ゲンチアナでミノキシジルの発毛効果が増す!とアンファーが主張
アンファー、メンズヘルスクリニック、岩手医科大学という、いつもの面々がミノキシジル系の発毛効果を増す可能性がある成分を発見したと主張しています。
日本薬物動態学会・MDO国際合同学会において「Development of methods to enhance the effects of minoxidil through the increase in expression and activities of minoxidil-activating sulfotransferases in human keratinocytes」という名前で発表された内容をかいまんで要約してみます。
要約:
ゲンチアナ末がミノキシジルの発毛効果を増す可能性がある
いやー、また怪しげな理論を発表してきましたね。
ゲンチアナは胃腸薬によく含まれている成分
ゲンチアナ末ってのはゲンチアナの粉末のこと。ゲンチアナはリンドウ科の多年草で、根は胃腸薬・健胃薬によく入っている。
ゲンチアナが入っている胃腸薬:
・グロスキュー胃腸薬
・ソルマック
・ステイブ胃腸薬
・新クリエフ胃腸薬錠
などなど。どれも苦い胃腸薬ですが、ゲンチアナ由来の苦さです。
このゲンチアナがミノキシジルの発毛効果を増す可能性があるそうで、そのうちアンファーご自慢の育毛シャンプー「スカルプD」にも配合するつもりなんでしょうか。
ちなみにゲンチアナエキスが入っている育毛剤はチラホラあります。薬用オメガプロとか。効かないけど。
アンファーが提携医療機関とやっている怪しげな戦略
アンファーの戦略として、関連クリニックのヘアメディカルグループ(メンズヘルスクリニックなど)と、大学病院(岩手医科大学、日本医科大学あたり)で「発毛に効くっぽい研究効果を発表」して、それをシャンプーなどにフィードバックしていくスタイルがお好きのようです。
特にメディカルミノキ5を2018年8月に発表した後は、何かにつけてミノキシジルの発毛効果をアピールする論文・発表をリリースしまくってますね。例えばこれとか。
私はアンファー発の研究結果は正直眉唾ものだと考えています。薄毛の人たちは安易に飛びつかないほうが賢明です。ちゃんとした臨床実験で劇的に発毛効果があればともかく、アンファー系の発毛理論って全部「もしかしたら生えるかも」程度なんですよ。
今回発表されたゲンチアナもそのレベル。
飛びついちゃダメ。