その育毛剤、効かないよ?

育毛剤・AGA・自毛植毛・毛髪再生医療・薄毛について辛口でぶった切るブログです

人工毛植毛をやってはいけない4つのデメリット【最悪の治療法】

最初に結論:
人工毛植毛は最悪の薄毛治療法。
半年でほぼ全ての毛が抜け落ち、その後は副作用で荒れまくった汚い頭皮が丸出し。
人工毛植毛は絶対やめましょう!

半端じゃない副作用と、それなりに高い治療費のバランスが取れておらず「最悪の薄毛治療法」とも言われる人工毛植毛。
絶対にやるべきではない、いや、やってはいけない薄毛治療です。

もはや日本では人工毛植毛を行っている病院は壊滅して・・・・いないんですよねえ。

残念ながらまだ人工毛植毛を行っている植毛クリニックは存在します。
特に最大手のニドークリニックは札幌、盛岡、仙台、東京(新宿、銀座)、前橋、名古屋、京都、大坂、福岡
と全国10箇所に展開中。
クリニック一覧|人工毛植毛による薄毛治療の株式会社ニドー


人工毛植毛にもメリットはほんの少し存在しますが、基本的に現在はやるべきではない治療法です。
この記事では人工毛植毛をやるべきではない4つのデメリットを暴露しちゃいましょう。

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拒絶反応がヤバイ

人工毛植毛はポリエステル系高分子樹脂(ニドークリニックが採用)やナイロンで作られた人工毛を皮膚に「突き刺す」治療法です。

化学繊維が体内に入ると人間の身体は強烈な拒絶反応を起こします。
いわゆる「自己免疫機能」ってやつが働くんですね。

自己免疫機能のおかげでヒトって生き物は変な成分や物質を体内に取り込まないで済んでるわけ。

当然、人工毛植毛で使う人工毛は人間にとっては「不要な異物」に該当するから、強烈な拒絶反応を起こして皮膚が滅茶苦茶なことになります。

痛みや、かゆみだけで済めばまだ御の字で、皮膚が変色してくぼんじゃう人も多いです。
専門用語ではピットスカーっていうんですが、端的に言っちゃえばミカンの皮みたいな皮膚になっちゃう。

ヤバイですよね。
凄いグロテスクな見た目なので、過去には人工毛植毛を行った病院に対して集団訴訟も起きてます。



半年でほぼ全て抜ける

拒絶反応のおかげで、せっかく植えた毛は全部抜けちゃいます。
身体は頑張って「異物」である人工毛を、体外に排出しようとするんですよね。

だからだいたい3ヶ月で半分ぐらいの毛が抜け落ち、6ヶ月で80%、1年後にはきれいさっぱり無くなります。

残ったのはミカンの皮みたいな汚く醜い頭皮。
「髪の毛を増やそうと思ったら、頭皮がミカンの皮になってました」って、悲劇ですよ。

すぐに抜けちゃう人工毛植毛で髪の毛のボリュームを維持しようとすると、頻繁に植毛を受けなければいけません。
でもそんなに何回も人間の頭皮は植毛に耐え切れません。
だからそのうち植毛不能に陥るんですよね。

しかも費用もめっちゃかかります。
自毛植毛なら1度でほぼ治療は完了するのに、人工毛植毛は年に3回ペースで植毛しないと髪の毛を維持できません。
毎年100万円以上かかる感じです。
費用的にもありえないのが人工毛植毛なのです。

見た目が不自然

いくら人間の髪の毛に近づけても人工毛は人工毛。
見た目が明らかに不自然なんですよね。
近づくと違和感バリバリです。

さらにいまどき人工毛植毛をやっている植毛クリニックは技術が無いので、髪の毛の生える方向をちゃんとシミュレートせずに適当に植えまくります。

髪の毛って1本1本生える方向が微妙に異なり、それが集まって自然な頭髪を表現してるんですよ。
わりと芸術なんですよねその辺って。
人間の身体って凄いなと思います。

でも技術のない植毛医は生える方向なんて完全無視なので、1方向にしか生えていない感じの不自然丸出しな髪の毛にしちゃいます。

日本皮膚科学会の薄毛治療ガイドラインで「絶対やるな!」のD判定

日本皮膚科学会というわりと権威的な団体が「薄毛治療ガイドライン」というものを発表しています。
フィナステリドやミノキシジルなどの薄毛治療法をAからDまでにランクしてるんですが・・・。


