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AGAと戦う人に読んで欲しいブログ

AGA・自毛植毛・毛髪再生医療・薄毛について

「育毛にはビオチンを摂る」の嘘

ビタミンB7こと「ビオチン」。

このビタミンが体内で少なくなることで脱毛が起きるのは確か。


でも現代の日本人がビオチン不足になることはまずありえません。
だから「薄毛対策にビオチンを摂ろう!」っていうのは真っ赤な嘘なんです。

ビオチンが多く含まれる食品

ビオチンが多く含まれる食品はこちら。

ピーナッツ、アーモンド、卵黄、鶏レバー、牛レバー、豚レバー、焼き海苔、大豆、納豆、黒砂糖、鰹節、あさり、たらこ、うなご。

まあ多種多少なものにたくさん含まれてる。
そんなに意識しなくてもビオチンは足りてるんですよね。

欠乏症になるほどの食生活を送っている日本人はほとんどいないでしょう。
さらに、腸内の細菌自体がビオチンを作り出すこともできちゃいますから、欠乏症になる要素0なんですよ。

むしろ水溶性ビタミンなので過剰分が毎日のように尿から下水道に流されちゃって始末。
ビオチンサプリメントなんて飲んでも過剰分となってオシッコと一緒に流れちゃうだけなんです。

薄毛をビオチンで治すなんて無理なんです。
だってもう足りてるんですから。

ビオチン吸収を邪魔するものも存在する

飲酒、喫煙、卵白の食べすぎでビオチン吸収が邪魔されることはあります。
それでも普通の飲酒量で欠乏するほどビオチン不足にはなりえないし、ビオチンが不足するほど卵白を食べるのは事実上無理。
全く心配する必要は無いです。

育毛剤、育毛サプリメントを売りたい人の宣伝文句に乗せられて無駄な出品をしないようにしましょう。

ビタミン系育毛剤がまたブームの兆し

最近はビタミンC育毛剤とかいう怪しさ満開の育毛剤を芸能人がこぞって宣伝しているようです。
育毛剤界隈は定期的にビタミン系に着目し、上手い広告戦略で無知な人を騙しにかかります。
商売上手なのは感心しますがビタミン系育毛剤もビタミン系サプリメントも薄毛には効きません

いつかビタミンC育毛剤についてはしっかりと批判記事を書こうと思います。
ビタミンで薄毛が治る系のブログ記事には気をつけてくださいね。

以上ビオチンなんて薄毛対策に必要ないというお話でした。

プロペシアの特許切れ前にジェネリックが出た訳

2005年に当時の万有製薬、現在のメルク(MSD)が本家のプロペシアを国内で処方開始してから10年以上が経ちました。

プロペシアミノキシジル(リアップ)と並んで日本の薄毛治療を根本的に変えた大功労者だったと思います。怪しげな育毛剤、育毛シャンプーや育毛サプリメントはいまだに跋扈していますが、それでもだいぶ売上をプロペシア等に取られてしまっています。健全な傾向ですね。科学的根拠も治療効果も無い育毛剤にお金を使ってはいけません。

本家プロペシアの特許はまだ切れていない

プロペシアの日本国内特許は2019年まで残っています。
それにも関わらず本家メルクのプロペシアではなくてファイザーが製造した「フィナステリド錠1mg」が既に発売されています。

なぜこのような事が起きたのでしょうか?
プロペシアの特許が切れていないのに他のメーカーが勝手にジェネリック医薬品(後発医薬品)を製造・販売してもいいのでしょうか?

その訳は海外からの安価な個人輸入によってプロペシアの売上が思った以上に伸びないことにメルクが危機感を覚えたと市場では推察されています。今やインターネットで簡単に海外から医薬品を個人輸入できる時代で、それはプロペシアも例外ではなく、同じ有効成分フィナステリドが含まれた得体の知れない海外医薬品(主にインドメーカー)が売れに売れまくっています

そりゃ、インド製のフィナステリドが売れるのは当然です。
安いですから。
というか本家プロペシアが高すぎるんですよね。

保険適用されない医薬品なため、以前よりは下がってきたとはいえ未だに平均的には28錠4週間分が7000円前後で処方されています。
これでは20代などの若年層は気軽に試しにくいと言わざるをえません。
3000円ぐらいに下がって欲しいところですが医薬品メーカーのコスト的に厳しいでしょう。

そこでメルクはED治療薬を手掛けている製薬大手ファイザージェネリックを製造する許可ライセンスを与えて、販路を拡大しようとしたのではないか。
こう市場関係者の間では囁かれているわけです。

ファイザー製によって価格は若干下がり、知名度は上がる

本家メルクのプロペシアと、ファイザー製のジェネリックであるフィナステリド錠は価格的には1000円ほどしか変わりません。そこまで価格インパクトは無さそうですが、人間というものは選択肢が1つよりも選択肢が2つあった方が決断しやすい生き物。

従来は、

しか無かった選択肢により「高いな…やめとくか」となっていた層が、

となれば人間の心理的にどうなるでしょうか。
「1000円安くなってる!試してみよう」となりがちなんです。


選択肢が少なすぎても多すぎても選べないが、逆に適度な選択肢が与えられると選びやすい。
これは心理学的に実験を重ねて立証されている客観的事実です。

たったの1000円とは言え価格が下がり選択肢が増えたことでプロペシア+ジェネリックの総売上は従来よりも間違いなく上がるでしょう。
これをメルクは狙ったものと思われます。
特許が切れる前にファイザーに製造許可ライセンスを与えて収益化したかったのでしょう。

