自毛植毛のFUTはどんな人に向いていないのか
少し前までは日本でもニードル式自毛植毛や人工毛植毛が主流でしたが、最近ではまともな植毛クリニックではほぼFUTとFUEの2つの方法を採用しています。
どちらの方法も一長一短なのですが、ここではFUTが向いていないのはどんな人なのかを解説したいと思います。
結論から言うと短髪な人、プールや海によく入る人は向いていません。
どうしても自毛植毛を受けたことがバレやすくなってしまいます。
線状の傷が後頭部にできる
FUTの特徴は何と言っても後頭部にメスを入れるので線状の傷が残ってしまうところにあるでしょう。
対するFUEは傷と呼ぶのは差し支えがあるぐらいのごく小さい無毛部分が後頭部全体にまばらに存在する程度なので、よくドナー採取部を見ても手術したかどうかわからないです。さすがにプロの自毛植毛ドクターであればわかるでしょうが、理髪店・美容室の人ですらわかりづらいのがFUEの傷の程度なのです。
いかに違いがあるかわかっていただけるでしょうか。
FUTは安価で大量の植毛に適しており、定着率も高い方法なので古くから日本の自毛植毛界では定番手法として行われてきましたが、どうしてもこの線状の傷の問題だけはデメリットとして避けられません。
ある程度の髪の長さが無いと傷跡を隠せない
後頭部に線状(横)に傷が残るため、ある程度の長さの髪型でないと傷跡を隠しきれません。
そのため、スポーツ刈りやベリーショートと呼ばれるぐらいの長さだと確実に傷跡が見えてしまいます。
髪型が極端に制約されてしまうんですね。
髪が水に濡れると傷跡が見える
それではある程度髪の長さがあれば大丈夫かと言うとそんなことも無く、今度は水濡れの問題がでてきます。
髪が水に濡れると「しんなり」となってしまいますよね。
4cm程度の長さがあれば通常ならばFUTの傷を隠すには十分過ぎるほどなのですが、水に濡れると4cm程度では無力です。
温泉は湯気が立ち上っていますので大丈夫だとは思いますが、海やプールで働くような人にはちょっとお勧めできないのがFUTなのです。
まとめ
以上自毛植毛のFUTはどんな人に向いていないのかという話でした。
安定した自毛植毛が可能なFUTで、さらに手術費用も安価。
いいことづくめのFUTではあるんですが、この傷の問題があるということだけは念頭に置いてください。
もし短髪にしたい、あるいはしょっちゅう人の前で髪の毛が濡れるような生活をしている人はFUEが無難です。