ミノキシジル5%ジェネリック外用薬の認証状況(2018年8月現在)
スカルプD メディカルミノキ5の発売でにわかに活気づくミノキシジル5%医薬品の認証状況(リアップは除く)はこちら。2018年8月20日現在です。
(2018年10月28日追記)ロート製薬からミノキシジル5%外用薬の発売が決定しました。
(2018年11月20日追記)東和薬品からミノアップの発売が決定しました。リョート−ファイン株式会社製造。
(2018年11月22日追記)廣昌堂のミノゲインがサンドラッグ限定で発売されました。
申請年月日 | 商品名 | 申請業者名 |
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2017/7/6 | プレミアムミノキ5 | 東亜薬品株式会社 |
2017/7/6 | ヘアメディカルミノキ5 | 東亜薬品株式会社 |
2017/7/6 | メディカルミノキ5 | 東亜薬品株式会社 |
2017/12/12 | リグロEX5(2018年11月17日発売) | ロート製薬株式会社 |
2017/12/12 | リグロウEX5 | ロート製薬株式会社 |
2018/3/2 | 加美乃素デルタ | シオノケミカル株式会社 |
2018/4/2 | ミノグロウ | 大興製薬株式会社 |
2018/4/2 | ケカール | 大興製薬株式会社 |
2018/4/10 | ミノアップ(2018年11月21日発売) | リョートーファイン株式会社 |
2018/4/10 | MR.NARUKEミノキシジル5 | リョートーファイン株式会社 |
2018/4/10 | ナルケン5 | リョートーファイン株式会社 |
2018/4/16 | ミノゲイン(2018年11月20日発売) | 株式会社廣昌堂 |
2018/4/16 | ミノケア | 株式会社廣昌堂 |
2018/4/16 | ゴガミ | 株式会社廣昌堂 |
2018/4/16 | オルケア5 | 株式会社廣昌堂 |
2018/5/23 | スカルプD メディカルミノキ5 | 東亜薬品株式会社 |
2018/6/11 | ミノファイブ | 大興製薬株式会社 |
2018/6/11 | S.Gアップ | 大興製薬株式会社 |
※赤文字の「スカルプD メディカルミノキ5」のみ発売済
2017/7/6に認証を受けている東亜薬品株式会社のメディカルミノキ5については、2017年10月に育毛シャンプー屋のアンファーより発売が予定されていました。しかし医薬品に義務付けられている添付文章が申請時のものと異なるとして発売が延期され、結局発売自体が中止されてしまった経緯があります。
武井壮さん、伊勢谷友介さんなど芸能人を起用して大々的なプロモーションを仕掛けていただけに、アンファーとしては痛恨の失態として今後も語り継がれるでしょう。
結局、日本初のミノキシジルジェネリックは、2018年8月に発売された同じ東亜薬品株式会社が申請していた「スカルプD メディカルミノキ5」という名称になりました。すでにこのブログでもお伝えしているようにジェネリックにも関わらず本家リアップより高く品質もイマイチという意味不明仕様になっております。
本命はロート製薬の「リグロEX5」?
大半の申請元業者がジェネリック専業なのに対して「ロート製薬」の名前が目立ちます。いわずとしれた大企業ですね。
ただ申請商品名が「リグロウEX5」となっているのが気になります。
リグロウといえば株式会社ハーバー研究所なるところから出ている、さっぱり効果がない「薬用リグロウ」という育毛剤と同じ名前だからです。
「スカルプD メディカルミノキ5」が育毛シャンプーのアンファーから発売されたように、リグロウEX5もロート製薬が製造するけれど発売は株式会社ハーバー研究所となるかもしれません。一応東証ジャスダックに上場していますからそれなりに大きな企業ですが、何の効果も無い育毛剤を発売していた時点で期待が尻すぼみしてしまいます。効果はもちろんリアップX5と同等でしょうが、無駄に高そう。
ちなみに1990年代〜2000年代初期の頃に、海外ミノキシジルで「リグロ」というものも存在していました。Regroeというメーカーが作っていたミノキシジル外用薬で、5%や6%のものが存在したようです。
2018年中にロート製薬から発売されることが決定
2018年10月9日にロート製薬から「2018年内にミノキシジル外用薬を発売する」とアナウンスされました。
元々ロート製薬が力を入れていた再生医療関連の研究成果もフィードバックすることで、毛乳頭だけでなく脂肪由来間葉系幹細胞にもミノキシジルが作用することを突き止めたそうです。
報道によればミノキシジルの効果をさらに高めるための成分をプラスされる可能性が高し。
ミノキシジル外用薬の弱点である生え際にも効果があるようなら、一気にミノキシジルのトップに上り詰めそうですね。
おそらくリアップと同じくドラッグストアーで売られるOTC薬となるでしょう。
大正製薬としてはアンファーのメディカルミノキ5発売以上の脅威となりそうです。
さらに2018年11月17日に発売が決定。
税抜き7000円とのこと。
うーん。高い。
育毛外用薬の販売はジェネリック専業メーカーには辛い?
大正製薬のリアップシリーズのように、製薬メーカーが自分で売ればいいじゃないかと思いがちですが、育毛外用薬の場合はなかなかそう簡単にはいかないようです。
ジェネリック専業メーカーは中小企業の域を脱しないレベルの企業体力しか無いため、多大なマーケティング費用・能力が必要とされる育毛外用薬での世界はなかなか厳しいようです。
大正製薬リアップやアンファーのようにテレビCMをガンガン打つ体力はありません。知名度が無ければ売れない世界ですから、中小企業には厳しいのでしょう。
だからこそロート製薬には期待していたのですが…。残念です。
ちなみにシオノケミカル株式会社が申請している「加美乃素デルタ」も育毛剤メーカーとの提携のようです。加美乃素Aシリーズなる「カミゲンE(延命草抽出エキス)」が配合されたらしい、さっぱり効きそうにない育毛剤を発売しているメーカーとの提携ですね。カミゲン(=髪源)っていうネーミングセンスどうにかならなかったのでしょうか。
それにしても延命草って何者ですか。延命草から抽出したエキスとか言われても、髪の毛が生えてくる気配がさっぱりしません。コカ・コーラでも髪にぶっかけてた方がまだマシっぽいです。安いのが不幸中の幸いでしょう。
育毛剤メーカーを間に挟んでしまうと、どうしても価格が高くなってしまいます。
自社で安く発売する男気あふれるジェネリックメーカーは現れないのでしょうか?
薄毛男子から猛烈に支持されると思うのですが…。
ミノキシジル外用薬は製造が難しい
なお、ミノキシジルの外用薬は錠剤タイプと比べるとなかなか作るのが難しく、品質が安定しないようです。ジェネリック専業メーカーが大手製薬会社が開発した頭痛薬や風邪薬を真似するのとは訳が違うんですね。
スカルプD メディカルミノキ5も使用感がいまいちという報告がチラホラ出てきています。もしかすると今後もリアップの1強状態が続くのでしょうか?競争しあって価格が下がるのがミノキシジル医薬品を使う薄毛人にとって最良のシナリオなんですがね。
やっぱり本家、リアップX5がしばらくは安泰っぽいです。