以上、プロペシアの特許はまだ有効なのにジェネリックが発売された訳でした。
1000円ほど価格が下がったとは言え、毎月服用しなければならない医薬品としてはまだまだ高い。
あと半額ぐらいになるともっと多くの男性型脱毛症に悩む男性が試しやすくなるんですけどね。
それまではインド製ジェネリック個人輸入する人は後を絶たないでしょう。

自毛植毛のFUTはどんな人に向いていないのか

少し前までは日本でもニードル式自毛植毛や人工植毛が主流でしたが、最近ではまともな植毛クリニックではほぼFUTとFUEの2つの方法を採用しています。

どちらの方法も一長一短なのですが、ここではFUTが向いていないのはどんな人なのかを解説したいと思います。

結論から言うと短髪な人、プールや海によく入る人は向いていません。
どうしても自毛植毛を受けたことがバレやすくなってしまいます。

線状の傷が後頭部にできる

FUTの特徴は何と言っても後頭部にメスを入れるので線状の傷が残ってしまうところにあるでしょう。

対するFUEは傷と呼ぶのは差し支えがあるぐらいのごく小さい無毛部分が後頭部全体にまばらに存在する程度なので、よくドナー採取部を見ても手術したかどうかわからないです。さすがにプロの自毛植毛ドクターであればわかるでしょうが、理髪店・美容室の人ですらわかりづらいのがFUEの傷の程度なのです。

いかに違いがあるかわかっていただけるでしょうか。
FUTは安価で大量の植毛に適しており、定着率も高い方法なので古くから日本の自毛植毛界では定番手法として行われてきましたが、どうしてもこの線状の傷の問題だけはデメリットとして避けられません。

ある程度の髪の長さが無いと傷跡を隠せない

後頭部に線状(横)に傷が残るため、ある程度の長さの髪型でないと傷跡を隠しきれません。
そのため、スポーツ刈りやベリーショートと呼ばれるぐらいの長さだと確実に傷跡が見えてしまいます。
髪型が極端に制約されてしまうんですね。

髪が水に濡れると傷跡が見える

それではある程度髪の長さがあれば大丈夫かと言うとそんなことも無く、今度は水濡れの問題がでてきます。
髪が水に濡れると「しんなり」となってしまいますよね。
4cm程度の長さがあれば通常ならばFUTの傷を隠すには十分過ぎるほどなのですが、水に濡れると4cm程度では無力です。

温泉は湯気が立ち上っていますので大丈夫だとは思いますが、海やプールで働くような人にはちょっとお勧めできないのがFUTなのです。

まとめ

以上自毛植毛のFUTはどんな人に向いていないのかという話でした。

安定した自毛植毛が可能なFUTで、さらに手術費用も安価。
いいことづくめのFUTではあるんですが、この傷の問題があるということだけは念頭に置いてください。

もし短髪にしたい、あるいはしょっちゅう人の前で髪の毛が濡れるような生活をしている人はFUEが無難です。

自毛植毛のメディカルローン利用率、審査、金利などについて

自毛植毛は一般的に80万円から200万円ほどの手術費がかかります。
これだけの金額を現金一括払いでポンっと支払える人はそうそういないでしょう。
クレジットカードでの支払いにしても、これだけの金額となると限度額が不足しがちです。

そこで大半の人が利用するのがメディカルローンです。
クリニックによりますが自毛植毛を受ける人の約70%がメディカルローンを利用しています。

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メディカルローンの次に利用者の多いクレジットカードでも、大半の人が分割払いを選択しています。
一括払いよりも分割払いで利用する人が圧倒的に多いことがわかりますね。

そもそもメディカルローンって?

そもそもメディカルローンとは何なのでしょうか?
これは自動車ローンや教育ローンなどのような「用途が限られたローン」の一種です。

通常のカードローンなどは貸し出しの際に何に使うか限定条件はありません。
それに対してメディカルローンは高額な医療行為(自毛植毛、脱毛、美容整形など)に使うことに限定する代わりにお金を貸しますよ、というローンなのです。

メディカルローンには2種類ある

メディカルローンの一般的にオリコなどの信販系の会社が貸し出す「信販ローン」、クリニックが独自に貸し出す「自社ローン」の2つに分けられます。

審査は信販ローンの方が厳しめ、自社ローンは最悪焦げ付いても(返済されなくても)、損害が少なく抑えられるので審査は甘めの傾向にあります。また、金利も自社ローンの方が低い傾向にあります。

審査 金利
信販ローン ちょっと厳しい 少し高い
自社ローン かなりゆるい 低い

これだけ見ると自社ローン最高!となりがちですが、あまり自社ローンをやっている自毛植毛クリニックが無いんですね。回収のノウハウなどが無いクリニックが自社ローンを運営するのは思いの外むずかしく、ローンのことはローン会社に任せることが一般的です。

ちなみに、実際の金利信販系・自社系問わず、「メディカルローンは通常のカードローンよりも非常に低い」と覚えておいてください。よくネットでは通常のカードローンの方が金利が安いからカードローンを使ったほうがいいというデタラメを書いているサイトやブログが溢れていますが、あれはカードローンを契約させたい広告ですから信じないように。

自動車ローン、教育ローン、そしてメディカルローンなど用途が限定されたローンの場合、何にでも使えるカードローンよりも金利はぐっと低くなるのが当たり前です。

しかしこのへんは利用者の年収などによって金利は変わってきますのでまずは自毛植毛を受けたいクリニックに相談してみるといいかもしれません。もしあなたが銀行系の低金利カードローンを契約しているならば、そちらの方が金利が低くなるケースもあります。逆にプロミス、アコムなどの消費者金融系カードローンは金利が高めになりますので、メディカルローンの方が低くなるでしょう。