人工毛植毛は見事に堂々のD判定!
最低のDですよ。

A:効果が高いので推奨(フィナステリド、ミノキシジル)
B:まあまあ効果がある
C:効果なしだけど副作用もない(育毛剤)
D:効果なしだし副作用あるからやめろ! → 人工毛植毛

こんな感じにランク分けしたA〜Dにおいて、D判定をくらってるわけですよ人工毛植毛は。

・・・ね?ヤバイでしょ?

結論:人工毛植毛は絶対にやめておこう

全く発毛効果のない育毛剤ですら、まだ人工毛植毛よりはマシです。
だって育毛剤は副作用がほぼ無いですからね。
あれ水みたいなものですから、効果もないけど副作用もない。

でも「最悪の薄毛治療」とも言われる人工毛植毛は、育毛剤よりはるかに性質が悪いです。

見た目は不自然で、拒絶反応で皮膚にダメージを受け、半年でほとんど毛は抜け落ちる。
挙句の果てに育毛剤よりも治療費が高いわけ。

人工毛植毛だけは絶対にやめましょう!
受けるなら自毛植毛にしましょう!

薄毛予防としてフィナステリドを服用する必要はない

最初に結論:
フィナステリドを予防的に飲む必要はなし!
薄毛になってから飲もう!


どうも巷では「ハゲる前からフィナステリド飲めばいいじゃん」なんて言う人がいるみたいです。

個人的にこの考えは賛同できません。

薄毛になってからフィナステリドを飲めば十分間に合うからです。

薄毛は突然発症するわけではない

薄毛っていうのは基本的には男性ホルモンの影響でヘアサイクルが狂い、徐々に脱毛量が増えていく疾患です。

で、ある日鏡を見て気がつくわけです。

「俺、ハゲてきてない?」

よほど鈍感な人でなければ、この段階でフィナステリドを飲めば十分間に合います。

薄毛がめちゃくちゃに進行して、ツルツルになってから初めて自分が薄毛だと気がつく鈍感な人なんていませんよね。
普通はもっと早い段階で気がつくはずです。

だから薄毛になってきたなあと気がついた時点でフィナステリド(プロペシア)を飲めば、3ヶ月後には進行は止まるでしょう。
半年後ぐらいからは徐々に髪の毛が増え始めます。

これで薄毛対策は十分間に合うのです。

薄毛予防としてフィンペシアを飲む必要はありません。



フィナステリドにも副作用がある


フィナステリドが人畜無害な医薬品であれば予防的に飲むのもありかもしれません。
しかし実際には若干ながら副作用が発生してしまいます。

長期間飲んでいると徐々に肝臓に負担がかかりますし、EDになってしまう人もごくわずかながら存在します。

このような副作用があるのに、発症するかどうかわからない薄毛のためにフィナステリドを予防的に飲むのは非常に危うい行為です。

「風邪をひきたくないから毎日風邪薬を飲む」なんて人はいない

いくら風邪を引きたくないからって、毎日風邪薬を飲んで予防する人なんていないですよね?

薄毛予防をするためにフィナステリド(プロペシア、フィンペシア、フィナロイド)を服用するのは、同じようなものです。




結論:
フィナステリドは薄毛になってから飲もう!
それで十分間に合う!

17型コラーゲン育毛剤に騙されるな!

今回は17型コラーゲンにまつわる嘘とデタラメを暴きます。
17型コラーゲン関係の育毛剤は効きませんよ!効果なし!全部嘘です!

