プロペシアなどフィナステリド医薬品4種の違い
現在日本で入手できる主なフィナステリド錠だけでもプロペシア、フィンペシア、フィンカー、プロスカーと4種もあり、フィナステリド初心者にとってどれを選べばいいのか大変わかり辛くなっている現状があります。2018年現在ではフィナロイドなど新しいフィナステリドジェネリックも登場しています。
この記事はフィナステリドのことをもっと皆さんに知ってもらうために、価格、含有量、入手経路などで詳細に比較しました。自分に最も適したフィナステリド錠が見つかれば幸いです。
どれも同じ成分で出来ている
フィナステリド錠(Finasteride)は主なものだけでも4種類あります。プロペシア・フィンペシア・プロスカー・フィンカー。どれも似たような名前ですので混乱して何がなんだかよくわからない人も多くいるのではないでしょうか。
まずこの4つの医薬品を理解するための最も重要なキーワードを覚えましょう。それは「全て同じ成分の医薬品である」という事です。これら4種の医薬品は全てフィナステリドという成分で出来ており、あくまで製品名が違うだけなのです。
「じゃあどれも同じ効果があるの?」「どれを飲んでも同じなの?」という疑問が浮かんだことでしょう。まさにその通りです。基本的に成分が同じならばどれを服用しても効果は同じはずなのです。
ただし、そんなに単純に事は片付きません。たしかに成分は同じですが、製造元が違ったり、あるいはフィナステリドの含有量が違ったりと各医薬品間で差はあります。また価格も当然違いますし、入手可能経路も違います。そのあたりの差をきちんと理解した上で自分にあった医薬品をセレクトしましょう。
フィナステリド4種の違い
まずは各医薬品の基本的な仕様に基づいて分類してみましょう。ジェネリック医薬品という言葉はみなさん耳されたことがあるかと思います。ジェネリック医薬品とは日本語にすると後発医薬品です。それに対して先発医薬品も存在します。先発医薬品とはその名の通り「一番最初に開発された医薬品」の事です。医薬品メーカーが多大な研究開発費を投じて開発しているために価格が高くなりがちです。その分いわゆる正規品的な位置づけにあるので安全性は最も高いと言えるでしょう。
それに対してジェネリック医薬品(後発医薬品)は特許が切れた先発医薬品の成分をそっくりそのまま真似て作られたものです。もちろん特許が切れているわけですからなんら法的には問題ありません。研究開発費などが必要ないので価格も抑えられるというわけです。また、インドでは医薬品特許そのものが存在しないために、アメリカ・日本などではまだ特許が有効な医薬品でもすぐにジェネリックが製造されます。
先発医薬品・・プロペシア・プロスカー
ジェネリック(後発医薬品)・・フィンペシア、フィンカー
AGA治療の際の推奨フィナステリド量は1日1mgとされています。0.2mg程度でも十分効くといった研究結果もでていますが、現在広く普及しているプロペシアは1mgなので、ここではそれをベースに話を進めていきます。1錠あたりのフィナステリド含有量は以下の通りです。
1mg・・プロペシア、フィンペシア
5mg・・フィンカー、プロスカー
これらを図にまとめてみました。
このように分類することができます。何度もしつこく申し上げますが、各医薬品の成分はどれもフィナステリドなので一緒です。あくまでフィナステリドの含有量や、製造メーカーが違うというだけなのです。
入手経路
プロペシアは国内の病院で処方してもらう事になります。お医者さんから処方してもらえるので安心感を抱く方も多い反面、わざわざ病院まで足を運ぶのが面倒、忙しい、恥ずかしい、といった声も多く聞かれます。その他の3種はいずれも個人輸入で海外から取り寄せることになります。「輸入って何だか難しそう」と思われる方もいるでしょう。ただ今は便利なものでインターネットショッピングの感覚で簡単に手続きできるようになりました。それこそ楽天などで物を買うのと全く変わらない簡単さです。自分の住所を打ち込んで、決済方法を選ぶだけです。もちろクレジットカードも使えます。
価格の違い
各医薬品の違いは価格にも表れています。ここでは文章で表現するよりも図を見ていただいた方が直感的に理解が早いかと思います。プロペシアは国内の病院で処方してもらう形になるので、薬価に加えて診察料がかかってしまいます。1ヶ月分で最安値だと4200円、一般的には7000円から8000円程度が相場です。
それに対してフィンペシアは1年分をまとめ買いすると1ヶ月あたり数百円しかかかりません。プロペシアと比べると劇的に安いのがお分かり頂けるのではないでしょうか。プロスカーも同程度です。フィンカーはさらに安いです。