メディカルローンの審査はどのくらい厳しいのか

さて、こうなってくるとメディカルローン(信販)の審査が通るかどうか、心配な人も出てくるかもしれません。確かに信販メディカルローンは自社ローンよりも審査が通りづらい傾向にありますが、それでも一般的なクレジットカードの審査に通る人ならば問題はありません。

気をつけて欲しいのは以下のような人たちです。

  • 全く収入が無い人
  • 過去にクレジットカードの滞納を何ヶ月もしてカード自体を止められたような人
  • 現在カードローンの借り入れ額が収入の三分の一に達している

これに該当する人たちは審査が通りづらくなるでしょう。

メディカルローンが使える自毛植毛クリニック

ほぼ全ての自毛植毛クリニックがメディカルローンを使えます。
使えないところを探すほうが困難なレベルです。
特にAGAルネッサンスクリニックなど大手のクリニックでは100%利用が可能です。

まとめ

100万円近くする自毛植毛を一括で支払える人ならいいのですが、現実にはそのような人はあまりいません。低金利のメディカルローンを利用できるならば積極的に使って、無理のない返済方法をお願いしてみましょう。

以上自毛植毛のメディカルローンメディカルローンの利用率や審査、金利についての解説でした。

自毛植毛の2大手法・FUTとFUEを比較してみた

自毛植毛を受けようと考えている人が必ず悩むのが、2017年現在の自毛植毛の世界的な二大手法であるFUE法とFUT法のどちらで植毛を受けた方がいいのかどうかです。クリニックごとにその呼び名も異なるために(例えばAGAルネッサンスクリニックではFUE法をARTASと呼んだり、切る植毛・切らない植毛と表記したり)、余計に混乱するのではないでしょうか。

そこで、この記事ではFUE法とFUT法の違いについてなるべく詳しく比較して解説したいと思います。今から自毛植毛を受けようと考えているけれどFUE法とかFUT法とか色々とあってどうすればいいのかわからないという人はぜひ参考にしてください。

(もし自毛植毛そのものの知識が無い場合はこちらの記事から先にどうぞ)
自毛植毛完全マニュアル2017年版 - AGAと戦う人に読んで欲しいブログ



SBC毛髪再生医療センター

FUE法=切らない FUT=切る(メスを使う)

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FUT法とFUE法の違いの最もわかりやすい点は、FUT法はメスを使って頭皮ごと髪の毛を切り取りますが、FUE法はメスを使いません。
ここが決定的に違う点です。

メスを使って頭皮を切り取るなんて怖いですね…。実際は麻酔が効いているのでほとんど痛みは感じないのですが心理的なハードルが高くてFUT法を選択しない人も多いようです。

FUE法はメスこそ使わないものの、米粒大の面積の皮膚をパンチのような機械で毛根組織ごと採取してきます。これはこれで想像しただけで痛いです…。でもこちらの方が心理的にはずいぶん楽なのも事実です。

このようにメスを使って切るかどうかがFUT法とFUE法の一番大きな違いと言えます。

FUT法

FUT法はメスで頭皮を切り取る

FUT法はFollicular Unit Transplantationの略で、1995年に開発された手法です。日本よりも先に植毛技術が発達した海外では圧倒的に主流で、自毛植毛クリニックによってはストリップ法とも呼ぶ所もあります。

FUT法の特徴は縦2cm横10cm程度の面積をメスを使って頭皮ごと切り取るところにあります。ここがFUE法との決定的な違いです。この切り取る面積は植毛する本数によって異なりますがだいたいのイメージとして捉えて下さい。

頭皮ごと切り取り、ドナーと呼ばれる移植する株(髪の毛が生えてくる毛穴のようなもの)をごっそり採取しそれを一つずつ人手で分解し、薄くなった部分に移植するのがFUT法です。頭皮を切り取るわけですからそれを糸で縫合して植毛手術が完了します。

切り取った部分はどうなるのか

それでは皮膚を切り取った部分はいったいどうなるのでしょうか。残念ながらその部分からはもう毛が生えてくる事はありません。ですから、あまり広範囲に渡って切り取る事はできません。また、縫合するとはいえ傷が残ってしまいますから、あまり目立たない場所を選んで切り取る事になります。どこを切り取るかはドクターと相談することになるかとは思いますが、基本的には両耳を後頭部側からぐるっと帯状に切る事が一般的です。ここが最も傷が目立ちにくく、またAGAを発症させて薄毛の原因となるDHTと呼ばれる男性ホルモンの影響を受けにくい後頭部の髪の毛なので移植した後にも脱毛しにくいメリットがあります。

なるべく目立たない場所を選ぶとはいえ、傷が残るのは事実です。いかにこの傷を小さくして目立たなくするか、あるいは永久に生えてこなくなってしまう面積を小さくするかは執刀・縫合するドクターの腕の見せ所と言えるでしょう。安いからといって安易に植毛費用だけでクリニックを選ぶとこのあたりに気を使ってもらえない事が多く、後悔する事になります。

縫合する際に特殊な技術を使って縫合する事で傷を小さくすることをアピールするクリニックも多いです。単純に糸で縫合してはい終わり、ではいかないんですね。

例えばトリコフィティック縫合法(Trichophytic closure)と呼ばれる技術。傷の下の皮を1mm程度削り、そこに傷の上側の皮を被せて縫合します。傷が治癒するとその傷跡から発毛するので傷が目立ちにくくなります。トリコフィティック縫合法で傷跡から生える髪はだいたい1例から2列程度。採取ドナー面積が数mmの方は2列程度の髪の毛でも傷がほとんどわからなくなります。