育毛剤メーカーにブチ切れた東京医科歯科大学

17型コラーゲンとは?

17型コラーゲンとは、2016年に東京医科歯科大学の難治疾患研究所幹細胞医学分野である西村栄美教授が発表した、発毛に関わるとされる物質です。

17型コラーゲンに関する東京医科歯科大学の研究結果自体は非常にまともなものなのですが、研究を悪用した育毛剤メーカーが続々と現れ、薄毛の男性が多数被害にあっています。

17型コラーゲン育毛剤に怒る東京医科歯科大学
17型コラーゲン育毛剤に怒る東京医科歯科大学

17型コラーゲンと毛髪の研究を簡単に説明すると、
・老化や紫外線の影響で毛根付近の17型コラーゲンが減少する
・その影響で毛根が徐々に縮小して
・最終的には毛根ごと消失し、髪の毛も生えなくなってしまう
という研究結果でした。

17型コラーゲンを増やす方法はまだ確立されていない

17型コラーゲンと薄毛の関係を発見した東京医科歯科大学ですら、まだ17型コラーゲンを増やすための方法は確率していません。

・17型コラーゲンを人工的に合成・生成することはできない
・普通のコラーゲンを食べたり頭皮にぬっても、17型コラーゲンの代わりにはならない
・17型コラーゲンの減少を防ぐ物質が発見されれば治療薬になるので現在研究中
・5年から10年の間で何とか治療薬を作りたい

このようにはっきりと述べています。

3番めの「17型コラーゲンの減少を防ぐ物質が発見されれば治療薬になるので現在研究中」ってところは重要です。

17型コラーゲンと薄毛の関係を研究している東京医科歯科大学ですら、まだ17型コラーゲンの減少を抑えたり増加させたりする物質は発見していないんですよね。

激おこプンプン丸の東京医科歯科大学プレスリリース

で、この研究結果を育毛剤メーカーが悪用して効きもしない育毛剤を発売しまくったので、当の東京医科歯科大学がブチ切れてこんな声明文を発表しています。

【17型コラーゲン】に関連するとされる化粧品・健康食品等への注意喚起について

東京医科歯科大学難治疾患研究所幹細胞医学分野は、平成28年2月5日に本学ウェブサイトおよび各種報道を通じて「加齢による薄毛・脱毛と17型コラーゲンの関連」についての研究成果を発表し、医学研究者、医療従事者のみならず毛髪の健康に関心をもつ多くの方々から反響をいただきました。

しかしながら、残念なことに、一部の化粧品・健康食品に関して、本学や当研究室の研究成果を不当な仕方で引用して消費者の皆さまに誤解を与えるような販売促進活動がなされております。

http://www.tmd.ac.jp/mri/scm/osirase.html

要約「うちの研究結果を悪用解釈した育毛剤メーカーが、効かない育毛剤を発売しているから騙されないで」ってことです


ここまで大学の研究機関が言い切るってのは前代未聞のことですよ。
かなり怒っている様子が伺えます。


普通のコラーゲンは17型コラーゲンとは全然別物です。
口から摂取したり、頭皮に塗っても全く育毛効果はありません。

もちろん17型コラーゲンを直接頭皮に塗っても頭皮からは全く吸収されませんし、毛根に届くことはありません。
だから育毛効果は全くないんです。

コラーゲン入りを謳う育毛剤は全部効かないってことなんですよ。



育毛剤メーカーの反撃

「マジョラムエキスで17型コラーゲンが増える」という嘘

東京医科歯科大学に怒られて、すごすごと引き下がるような育毛剤メーカーではありません。
次なる一手を繰り出してきました。

「17型コラーゲンそのものを入れるのではなく、17型コラーゲンを体内で促進する成分を入れちゃえばいいんでしょ?」という新しい理屈をぶちあげてきたのです。
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もう絶句ですね。
商魂たくましいというか、そこまでして薄毛の男性を騙したいのかっていう話ですよ。


