その育毛剤、効かないよ?

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なんと薬局で薬の偽造品が見つかる

とんでもないニュースが流れてきました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170117/k10010842631000.htmlwww3.nhk.or.jp

薬局でC型肝炎の治療薬を処方してもらったところ、なんと中身が偽物だったという衝撃的なニュース。ハーボニーという薬で、なんと一錠5万円もするそうです。

もちろん薬局が中身をすり替えて偽物を売るわけが無く、流通過程で何者かが中身を入れ替えた可能性が濃厚だそうです。これだけ高い医薬品ですから正規品と偽物をすり替えて闇市場で流せばとんでもな利益が出るんでしょうね。しかし日本国内でまさかこんな事が起きるとは思いもしませんでした。

よくAGAやED治療薬のジェネリックを海外から個人輸入するのは偽造品のリスクがあるので危険だという論調がありますが、国内流通医薬品でもこのようなことがあるんですね…。患者さんが錠剤の色や形に違和感を覚えて発覚したそうですがよく気づきましたね。大手柄だと思います。製薬会社はこの方にお礼しないと!

まあそんなに薬価の高くないプロペシアで偽造品・偽物なんて事はちょっと考えにくいです。今は特許が切れたプロペシアよりもさらに安いジェネリックのフィナステリド錠が認可されていますから余計に偽物リスクは低くなったでしょうが、2007年頃は都内で7000円台で処方しているクリニックは安すぎるとして偽物じゃないかとか海外から輸入されたものじゃないかとか掲示板では囁かれていましたが、さすがにそれは無かったはずです。

以上国内の正規流通品に偽造医薬品が見つかったというお話でした。個人輸入だとどうしても偽造薬のリスクを背負わないといけないですね。効かないだけならともかく、健康を害しては本末転倒です。国内フィナステリドの最安値1800円の湘南美容外科クリニックは偽造品が紛れている心配は無いです。

追記

徐々にハーボニー偽造品事件の全貌が明らかになってきました。当初考えられていた状況よりも性質が悪いですね。

正規の仕入れ元ではなく、卸業者の正規の許可を持たない素性不明な個人から持ち込まれたハーボニーを現金問屋が購入し、それを他の卸業者へと転売して流通されて最終的に薬局に流れ着いたそうです。ありえないですこれは…。

素性不明な個人 → 現金問屋 → 東京の卸業者 → 大阪の卸業者 → 薬局 → 患者さん

こういった流れですね。
ようするに「素性不明な個人 → 現金問屋」がマズイわけです。
これだけ高価な物を素性のしれない個人が、それも何人も現金問屋に持ち込んでいた。それを現金問屋が買い取ってしまう。
これは日本の医薬品業界にとっては根底を揺るがしかねない事件ですよ。

偽物を持ち込んだのが数人の男女ということなので組織的な犯行でしょう。
さらに、これは勝手な予想ですが持ち込んだ人間は偽物だったとは知らなかった可能性があります。
暴力団などが個人を雇って「これを現金問屋に持ち込んだら1割報酬をやる」みたいな感じでしょうね。

今回は偽の錠剤がサプリメント漢方薬などで入れ替えるという稚拙な手段だったので患者さんがすぐに気がついたわけですが、もし精巧に作られたらお手上げじゃないんですかね。
相当信頼のできる流通経路からのみ仕入れるようにしないと本当にマズイです。