このようにFUT法はメスで皮膚ごと切り取るぶん、傷痕が大きく残りやすくなる方法なのでアフターケアが大事になってきます。どこを切るか、どうやって縫合するか、全てはドクターの腕にかかっていると言えるでしょう。

FUT最大のメリットは大量植毛に適しているところ

FUEが米粒大の面積のドナーをチマチマと採取していくのに対して、FUTはメスでごっそりとドナーを頂いてしまいますので、とても効率がいいです。大量に植毛しなければならない場合はFUTを積極的に選択するべきでしょう。

また、採取時にドナーを傷つけてしまうドナーロスもあまり起こりません。FUEはパンチでチマチマと何箇所もドナーを採っていきますので、その際にどうしてもドナー部分を傷つけてしまい使いものにならない株が生まれてしまいます。

大量に植毛すればするほど、このドナーロスによって失われてしまう株が増えてしまうのがFUEの欠点ですが、メスを使って大きな面積でドナーを採取するFUTの場合はドナーロスがほとんどなく、定着率も95%を超えます。

1000グラフトを超える場合はなるべくFUTを選択されることをおすすめします。

費用がFUEよりも若干安い

これはクリニックによって異なりますが、基本的にFUT法がFUE法よりも費用を安く抑えることができます。FUE法はパンチで何度もドナーを採取しなければならないために効率があまり良くないため、どうしても人手と時間がかかってしまいます。それが植毛価格に反映されて高くなりがちです。

施術に備えて毛髪を剃る面積が少なくていい

ドナーを採取する際に、FUT、FUE共にある程度後頭部を剃り上げる必要がありますが、この際にFUTの方がFUEよりも剃る面積が狭くて済むので、剃った部分より上の毛が長ければ剃った部分を隠すことができます。つまり他人にバレにくいです。

それに対してFUEは剃り上げる面積がFUTよりもかなり広いために隠すことが困難です。植毛手術を受けたことを他の人に隠しにくいのです。

FUT法のデメリットは後頭部の線状の傷

FUT法のいいところばかり述べてきましたが、もちろんデメリットもあります。

FUEに比べるとドナー採取の際にメスで頭皮をごっそりと切り取るために、どうしてもそこが線状の傷となって残ってしまいます。クリニック側も目立たないように縫合してくれるとはいえ、短髪だと他の人にバレてしまう可能性があります。

これが最大のデメリットですね…。3cmぐらいの長さならばほとんどわからないでしょうが、坊主や極端に短いベリーショートのような髪型だと傷跡を髪の毛で隠すことができなくなってしまいます。短髪が好きな方はFUE法を選ぶことが多いようです。

FUT法まとめ

ここまでFUT法について施術方法やメリット・デメリットを解説してきました。頭皮をメスで切るという心理的な恐怖感、線状の傷が残るために髪型が制約されるというデメリットはあるものの、費用が比較的安価で、ドナーロスが少なくて大量の植毛が可能などのメリットもあります。この点を頭に入れておいて、次から解説するFUEと比較してみてご自分にあった施術方法を選択してください。

FUE法

FUE法はFollicular Unit Extractionの略で2001年に開発された手法です。FUTが1995年でしたから若干新し目の技術です。

FUE法ではFUT法と違ってメスを使わずに「パンチグラフト」という植毛用の器具で、髪の毛を株ごとに採取していきます。一回あたりの取得面積は大きいものだと米粒大、小さいものだともっと狭い範囲で採取していきます。

FUTの採取方法は一箇所を大きめにゴッソリといった感じだったのに対し、FUEは小さい面積のぶん何度も何度も採取するようなイメージです。

傷が小さい

FUTはどれだけドクターが頑張ってもある程度の線状の傷(無毛部分)が後頭部にできてしまう自毛植毛方法でした。それに対してFUEは米粒よりも小さい面積で皮膚をくり抜きますので、もちろんその部分からは髪の毛は生えてこなくなるのですが、傷という点では目立ちにくいのは確かです。下手なドクター、というより植毛機器が時代遅れの物を使っているクリニックの場合は米粒大の傷が後頭部に大量にできてしまうこともありましたが、現在の大手の植毛クリニックはドナー採取の際に使う器具も最新の物を使うためにそのようなことは無くなりました。

ほとんど傷としては残らないレベルに植毛手術を終えることができるために、坊主はともかくとして短髪にしても植毛を受けたことが全く他の人からわからないという点が好まれています。

太くていい毛を優先的に薄いところに移植できる

FUEはドナー採取時に「太い毛を優先的に採取する」といったことが可能です。後頭部は毛の生えている密度が高いため、細い毛はそのまま後頭部に残して太い毛を薄いところに移植するといったことが可能なのです。これは案外見逃すことのできないメリットです。

施術後にすぐに激しい運動が可能

FUT法では線状の傷が大きく残るために、その傷がある程度治癒するまではあまり激しい運動はできません。ジョギング等であれば可能ですが、サッカー、バスケット、ラグビーなど他の選手と接触する可能性のあるスポーツは医師から避けるように念を押されます。

それに対してFUE法であれば傷口がほとんど目立たないぐらい小さく、また1~2日である程度治癒するためにすぐにスポーツに復帰することが可能です。本格的なアスリートの人にとって自毛植毛によって競技をしばらく離れるのは避けたいもの。そういう場合にはFUE法を選ぶべきでしょう。