もちろん17型コラーゲンを体内で生成促進する成分とやらが本当に存在するのならそれでいいんですよ。

でもそんな都合の良いものはまだ発見されていません。
記事冒頭に東京医科歯科大学が「17型コラーゲンの減少を防ぐ物質が発見されれば治療薬になるので現在研究中」って発表したことを思い出してください。

17型コラーゲン研究の第一人者ですらまだ発見していないんですよ。
そのへんの小さな化粧品メーカーや育毛剤メーカーが見つけられるわけないじゃないですか。


でも残念ながら、すでに丸善製薬株式会社という会社が、17型コラーゲンの減少を抑えるどころか増やす物質まで発見しちゃったそうです。

えー?
東京医科歯科大学でも見つけられていないのに?


その物質の名前はマジョラムエキス(マヨラムエキスとも)。
マジョラムエキス入りの育毛剤も続々とリリースされる気配です。

ふざけた話です。

BUBKA ZERO(ブブカゼロ)が17型コラーゲンを増やすというメカニズムは全くのでたらめ


有名な育毛剤の新バージョン「BUBKA ZERO(ブブカゼロ)」には、この17型コラーゲンを増加させるという超うさんくさい成分・マジョラムエキスが配合されています。

BUBKA ZERO(ブブカゼロ)の公式サイトでもマジョラムエキスにより、17型コラーゲンの生成が促進されて髪の毛が生える的な主張がなされています。


マジョラムエキスが17型コラーゲン生成促進するという話ですが、ありえません。

だいたいそのマジョラムエキスとやらを頭皮に塗って、それがどのぐらい体内に吸収されるんでしょうか?
ほとんど吸収されないに決まっています。

マジョラムエキスの開発メーカーは人間の体を実際に使った実験など行っていません。
だからマジョラムエキスで人間の毛根付近の17型コラーゲンが増えて、髪の毛が生えるなんていう主張をしてはいけないはずです。

ビタブリッドCにも要注意

ビタブリッドC(ビタブリッドCヘアーEX)なる育毛剤にも要注意です。

ビタミンCを肌に長時間浸透させることで美肌も実現、発毛も実現なんて謳っているビタブリッドC。
韓国から来た育毛剤で、日本では株式会社ビタブリッドジャパンが展開しています。

東国原元知事が広告塔になっていることから、知名度もそれなりに高いんではないでしょうか?
有名なのがこのTwitter。

一応「ビタミンCの化粧品」とぼかしています。
でもビタブリッドCの広告塔として活動されている以上は、ビタブリッドCを使っているとネットユーザーに思わせようとしている意図が見え見えです。

このビタブリッドCの発売元は、北海道薬科大学の若命浩二准教授と共同研究で「頭皮にビタミンCを塗ったら17型コラーゲンを作る遺伝子が増えたっぽいぞ!」とかいう論文を発表しています。

17型コラーゲンに絡めてビタブリッドCを売りたい企業の魂胆を隠そうともしていません。
何なんでしょうねホント。

まとめ:17型コラーゲン育毛剤には騙されちゃダメ!

東京医科歯科大学が激おこプンプン丸で否定しているのに、なぜ17型コラーゲン育毛剤なんてものを皆さん買うんでしょうか?

薄毛の男性は藁にもすがりたい思いになってしまっているので、ネットの17型コラーゲン育毛剤の嘘・デタラメに騙されやすくなってしまっている気持ちはわからなくもありません。

でも、このインターネット全盛時代では、何が本当で何が嘘かを自分自身の力で見極めないと、育毛剤メーカーなどに騙されてドンドンと損をしてしまいます。

17型コラーゲンに騙される人
17型コラーゲンに騙される人

BUBKA ZERO(ブブカゼロ)やビタブリッドCなど、17型コラーゲンで髪の毛が生える!と主張するものには、絶対に手を出さないようにしましょう!

