、しかしそんなプロペシアでも治療できないケースが残念ながら存在します。

プロペシアの薄毛の治療原理を簡単に説明すると、体内の悪玉男性ホルモン(DHTといいます)の一種が引き起こしてしまう狂った抜け毛サイクルを元に戻してやる事で徐々に毛を増やすのですが、全く毛が生えてこなくなってしまった死んだ毛根に対しては、成す術がないのです。

そこまでAGAが進行してしまった人でも、プロペシアを服用することでそれ以上の進行を防ぐ効果はあります。しかし、改善(生え際の前進)はほぼ望めません。

そのような人に対して普通の皮膚科ではもう打つ手が無いのですが、AGAに強いクリニックであれば「次の手」を提示してくれるのです。具体的にはミノキシジルの内服薬、自毛植毛、発毛促進成分の注射などです。

致命的にAGAが進行してしまった場合でも諦めずに他の手を提示してくれるという点が、一般的な皮膚科との大きな違いと言えるでしょう。

豊富な治療実績を元に治療予測がたてられる

普通の皮膚科では患者の99%以上は薄毛治療とは関係の無い患者さんばかりで、プロペシアの処方を受けているのは一ヶ月で多くて数人、少ない所ではほぼ0人といったところです。

それに対して、AGAに強いクリニックでは毎日のように新規の患者さんが来院し、全国に展開する大手クリニックであれば常時数百人〜数千人ものAGA治療を受けている患者のデータを持っています。

様々な年齢層・薄毛進行具合の患者に対して、どのような治療を施したら、どう改善したのか。そういうデータを無数に積み重ねているのです。
それを元に「今のあなたならプロペシアでも十分に治療効果が望める」とか「プロペシアだけでは維持は可能でも改善はしない」という判断を下せるわけです。普通の皮膚科に対する大きなアドバンテージと言えるでしょう。

ミノキシジルやAGA遺伝子検査などのAGA系サービスの充実

さらに普通の皮膚科には無いAGA特化サービスの充実が上げられます。

ミノキシジルとはプロペシアよりも早く薄毛治療の効果があると国が認めた医薬品で、成分名には馴染みが無くても商品名リアップと聞けば「ああ」と頷く人も多いでしょう。
国内の薬局で販売されているミノキシジル(リアップ)は頭皮に直接塗って使う液体タイプですが、海外ではミノキシジルのタブレットタイプ、つまり内服薬が販売されている国もあります。
頭皮に塗るよりも効果が強いぶん副作用も強いという特性を持っています。このミノキシジルの内服薬を海外より輸入して処方しているAGAクリニックがあるのです。

AGA遺伝子検査とは「薄毛の原因がAGAによるものかどうかを調べるテスト」です。具体的にはCAGリピートとGGCリピートという数値を元に判断するのですが、CAGリピートの値が低いほど体内でDHTという悪玉男性ホルモンの影響を受けやすく、AGAを発症しやすくなります。

逆にCAGリピートの値が高いのに薄毛の場合、その薄毛の原因はAGAでは無いと判断できます。これが何の役に経つかと言うと、プロペシアはあくまでAGAに限定された治療薬であって、薄毛であればどんな薄毛でも治療できるわけでは無いのです。ですから、もしその薄毛がAGAでは無いのにプロペシアを毎日せっせと飲んでも意味が無いのです。そういうことを予め判断するためにAGA遺伝子検査は大変有用です。遺伝子検査は専用の設備が必要なため、一般の皮膚科ではまず行っていません。費用は2万円ほどと高額ですが、有用である事は疑いの余地はありません。横浜では湘南美容外科クリニックとAGAスキンクリニックが遺伝子検査をおこなっています。

このようにAGAに強いクリニックは治療に役立つ様々なメニューを用意しています。一般の皮膚科ではなくAGAに特化したクリニックで治療を受けるメリットは多大なものがあります。(その分費用はかかってしまいますが…悩ましいところです)