頭皮以外からも毛を収集可能

ほとんど行われてはいませんが、もし頭皮から毛を確保できない場合でも頭皮以外の体毛から毛をドナーとして採取することがFUE法であれば可能です。

大量植毛にはあまり向いていない

FUTと違ってドナー採取に時間がかかるために、一回の手術で植毛できるグラフト数が少なくなってしまう傾向にあります。ただしこの辺は近年の技術向上や植毛器具の発達で1000グラフト以上のFUE施術をやるクリニックも増えてきました。

施術前に髪の毛を剃り上げる面積が広くてバレやすい

FUT、FUE共に髪の毛を剃り上げる必要がありますが、FUEの方が剃り上げる面積が広くなってしまうので、手術直後に他人に植毛手術を受けたことがバレやすくなってしまいます。

大手の植毛クリニックではウィッグ(小さいカツラのようなもの)を用意してくれている所があるので、ある程度の長さの髪型ならばそれで隠すこともできます。ただし髪の長さがかなり短い場合はウィッグで隠すことは無理です。女性ですと隠すのに十分な長さの人が多いのですが、男性の場合はここがネックになってきます。施術前はなるべく長くしておくか、あるいは思い切って坊主に近いぐらい短くしておくという手もあります。最近はツーブロックも流行っていますので、うまく隠せるような髪型を事前にアドバイスしてくれる植毛クリニックも増えてきました。

長期的に見ると傷跡が露出するかもしれない

FUE法のドナー採取方法では将来的に薄毛がさらに進行した場合に、ドナー採取部の傷跡が目立つ可能性があります。FUT法では後頭部に大きな線状の傷ができるものの、その傷の部分まで薄毛が進行する可能性は低いです。それに対してFUE法では頭皮全体の広い範囲からドナーを採取するため、その部分にまで薄毛が進行してしまうと傷跡が目立つようになってしまう可能性があるのです。

若干高め

クリニックによりますが、FUTに比べると若干費用が高くなりがちです。植毛大手のAGAルネッサンスクリニックなどはFUTもFUEも同じ金額設定になってしますがこれは珍しい例で、FUTに比べて自毛植毛手術時間が長くなりがちなFUE法は高くなりがちです。

ドクターの腕が問われる

最近はドナー採取時にロボットでやるところも増えてきましたが、もし人手でやる場合は施術するドクターの技術によって仕上がりがかなり左右されます。FUTは縫合時に自然な仕上がりにするような技術が求められますが、FUEは採取時にいかに傷を残さないが問われます。下手なドクターだと米粒大の不自然な傷がポツポツと残ってしまう可能性があります。熟練のベテランドクターに施術してもらえるよう病院にお願いしましょう。

ドナーロスが多い

これがFUE法の最大のデメリットかもしれません。ドナー採取時にどうしても毛根の大事な部分を傷つけてしまい、そのドナーが使い物にならなくなってしまうことがあります。FUTだと広範囲に一回でドナーを採取するのでほとんどロスなく使えるのですが、FUEは何十箇所もパンチグラフトで採取する過程で、どうしてもドナーの大事なところを「切って」しまいます。こうなるともう植えても毛が生えてくることはありません。これがドナーロスです。

大量に植毛するならFUEよりFUTが推奨される最大の理由がここにあります。FUEはどれだけ繊細に作業をしても、大事なドナーを10%から15%ほど失ってしまうために、大量に植毛すればするほどFUTに比べて定着する髪の量は減ってしまいます。

FUE法まとめ

ここまでFUE法についてメリット・デメリットを中心に解説してきました。いかがでしたでしょうか。傷が目立ちにくく短髪にしても人にバレにくいという最大のメリットがある一方で、費用が高めでドナーロスが起こりやすく大量の植毛には向いていないという傾向があります。

とはいえ、近年ではドクターや器具の技術向上でこのデメリットは改善されつつあります。ドナー採取時にロボットを使って半自動化するクリニック(AGAルネッサンスクリニックのARTAS等)も増えつつあり、今後さらに技術が進化していく手法と言えるでしょう。

FUTとFUEはどちらの方が失敗が多いのか

自毛植毛を失敗してしまうと取り返しがつかないだけに、FUTとFUEのどちらが成功率が高いかは気になるところですね。しかし、何をもって「失敗」と見なすのかは難しいところです。と言うことで失敗問題については以下のようにテーブルにまとめてみました。

ドナー定着率の失敗 傷が目立ちすぎる失敗
FUT 低い 高い
FUE 高い 低い
FUEの欠点はドナー(グラフト)を取得する際に毛根を傷つけてしまい、移植した後に定着しないことが多いというところです。FUEロボットであったりドクターがの腕の精度によって定着率が左右されるので、受けてみないと定着率がわからない点が怖いですね。傷の問題はFUTほどは深刻ではありません。ただしよほど酷いドクターの場合は米粒状のドナー取得痕が残るかもしれません。

それに対してFUTはドナー定着率についてはFUEよりも高くて失敗することは少ないでしょう。しかしFUTはメスで頭皮を切り取るのでどうしても線状の傷が残ってしまいがちです。うまく髪型で隠せればいいのですが、もし隠しきれないほどの傷になってしまった場合は失敗と言えるでしょう。