17型コラーゲン育毛剤のまとめ現時点で17型コラーゲン関連で薄毛を治療できるものは実用化されていません。
育毛剤、育毛サプリ、育毛シャンプーで17型コラーゲンの名前を出しているものは、全部効果なしのインチキです!


aga-aga.hatenablog.jp

フィナステリド(プロペシア)の1mg錠と0.2mg錠に効果の違いはある?

よくある疑問:
プロペシアの1mg錠と0.2mg錠には薄毛治療効果の違いはあるのでしょうか?

薄毛治療にフィナステリド(プロペシア)の服用を考えています。
調べてみるとプロペシアには1mg錠と0.2mg錠があるようなのですが、違いについて教えてください。

フィナステリドは1mgを服用すべき


ほとんど薄毛治療効果の差はありませんが、フィナステリドは1mg錠の処方が一般的です。

プロペシア開発元の製薬会社(メルク)による調査では、プロペシアの1mg錠と0.2mg錠の薄毛治療効果の差は微々たるものとされています。
ただし若干1mg錠が良好です。
そのため1mg処方が一般的となっているのです。

なお1mg錠と0.2mg錠の薬価の違いはありません。
どこの病院でもほぼ同じ価格で処方されています。
そのため0.2mgの需要は無く、ほとんどの病院が1mgを処方しています。

肝臓への負担をできるだけ減らしたいなどの理由が無い限りはフィナステリド1mg錠で薄毛治療するのが一般的と言えるでしょう。

なお、そもそも病院や調剤薬局ではフィナステリド0.2mgを在庫として持っていないところも多いようです。


結論:
フィナステリドは1mgを服用すべし!

ヒゲや体毛が濃い人は薄毛になりやすいのは本当?

体毛やヒゲが濃いほどハゲやすい?

よくある疑問:
ヒゲや体毛が濃いと薄毛になりやすいとよく耳にするのですが本当?
確かに周囲の薄毛の人を見ているとヒゲが濃い人が多いような気がします。

答え

はい、 ヒゲ・体毛が濃い人ほど薄毛になりやすい傾向にあります!


なぜなら体毛が濃い=男性ホルモンが濃い=ハゲやすい、からなんですよね。

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ヒゲや体毛の成長を司るのは体内の男性ホルモン。
男性ホルモンが多い人ほどヒゲや体毛が濃くなりやすいです。

実は女性の体内にも男性ホルモンは存在するのですが、その量が少ない為に一般的に女性はヒゲや体毛が薄くなります。

この男性ホルモンが体内でDHTという頭髪にとっての悪玉ホルモンへと変化し、髪の毛の生え変わりサイクルを阻害して脱毛を増やすことで発症するのがAGA(男性型脱毛症)です。
つまり、男性ホルモンが多い人ほど薄毛になりやすい傾向にあるのです。

必ずしも男性ホルモンが多い人が薄毛を発症するわけではなく、体内で悪玉ホルモンDHTを吸収しやすい体質かどうかなどの他の要素も絡んできますので、ヒゲも頭髪もフサフサという男性も存在します。
でもそういう人は少ないですね。

男性ホルモンが強くて男らしい人ほど体毛が濃くてハゲやすいってのは何だか矛盾しているようにも思えますが、そういう風に人間の身体が作られているから仕方ありません。
かの有名な哲学者アリストテレスも数千年前に気づいちゃっている真理なんです。

フィナステリド(プロペシア)は男性ホルモンを抑えることで薄毛を治す

ちなみにフィナステリドは男性ホルモンを抑制することで薄毛を治すメカニズムです。

もっと正確に言うと、男性ホルモンの一種であるテストステロンが体内の酵素と結びついてできたDHT(ジヒドロテストステロン)を防ぐために、体内の酵素自体を抑制します。

もし体毛が濃くて薄毛の人は、男性ホルモンが強いことが考えられます。
フィナステリドを服用すれば薄毛の進行はほぼ確実に止められるでしょう。

EM菌入り育毛剤

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EM菌をご存知でしょうか?