いずれにせよ、FUTの方が自毛植毛の施術方法としては歴史が長く、ドクターが手法に精通しているため、大きな失敗は起こりにくい傾向にあります。

FUTとFUEの比較のまとめ

以上、現在の2大自毛植毛技術であるFUT法とFUE法の違いの比較について解説してみました。

どちらの技術も一長一短、いいところもあれば悪いところもあるのが現状です。「安いからFUTを選ぶ!」「傷が目立たないからFUEを選ぶ!」と安易に考えないでください。どちらの手法が適しているのかはあなたの髪の毛の状態によって左右されます。どちらの手法が一概にいいとは言えないのです。経験豊富なドクターとよく相談してから、ご自分にあった手法を選ぶようにしてください。

FUE法を行っているクリニックはまだ日本ではそんなに数がありません。東京、仙台、大阪、福岡でFUE法での自毛植毛を受けるならAGAルネッサンスクリニックがまず第一選択かなと思います。

なんと薬局で薬の偽造品が見つかる

とんでもないニュースが流れてきました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170117/k10010842631000.htmlwww3.nhk.or.jp

薬局でC型肝炎の治療薬を処方してもらったところ、なんと中身が偽物だったという衝撃的なニュース。ハーボニーという薬で、なんと一錠5万円もするそうです。

もちろん薬局が中身をすり替えて偽物を売るわけが無く、流通過程で何者かが中身を入れ替えた可能性が濃厚だそうです。これだけ高い医薬品ですから正規品と偽物をすり替えて闇市場で流せばとんでもな利益が出るんでしょうね。しかし日本国内でまさかこんな事が起きるとは思いもしませんでした。

よくAGAやED治療薬のジェネリックを海外から個人輸入するのは偽造品のリスクがあるので危険だという論調がありますが、国内流通医薬品でもこのようなことがあるんですね…。患者さんが錠剤の色や形に違和感を覚えて発覚したそうですがよく気づきましたね。大手柄だと思います。製薬会社はこの方にお礼しないと!

まあそんなに薬価の高くないプロペシアで偽造品・偽物なんて事はちょっと考えにくいです。今は特許が切れたプロペシアよりもさらに安いジェネリックのフィナステリド錠が認可されていますから余計に偽物リスクは低くなったでしょうが、2007年頃は都内で7000円台で処方しているクリニックは安すぎるとして偽物じゃないかとか海外から輸入されたものじゃないかとか掲示板では囁かれていましたが、さすがにそれは無かったはずです。

以上国内の正規流通品に偽造医薬品が見つかったというお話でした。個人輸入だとどうしても偽造薬のリスクを背負わないといけないですね。効かないだけならともかく、健康を害しては本末転倒です。国内プロペシアの最安値4200円のAGAルネッサンスクリニックは偽造品が紛れている心配は無いです。

追記

徐々にハーボニー偽造品事件の全貌が明らかになってきました。当初考えられていた状況よりも性質が悪いですね。

正規の仕入れ元ではなく、卸業者の正規の許可を持たない素性不明な個人から持ち込まれたハーボニーを現金問屋が購入し、それを他の卸業者へと転売して流通されて最終的に薬局に流れ着いたそうです。ありえないですこれは…。

素性不明な個人 → 現金問屋 → 東京の卸業者 → 大阪の卸業者 → 薬局 → 患者さん

こういった流れですね。
ようするに「素性不明な個人 → 現金問屋」がマズイわけです。
これだけ高価な物を素性のしれない個人が、それも何人も現金問屋に持ち込んでいた。それを現金問屋が買い取ってしまう。
これは日本の医薬品業界にとっては根底を揺るがしかねない事件ですよ。

偽物を持ち込んだのが数人の男女ということなので組織的な犯行でしょう。
さらに、これは勝手な予想ですが持ち込んだ人間は偽物だったとは知らなかった可能性があります。
暴力団などが個人を雇って「これを現金問屋に持ち込んだら1割報酬をやる」みたいな感じでしょうね。

今回は偽の錠剤がサプリメント漢方薬などで入れ替えるという稚拙な手段だったので患者さんがすぐに気がついたわけですが、もし精巧に作られたらお手上げじゃないんですかね。
相当信頼のできる流通経路からのみ仕入れるようにしないと本当にマズイです。

自毛植毛完全マニュアル2017年版

この記事では現在薄毛治療に対して最も確実性が高く、そのぶん費用も高いと言われている自毛植毛について解説します。2005年に登場したプロペシアの陰に隠れて薄毛治療としては地味な存在として扱われてきましたが、自毛植毛はここ10年で劇的な進化を遂げきた薄毛治療手法です。以前のフラップ法などに比べると抜群の効果を発揮するFUT法やFUE法が日本でも主流となってきて、また年々費用も下がってきて施術を受けやすくなってきました(それでもまだまだお高いですが…)。

高い分気軽に受ける事ができない治療なので、よく自毛植毛のことを調べてから自分に合っているかどうかを考えていただけるようわかりやすく2017年の最新事情も踏まえて解説していきたいと思います。

自毛植毛とは

自毛植毛を一言で説明するならば、「側頭部や後頭部に残っている健全な毛根ごと採取し、薄くなった部分に移植する」というものです。かなり薄毛が進行してしまった人でも側頭部や後頭部にはかなり毛髪が残っているケースが多いですよね。なぜそういう事が起きるかと言うと、側頭部や後頭部や男性ホルモンの一種であるDHTの影響を受けにくいために、脱毛しにくいのです。逆に前頭部はDHTの影響をモロに受けてしまうためにAGAを発症するとすぐに抜け落ちてしまうのです。