典型的なニセ科学と断罪されながらも、なぜか地方自治体を巻き込んで公共事業的なものにまで使われてしまっている謎の存在です。


EM菌の正式名称は有用微生物群(effective microorganisms)。
1994年に琉球大学の人が発見したとされているものです。


・EM菌を河川などにまくと水質が改善される
・土にまくと栄養あふれた農業に適した土壌になる
・カビを抑制
・放射能を軽減する
・乳がんの進行を遅らせる

・・・などという、ありえない効果を主張しているのがEM菌推し集団の特徴です。

日本では2016年に環境大臣が国会で「水質改善効果を示す科学的検証データは存在しない」と明言しています。
それにも関わらず、日本各地の小学校などでは先生が子供を引き連れて川にEM菌をまいているそう。

なんなんでしょうね。


EM菌を明確に否定しているのがこちら。
ニセ科学批判では定評のある、明治大学の「疑似科学とされるものの科学性評定サイト」です。

EM菌 | 疑似科学とされるものの科学性評定サイト

理論の観点:論理性(低) 体系性(低) 普遍性(低)
データの観点:再現性(低) 客観性(低)
理論とデータの観点:妥当性(低) 予測性(低)
社会的観点:公共性(低) 歴史性(低) 応用性(低)

と、まさに低評価のオンパレード。
論理性はなしい、実験での再現性は皆無、客観的な理屈なんて存在しないし、歴史はもちろんないし、公共性も応用性も0ってわけです。

そのうちEM菌入り育毛剤が発売されるかもしれない

そのうち「EM菌を頭に塗れば髪の毛が生えてくる!」などと主張する、EM菌入り育毛剤が発売されちゃうかもしれません。
2018年9月現在はまだ存在していないようですが、今後出てくる可能性は0ではありません。

ちなみに株式会社EM生活がすでに発売している「プロハーブ薬用育毛剤」にEM菌は配合されていません。
まあEM菌ってのは微生物ですから、それをそのまんま育毛剤に入れるっていうのは法律に反する可能性が高いんですよね。


みなさん気をつけましょう。
EM菌に育毛効果なんてありませんよ!

ランブット(ノニ成分)に育毛効果なし

最初に結論「ランブット」という育毛トリートメントに育毛効果はありません。
ランブットは効きません。
ランブットを使ったからといって、育毛剤の効果が増すなんて上手い話はありません。
しかも効かないどころか主成分ノニには腎機能、肝機能を悪化させる恐れまであり

今回は「頭にフルーツを塗る」という衝撃の売り文句で登場した「ランブット」を取り上げます。

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ランブット の宣伝文句に戸惑う人

ランブットとは、ノニというインドネシア原産のフルーツをペースト状にした、さっぱり効かない育毛トリートメント・スカルプケア商品。
あの日本医師会が正式に「ヤバイから摂取しちゃだめ」と注意喚起しちゃうノニを使った育毛商品なのです。


ランブットの謎の主張

ランブットの公式サイトによれば、インドネシアの原住民は古くからノニを頭に塗っているから薄毛率が低いんだそうです。
しかもインドネシア人そのものが薄毛率が低く、それはノニの効果によるものだそう。


・・・ありえないでしょう。
何その理屈。

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フィナステリドやミノキシジルが市民権を得た2018年で、いまだにこんな古いマーケティング手法が使われていることに驚きを隠せません。
2000年代前半ぐらいまでは「アマゾン川流域の原住民が使っている秘密の成分」なんて育毛剤がごまんと存在したものです。
もうその手の手に騙される消費者はいなくなったはずなんですがね・・・。