この側頭部や後頭部の髪の毛が残っている部分を毛根ごと採取し、前頭部に移植(植える)してしまえば、そこからまた髪の毛が生えてくるわけです。これが自毛植毛の簡単な説明です。

自毛植毛の最大のメリットはその確実性です。プロペシアミノキシジルなどは安価に治療できるために大ブームとなりましたが、残念ながら全ての人に効果があるわけではありませんでした。またかなり薄毛が進行してしまってからプロペシアを服用しても現状維持止まり(それでも凄いことですが)になってしまう人も多かったです。安価で手軽なぶん、かなりAGAが進んでしまった人には劇的な改善が見込めない治療法と言えるでしょう。

それに対して自毛植毛は、側頭部や後頭部に大量の髪の毛が残っていれば(ちなみにこれをドナーと呼びます)、かなり薄毛が進行した人でも劇的に生え際を前進させたり頭頂部の密度を濃くすることが可能なのです!

これこそが自毛移植の最大のメリットでしょう。手術の失敗等が無ければプロペシアなどのように改善するかどうか運任せといった事がありません。最新の移植手法であるFUT法などでは髪の毛が定着率が95%にも及びますから、後頭部より1000本を頭頂部に移植すればほぼ1000本が定着し、頭頂部の密度は劇的に改善されます。素晴らしい治療方法です。

ちなみに毛根を皮膚ごと採取すると聞くとめちゃくちゃ痛そうな気もしますがもちろん麻酔を使うので痛みはほとんど感じません。

治療をやめても効果が継続

そしてもう一つ大きなメリットがあります。プロペシアミノキシジル、あるいは成長因子治療などは、治療をやめたら効果が無くなり薄毛がまた進行してしまうというデメリットがあります。いったん治療をしはじめたら現状維持するためにずっと治療を継続しなければならないのです。一ヶ月7000円かかる治療を選択したら、10年で80万以上かかってしまいます。

しかし自毛植毛はいったん移植してしまえばその効果はその後メンテナンスをしなくても継続します。さらに言えば、移植前より移植後の方が脱毛に対して強くなれる可能性すらあるのです。なぜならば、移植に使う側頭部や後頭部のドナー(毛根)は先述したようにAGAを発症させる男性ホルモンの一種であるDHTに対して非常に強い毛根なのです。だから薄毛が進行してもまだ力強く髪の毛を生やしてくれているのです。その毛根を前頭部や頭頂部などに移植したらどうなるでしょうか。元々生えていた毛根よりもDHTに対して強い毛根になれるのです!このメリットも非常に大きいです。移植後は移植前よりもAGAに強くなれるのです。

デメリット

もちろん自毛植毛にもデメリットはあります。ここからは自毛植毛のデメリットについて解説していきます。

費用

まずはやっぱりこちら。費用です。お高いです。なかなか手を出しづらいです。プロペシアが毎月数千円で済むところ、自毛植毛は最低でも何十万
かかってしまいます。この高額な費用を捻出できるかどうかが最大のハードルと言えるでしょう。薄毛の進行具合にもよるのですが、だいたい100万円ちょっとはかかってしまいますね。20代の若い人には捻出するのがほとんど不可能に近い金額です。

傷、無毛部分ができてしまう

また、自毛植毛の施術方法によってはドナー(後頭部・側頭部の毛根)を採取する際に無毛部分(二度と毛が生えてこない部分)や傷が残ってしまいます。特に無毛部分の問題は避けて通れません。前頭部や頭頂部に移植するために側頭部や後頭部より何千本という毛根を皮膚ごと採取しなくてはならないのわけですから、その部分からはもう毛が生えてこなくなるのは当然です。

もちろん施術時にその辺りは考慮してからドナーを採取します。毛が生えなくなる部分が目立たないように工夫して採取してくれます。基本的には両耳を後頭部側よりぐるっと囲んだ部分を使う事が多いです。ここならばその部分より上の髪の毛が覆い被さることによって無毛部分が全く目立たなくなるからです。しかし短髪の人だと無毛部分を隠せるだけの髪の長さが確保できません。そのため自毛植毛を受けた人は少し長めのスタイルに変更する必要があります。

後で詳しく解説しますが、施術方法によって無毛部分の大きさは異なります。現在主流となっているFUT法ではかなり大きめの無毛部分(例えば縦2cm、横15cm)ができてしまいますし、FUE法と呼ばれる方法だとパンチの穴のような無毛部分が多数できるようなイメージです。どちらがより目立ちにくいかはヘアスタイルによりけりなので一概には言えませんが、FUEの方が目立ちにくい傾向にあります。ただしFUT法では無毛部分を小さくするような事も可能です。

手術後、半年ぐらいは我慢の時期

一つの毛根から生えている髪の毛というのは常にずっと生え続けているわけではありません。成長期→脱毛期→成長期→脱毛期というサイクルを繰り返しているようなイメージです。他の毛根が脱毛期で休んでいる間は他の毛根が成長期で頑張って生えているわけです。

自毛植毛の手術後の初期に問題となるのはこの髪の毛の生え変わりのサイクルです。基本的に移植した毛根は、移植直後は脱毛期になると考えて下さい。つまり、移植してもしばらくは生えてこない可能性が高いのです。
3ヶ月程度で生えてくる事もありますが、だいたいは半年ぐらいから細くて弱々しい毛が生えだします。その後時間をかけて太くて黒々しい髪の毛に成長します。だいたい1年ぐらいかかるケースが多いです。移植してすぐに前頭部・頭頂部がふさふさの状態になるわけではないんですね…。