この嘘まみれのランブット(Rambut)の実情に迫ります。
チャップアップと同様に効かない育毛剤です。

ノニを推す怪しげな科学者

ノニの研究をしているという科学者の著作を見ると、まあなんというか典型的な感じです。

「ノニでがん予防」とか帯に書かれていますからね。

運営するとサイトにも怪しげな文言がたくさん。

「ノニはダイエット効果がある」
「ノニで医者いらず」
「ノニで便秘も解消」
「ノニはガン細胞の増殖を抑制する」

嘘ばっかりです。ありえないでしょう。

ガンも予防できるし髪の毛も生えるなんて、ホントだったらノーベル賞どころじゃない。
人類の救世主ですよ。
そんな凄いフルーツがなぜ誰も知らないぐらいマイナーなままなんだって話ですよ。




ランブットの謎成分を紹介

SOD酵素が含まれているから髪が生えるという謎メカニズム

SOD酵素は活性酸素を除去する効果があるのは事実。

でも、活性酸素がさまざまな老化現象を引き起こす可能性については未知数です。
ましてや活性酸素が薄毛を引き起こすという信頼のおける研究結果は存在しません。

だからランブットのノニにSOD酵素が含まれていようが、薄毛には効きません。
そもそも頭皮にペースト状のトリートメントを塗りたくっても、SOD酵素は浸透しません。

せいぜい頭皮の角質層で留まり、すぐ流れ落ちちゃいます。
その奥にある毛根にまでは絶対に浸透しないんです。

イリドノイド

イリドノイドっていう成分もランブット公式サイトでは妙にアピールされていますが、育毛効果は全くありません。
イリドノイドの抗炎症作用、血管拡張作用など眉唾ものですし、そもそも頭皮に浸透しません。

ホホバオイル

ホホバの種子から精製された「ホホバオイル」。
これが人の皮脂を洗い流してくれて、さらに保湿成分になるそうです。

ホホバオイルには「ワックスエステル」と呼ばれる人間の皮脂に似ている成分が入っているんだそう。
ホホバオイルが含まれたランブットを使うと頭皮に皮脂と似たような役割を持つワックスエステルが浸透するので、保湿力がアップするという理屈。

ホホバオイル自体は保湿成分として女性用の化粧品にも使われているものです。
無印良品などでも売られており、そこまで突飛なものではありません。

でもそれが育毛とどのように関係するのか、全くもって根拠がでたらめです。
保湿力があるから髪の毛が生えるっていうんだったら、24時間ずっとスチームでも当ててればいいじゃないですか。
それでめっちゃかみのけ生えてくるはずじゃん。

スコポレチン

スコポレチンで血管が若返るなどと主張しているブログが多数検索でヒットしますが、真に受けないでください。
抗酸化物質なんかで髪の毛は生えてきません。

短時間頭皮に塗っただけでランブットの成分は浸透しない

そもそもここがランブット最大のダメな点ですが、ランブットを20分頭皮に塗って放置したとしても、成分は頭皮の奥深くまで浸透しません。
そんなに簡単に人間の頭皮を突破して成分は毛根にまで届かないんですよ。

POINTシャンプーとかコンディショナーでは成分が頭皮に吸収されない

だって、もし簡単に色んな成分が頭皮から毛根に吸収されるような脆弱な身体だったら、有害物質をどんどん吸収しちゃいます。

例えばシャンプー。
身体には有害なものがいっぱい含まれています。
ジエタノールアミン、トリクロサン、ラウリル硫酸ナトリウムなどなど。
発がん性があるものばかりです。

でもそれを使った程度では人間の体内に吸収されません。
吸収されないからこそ、みんな普通にシャンプー使えているのです。

人間の身体は、簡単に皮膚からは成分が吸収されないようになってるんです。
だからこの化学物質まみれの現代でも、人間はたくましく生きていられるというわけ。

育毛剤とか育毛トリートメントのたぐいは、安易に成分が頭皮から吸収されると主張しすぎ。
ランブットの成分も実際には全然吸収されません。

そもそもAGAには効かない成分だし、もし仮に効くとしても吸収されない。
2重にダメなわけです。

だからランブットは効かない。

ランブット主成分ノニに副作用があるとして日本医師会が注意喚起していた!