これはデメリットでもありますが、ポジティブに捉えるならばメリットにもなり得ます。もし自毛植毛したことを他人に知られたく無い場合、いきなり後頭部の髪の毛が前頭部に定着してフサフサになっちゃうとバレバレですね。「カツラじゃないのか?」と職場で噂がたつかもしれません。なので、半年から1年をかけて徐々にフサフサになった方がある意味いいのかもしれません。

またもう一つヘアサイクルの件でデメリットを。毛根を移植する時にその毛根から毛髪が生えているということは、ヘアサイクルにおいては成長期ということになります。そして移植した毛根のサイクルが全て成長期の可能性が高いです。これは後々問題となります。通常、一つ一つの毛根のヘアサイクルは微妙に異なるために、成長期の毛根が頑張って髪の毛を生やしている間は脱毛期の毛根は休んでいても全体の毛髪料に不自然さはありません。しかし、全ての毛根のサイクルが同じだったらどうなるでしょうか?みんな一斉に脱毛期がきて悲惨なことになってしまいます。

これが自毛植毛の時に起こりうる可能性があるのです。移植するドナーが全部成長期の毛根だったら、一斉に脱毛期に入ってしまいます。悲劇ですね。移植方法によってこのリスクは異なります。一定面積の皮膚をごっそり採取するFUT法であれば成長期と脱毛期の毛根ごとドナーにするのであまり問題になりませんが、狭い範囲をパンチ穴を空けるような感じでドナー採取するFUE法では気を使う必要がありそうです。この辺りはちゃんとした植毛クリニックでは考慮してくれるでしょう。しかし安価で施術例も少ないクリニックの場合はとりあえず移植しちゃえばその後どうなろうが知らないというスタンスで適当にやられてしまうかもしれません。

FU(Follicular Unit・フォリキュラーユニット)とグラフト(株)は

さて、最新の自毛植毛技術を知る上でまず最低限把握していただきたいのがFUとグラフトです。実際に移植を受ける時のクリニック選びの際にもFUやグラフトの知識が無いと費用などの比較がしづらくなりますので頑張って覚えておきましょう。

人間の頭皮を拡大すると毛穴が見えてきますが、一つの毛穴から一本の毛が生えているわけではなく、一般的には数本の毛が生えています。この毛穴のことを自毛植毛の時にはFUと呼びます。

また、自毛植毛する際に植え付ける移植片の一つ一つのことをグラフト(株)と呼びます。

2017年現在、最も一般的な自毛植毛クリニックでは一つのグラフトに一つのFUというのが主流です。以前は一つのグラフトに2~3個のFUを含んだMFU(ミニグラフト)と呼ばわれるものを使ってしました。こちらは取り扱いがFUよりも楽であったり施術時間が短くなり、結果的に植毛費用を押さえる事ができるために以前は主流でした。しかし移植した際の不自然さが際立ち、特に生え際の不自然さから植毛したことがバレやすくなり、定着率が低くなりやすく、さらに頭皮の傷が大きくなるという様々なデメリットから徐々にMFUは嫌われるようになり、現在は一つのFUで一つのグラフトにする方法が主流となっています。

ここのところは植毛クリニック比較する際に大事です。誰だって費用を抑えたいと考えますので、植毛費用の安いクリニックを優先してピックアップするかもしれませんが、そのクリニックはもしかしたらMFUなどの前時代的な植毛方法を使っているから費用が安いのかもしれません。また、前時代的な植毛方法で手術しているクリニックはその旨を知られたく無いのか、あまりwebサイトに詳しい施術方法を出さない傾向にあります。もし疑問点がありましたら、カウンセリングの際にしっかりと担当者に聞いてみましょう。

現在の二大植毛技術であるFUTとFUEについての比較

さあ、いよいよ2017年現在主流となっている植毛技術について詳しく解説してきます。FUT法とFUE法、とても名前が似ているこの2つが現在の一般的な自毛植毛技術です。

この2つは最後の1文字だけが違い、最初の2文字のFUは共通していますね。FUとは先ほど解説したFollicular Unit・フォリキュラーユニットのことです。

FUTとFUEの決定的な違いはこのFUを頭皮より採取する際の方法です。あまり専門用号を使っても患者さんに伝わりにくいので、FUTは「切る植毛」、FUEは「切らない植毛」とクリニックが説明する事もあるように、この両者は採取方法にメスを使うかどうかで区別することができます。

1995年に開発されたFUT法は、例えば縦3cm、横15cmのようにかなり大きめの面積で頭皮ごと切り取ってFUを採取します。メスで切るイメージですね。

それに対して2001年に開発されたFUE法はパンチと呼ばれる器具を使って部分部分の毛穴を採取するイメージです。パンチ穴を頭に空けていく、と言うとちょっと怖いですがそんな感じです。

それぞれメリットとデメリットがあるので下の記事で詳しく説明しています。

aga-aga.hatenablog.jp

まとめ

「自毛植毛完全マニュアル2017年版」いかがでしたでしょうか。

自毛植毛は非常にコストがかかるぶん、治療効果はプロペシア等を寄せ付けないほどに圧倒的です。現在の主流はFUT法とFUE法の二種類で、より先進的なのはFUE法ですが、まだまだ日本では手術できる病院が少ないのが現状です。もしお住いの近くにFUE法をやっている自毛植毛クリニックがあればぜひカウンセリングだけでも受けて費用を見積もってもらってはいかがでしょうか。新車が一台買えるぐらいお金はかかってしまうので、自分で納得できるまで悩みに悩んで自毛植毛を受けるようにしてみてください。

SBC毛髪再生医療センター