ランブットの主成分となっている「ノニ」は、モリンダ、インディアン・マルベリー、ヤエヤマアオキとも呼ばれています。このノニってちょっと前から健康食品に使われていて、ノニジュースやノニサプリなんかがちょいちょい発売されてます。

で、日本医師会という日本における医療分野の権威団体が「ノニは効果ないし、副作用の恐れがあってヤバイ」と注意喚起しているのです。

POINT効果は無いのに副作用があると日本医師会が言っている

日本医師会の声明を要約すると、
・ノニはがん、白内障、うつ病、関節炎、糖尿病、高血圧、マラリア、天然痘、便秘などに効くと主張している連中がいる
・しかし人間に対しての良質な効果を証明した実験データは存在しない
・それどころか、ノニを摂取すると肝機能の値が悪化するという副作用データなら存在する
・血圧を下げる医薬品を服用している人や、慢性腎臓病の人がノニを多量に摂ると血液中のカリウム値が異常に上がる
・ようするにノニはヤバイ

って感じなんですよ。
効果はないけど副作用っぽいのがちょいちょい確認されている」って、それ極悪じゃないですか。

日本医師会がここまで断言しているんです。
それでもあなたはランブットを使いますか?
効果がないどころか、肝機能に影響を与える恐れがあるノニが含まれたランブットにお金を出すんですか?

まとめ:ランブット(ノニ)に効果なし!

公式サイトでは1ヶ月分が8500円で販売されていますが、高すぎます。
週に2回スカルプケアをするだけで育毛できると謳うランブットを購入するのは、絶対におすすめできません。
ランブットはAGA、薄毛に全く効果がないでしょう。

ランブットは効果なし。
ランブットが効いたという嘘の口コミレビュー・評判に騙されないで!


ランブットを使うぐらいなら、厚生労働省が発毛を認可しているリアップX5(成分ミノキシジル)やリグロEX5にしましょう。100倍発毛しますから。

毛髪再生医療の実用化を待つより自毛移植した方がいい理由

毛髪再生医療は夢の技術です。

しかし、夢のまま終わる可能性だってあるのです。
一般庶民には。

毛髪再生医療の治療費半端ない

毛髪再生医療は5年以内に実用化されることが確実視されているものの、治療費用は莫大なものになると予想されています。

なんと5000本で2000万円近く。
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普通の人はまず出せない高額な金額です。

もちろんこれはあくまで毛髪再生医療が実用化された直後の費用であり、徐々に下がっていくでしょう。
しかし5000本で100万円レベルに下がるのに何年かかるでしょうか。

3年?5年?10年?

おそらく2025年ごろになってもそのレベルでしょうね。


100万円もあれば自毛移植の方がはるかに現実的。
後頭部にまだ毛根がたくさん残っている人なら、生え際&頭頂部を自毛移植でフサフサにできちゃいます。
日本初上陸!最先端FUE式植毛ロボットARTAS!

毛髪再生医療は、実用化されて5年程度は一般庶民にとても手が出ない高嶺の花的な薄毛治療法となるでしょう。
夢の技術を待つのもいいですが、今すぐ自毛移植しちゃった方がいいと思いますね。

ただし全スカの人は毛髪再生医療にかけるしかない

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全体的にスカスカ、通称全スカの人は自毛移植でも治療できません。

自毛移植は、後頭部の自分の毛根(毛包・グラフト)を前頭部と頭頂部に移動させるわけです。
後頭部にそもそもの毛根が残っていなければ移植しようがありません。

無い袖は振れないんです。

でも毛髪再生医療なら、理論上は1本でも髪の毛が残っていれば、それを培養して増やせばいくらでも髪の毛を増やせるんです。
全スカの人だって、1晩でふさふさになれちゃう。

もちろんお金があればの話ですけど…。


高すぎる毛髪再生医療の治療費は、何時頃になったら普通の人でも気軽に試せるようになるのでしょうか。
早く誰もが薄毛に悩まなくても済む時代が来て欲しいものです。